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　歌手・松山千春が14日（水）、都内で自身の半生を描いた映画『旅立ち〜足寄より〜』の試写会で、父親役を演じた泉谷しげると共に“大立ち回り”を見せて観客を圧倒した。泉谷は「お客は殆どサクラだし、衣装は1つだけ。まっ、松山より髪の毛はある！」と暴言すると、負けじと松山も「俺は泉谷さんよりギターが上手いの！」と応戦した。

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　松山役を演じた若手俳優・大東俊介が恐縮しきるなか松山は「泉谷さんを含め3人の中でギターが最も上手いのは彼。俺の若い頃をリアルタイムで知らないけど、今とのギャップに驚きを感じながら演じてくれたと思う」とあいさつ。また「俺だって、大東くんのような爽やかな時期があった。でも、泉谷さんもしゃべりを抑えて背中で演じてくれた」と演技を絶賛した。

　松山は、写真撮影の時には「これが俺の慰霊に使われる」と苦笑いしたが、今年6月に不安定狭心症を患い入院中にもこっそり吸っていたたばこに関しては「たばこ農家のために今後もとことん吸い続けます！」と千春節を炸裂させた。

　一方の泉谷も、貧しく複雑な家庭環境から一流のアーティストへ駆け上がった松山を「よくあの中で生き延びてこれたと思う。俺も、彼みたいな息子は好きだし、俺は彼の父親の“亡霊”でしたね」とコメント。大東も「最初はどう演じるのかいっぱい悩んだが、撮影に入ると（松山役の）感覚は無く、ハートが熱くまっすぐな青年を伝えるべく、がむしゃらにやりました」と撮影を振り返っていた。

　映画は24日より全国公開。

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　松山千春｜泉谷しげる