『スピード・レーサー』(ウォシャウスキー兄弟監督)『イントゥ・ザ・ワイルド』(ショーン・ペン監督)に主演するエミール・ハ―シュ
演技力、フォトジェニックな容姿ともにアメリカで今もっとも期待される若手俳優のひとり、エミール・ハーシュ。ここ日本でも主演する話題作2本が夏から秋に相次いで公開され、一気にブレイクしそうな予感がある。そんななか、この夏の大作『スピード・レーサー』のPRで来日したハ―シュが、ハリウッドスターっぽくない(?)カジュアルな雰囲気と気さくな人柄で、俳優業について語ってくれた。
■一躍スターダムにのぼりつめた新鋭
「ショーン・ペンが『ロード・オブ・ドッグタウン』を見て、僕の携帯に電話をしてきたんです。そこで『演技がすごくよかった。会いたい』といわれて『イントゥ・ザ・ワイルド』の主演につながりました」
出演オファーも多いなか、ハーシュが作品を選ぶ基準には、役柄のキャラクターに惹かれるかどうかが重要とする。すべてを捨てアラスカへと放浪の旅へ出た青年の心の軌跡と家族の愛を描く人間ドラマ『イントゥ・ザ・ワイルド』は、まさにそういう作品だった。また、その主人公が自分の意思をかたくなにつらぬき通すところが、ハーシュ自身にも共通する点であり、「そこに惹かれた部分もある」と語る。
一方、主人公の性格で“頑固”という点で共通するのが、この夏の主演映画『スピード・レーサー』(7月5日公開)だ。同作は日本アニメ『マッハGoGoGo』を『マトリックス』3部作を手がけたウォシャウスキー兄弟が実写化することで日本でも注目を集めている。しかし、ハ―シュがこの映画への出演を決めた要因には、主人公のキャラクターの魅力以上の理由があった。
■一緒に仕事をしてみたかった監督
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ウォシャウスキー兄弟をひとことで表現すると「創造性が非常に豊かで、そのビジョンをスクリーンに明確化していく魔法使いのような人たち」という。それゆえ、実際の撮影現場では苦労もあったようだ。
「ウォシャウスキー兄弟はほかの監督たちと比べると、よりテクニカルなんです。彼らほど技術的なことをこなせる監督は少ないでしょう。撮影現場でのカメラのアングルや動きから、セリフの言い回し一つひとつまで具体的な指示があります。彼らの決まりごとがたくさんありますし…。ですから、今回の撮影で学んだことは忍耐です(笑)」
そんなハーシュがこの先、演じたい物語はラブロマンスという。
「『タイタニック』とか『きみに読む物語』なんかいいですね。ああいうラブストーリーを見ると子どものように泣いてしまいます(笑)。ジャンルとしてはほかにもいろいろ見ますけど、ラブストーリーはすごく好きです」
■アカデミー賞は見てるだけでいい!?
「ハングリー精神を失わないこと。現状に満足してしまうとそこから伸びなくなりますので。常に自分を成長させようと意識しています」
| 続編に期待して! ――もしマッハ号があったら? 渋谷へショッピングに行きたいかな。靴でも買うよ。 ――劇中では豪華な食事よりピーナッツバターが好きですが、実際は? ピーナツバターのサンドイッチは最高! とくにサワドー(酸味のあるパン生地)だといいね。日本食なら肉うどんがお気に入り。 ――(劇中の)レーサーXは正体を隠し通しますが、もし自分だったら? (正体を)明かしていると思うよ。でもそれは続編に期待して! |
エミール・ハーシュ:PROFILE
1985年3月生まれ。米ロサンゼルス出身。1996年にテレビドラマ・シリーズへの出演でデビュー。映画初出演は『イノセント・ボーイズ』(2002年)。その後、『卒業の朝』(2002年)『The Mudge Boy』(2003年)『ロード・オブ・ドッグタウン』(2005年)などに出演。ショーン・ペン監督・脚本の『イントゥ・ザ・ワイルド』に主演し、全米映画批評会議賞の新人男優賞など受賞。高い評価を受けた。現在は、ガス・バン・サント監督による伝記映画『Milk』(2008年公開予定)に出演中。ショーン・ペン、ジョシュ・ブローリン、ジェイムズ・フランコと共演する。
2008/07/09