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さだまさしのトークが熱い! 35周年の軌跡から

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 今年デビュー35周年を迎えた歌手・さだまさしが、24日(日)放送のドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系)に出演する。07年には3500回を突破するなど、日本人最多ライブ数を更新し続けるさだ。その歌声は勿論、観客を魅了するトークは、ファンのみならず、宇多田ヒカルらを筆頭に“同業者”からの支持も非常に高い。そんな卓越した話術の原点となったのは高校時代に入った落語研究会。番組では母校で実際に落語を披露する姿など、貴重な映像も放送される。

得意のヴァイオリンを披露するさだ 

得意のヴァイオリンを披露するさだ 

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 その公演回数が物語るように、毎回完成度の高いコンサートを行うことで有名なさだ。“トーク”や“噺”と呼ばれるMC(曲との間の喋り)を3時間の公演時間で1時間あまり喋り、時には歌よりも長い時間繰り広げることもある。観客もトークを楽しみにしており、アルバム『のちのおもひに』収録の20周年記念ライブの挨拶で「今日はあまり喋りません」と宣言すると客席から「えー!」という声が挙がったほど。落語の演目のように定番となっているネタも多く、94年にファンクラブ会員向けにオールリクエストコンサートを行った際には、歌は勿論どのネタを喋るかまでリクエストで決めるという、普通の歌手では有り得ないようなことまで行われた。トークへのこだわりについて、さだは「僕は小学校の6年間家庭通信欄に『落ち着きが無い』と書かれ続けた男ですから、冗談が大好きだった。面白いことばかりしていた」と“原点”である幼少時代を振り返る。

 3歳から始めたヴァイオリンで“音楽”と出会い、17歳で挫折。その後、ひょんなことからフォークデュオ・グレープとしてデビューし、「精霊流し」のヒットで確固たる地位を確立。ソロになってからも「雨やどり」「関白宣言」「北の国から」など数々のヒット曲を世に送り出してきた。当時の状況について、さだは「我が世の春ですよね。ところが一転批判にさらされるんですよ。『さだの歌は暗い!』ってね」と、ヒットの裏に激しいバッシングがあったことを明かす。

 音楽活動に嫌気がさしたさだは、国交回復直後の中国に渡り、中国大陸を流れる大河を舞台にしたドキュメント映画『長江』を制作するが、ここで人生最大のピンチに陥ってしまう。映画自体は120館上映というヒットであったものの、それ以上に制作費を掛け過ぎてしまったため、約35億円もの借金を抱えてしまうのだ。「お客さんにもらった命だよ。よくコンサートに来てくれて。俺を見捨てないでお客さんが来続けてくれた。これが借金を返す一番大きな原動力」とコンサートへの飽くなき想いを語った。

 番組では、初公開となるコンサートのバックステージの模様や、母校・國學院大學で行われた40分もの長編落語を披露した高座、さらに故郷の長崎に所有する島「詩島」でのプライベートタイムなど、さだの原点に迫る、興味深い内容となっている。

  10月には、J−POP、フォーク、クラシックなど様々なジャンルの大物アーティストが、グレープ時代から現在に至るさだまさしの楽曲に独自の味付けを施した豪華盤トリビュートアルバム『さだまさしトリビュート こころのうた』(仮題)が発売されるなど、35周年を祝う様々な“仕掛け”が今後も続々発表されるという。



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