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　日本を代表する名優、緒形拳さんが10月5日に肝がんで亡くなり、現在放送中のフジテレビ系『風のガーデン』（木曜、後10・00）が遺作となった。同作は、中井貴一扮（ふん）する末期がんの麻酔医、貞美が、北海道・富良野で暮らす家族とのきずなを再生させていく物語。ドラマは9月末にクランクアップ、緒形さんは貞美の父で医師でもある貞三を演じている。

　クランクアップ会見では「日本のドラマの一番良い部分が描かれている。中井貴一の代表作になる」とアピールしていた。書家としても活動した緒形さんは、スタッフの依頼で今作の番組タイトルの文字も書いた。「嫌だって言ったんですけど…。でも書いてみたら、意外にいいなあって」と話す笑顔が印象的だった。