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『アメトーーク!』総合演出が明かす今年ブレイクする芸人 気になるゴールデン進出についても言及

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 今、もっとも注目されているテレビ制作者は? と問われたら、真っ先に名前が挙がるはテレビ朝日の演出・プロデューサー加地倫三氏だろう。日本PTA全国協議会が選ぶ、「子供に見せたくない番組」で5年連続1位を記録している『ロンドンハーツ』、そのマニアックかつ斬新な企画から業界視聴率No1と言われる『アメトーーク!』の総合演出を手掛ける加地氏に09年にブレイクするお笑いタレントを聞いた。さらに、気になる『アメトーーク!』ゴールデン進出についても注目の発言が飛び出した。

 92年にテレビ朝日に入社した加地氏が最初に配属されたのはスポーツ局。入社2年目にして『ワールドプロレスリング』のディレクターに抜擢された加地氏は「起こっていることをいかに的確に伝えるか。瞬発力、反射神経みたいなものはプロレスから多く学びました。『ロンハー』などのドッキリ企画で、思わぬ方向に進んだときの迅速な判断、ジャッジする力という部分で活かされていますね」と振り返る。また、芸人の中にプロレス好きが多いことから共通の話題として上がることも多く、後に『アメトーーク!』で話題となった"昭和プロレス芸人""越中詩郎芸人"などの人気企画に繋がっていくのも興味深い。

 『ロンドンハーツ』の5年連続で「子供に見せたくない番組1位」という"勲章"について、加地氏は「逆に個性がないと1位にはなれませんから。2位とか3位が一番よくないと思います。でも、そんなに悪いことしているとは思わないんですけどね(笑)」と笑う。『ブラックメール』という基盤があり、さらに『格付け』というヒット企画を生み出したことについては「起きていることをどう上手く広げていくか。ハプニングが起きたら逆にオイシイ。ラッキーって思いますよ。周りはテンパッてますけど、僕だけラッキーって喜んでます」と、ここでもスポーツ局時代に養った迅速な判断力が活かされているようだ。

 さらに夜11時台という深夜帯ながらも絶大な人気を誇る『アメトーーク!』に関しては「自然な流れで今の形になったんです。ただ、深夜番組で単にマニアックなことだけをするつもりはなく、存在感を見せつけるために多くの方の話題になろうとは常に思っていました」と明かす。これだけの人気を得れば、当然上層部からゴールデンタイム進出のお声がかかっても不思議ではない。ファンの中にはゴールデンに進出することで番組の質が薄まるのでは? と危惧する声も決して少なくない。これ対し加地氏は「実は一度も(ゴールデン進出の)正式な要請はないんです。まぁ適材適所だと思ってくれているのだと解釈しているのですが(笑)」。

 実は加地氏も内心ではゴールデン進出に反対だったという。「僕も“適材適所”っぽくして守ろうとしていたという部分もあります。この番組はこの枠じゃないとダメだなって色々な方に思って貰えるように」。だが、そのためにも現在の枠でゴールデンタイムに匹敵するほどの話題性、影響力を提示しなければならない。「マニアックな視聴者が観るだけでは結果が出ない。そうではない方が入りやすいように、パッケージとしてポップな印象を大事にしています。でも、中身はこんなにマニアック。僕は"メジャー・マニアック"と言っているんですけど。マニアックなものこそメジャーに魅せないといけないんです」と熱っぽく語った。

 08年の冒頭に様々な媒体で今年ブレイクするお笑い芸人として、世界のナベアツ、有吉弘行の名を上げていた加地氏。その予想は見事的中し、ナベアツは「1、2、さ〜ん!!」のギャグで、さらに有吉は、品川祐(品川庄司)に「おしゃべりクソ野郎」、タモリに「昼メガネ」などのニックネームを勝手に付けるなど毒舌キャラを確立。両芸人とも見事にブレイクを果たした。

 そんな加地氏が今年注目する芸人とは? 「やっぱり、サバンナ・高橋(茂雄)君は確実にきていますね。あのトーク術とちょっとバカにしたような口調。すでに関根勤さんがモノマネの練習もされているそうです(笑)。あと、個人的には博多大吉(博多華丸・大吉)君。彼が喋ると何でも面白い。実はものすごい実力者で計算も出来てセンスも才能もある。発表の場を与えればもの凄い力を発揮しますよ」と太鼓判を押す。

 加地氏の制作スタンスを見ていると現在では数少ない“昭和のテレビ屋”の香りが漂ってくる。「“テレビ屋”って言って貰えるのは凄く嬉しいですね。僕が考えるテレビ屋って、フジテレビの片岡飛鳥さんだったり、日本テレビの土屋敏男さんだったり。偉大な方々の中に、末端でも入れてもらえるのであれば凄く嬉しいです」と嬉しそうに語る。「でも本当に評価されているんですかね?僕の耳に入ってくるのも基本的にイイ話なんですよ。実は踊らされているんじゃないかなって(笑)」とちょっぴり不安げに語る。現状に満足せず、常に危機感を持って番組制作に臨んでいる限り、今後もエッジの効いた番組を提供してくれるだろう。





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