数々の大ヒット作を放ち、アカデミー賞視覚効果賞を受賞しているローランド・エメリッヒ監督が、“誰も見たことのない世界”を描く超大作『紀元前1万年』。最新のCG技術を駆使し、一方で、映画史上最大規模というセットに巨大なピラミッドを復元。圧倒的な映像スケールで、とてつもない世界を描き出す本作だが、公開を前に来日した主演のスティーブン・ストレイトは「歴史をそのまま再現するものではない。ひとつのメッセージを掲げている」と、ラストシーンの驚きの設定について語る。
想像を超えた未体験の世界
撮影は、雪山や砂漠など寒暖、高度の差の激しい野外の過酷な環境で行われたほか、巨大な撮影用セットを組み、さらに最新のCG技術も駆使された。一方、ストレイトは、太古の民族を演じるにあたり、体作りのための食事療法やトレーニングを行い、言葉のアクセント、その時代の社会構造、生活様式などを学んだ。 こうして完成した映画は、ストレイトが思い描く“紀元前1万年”を表現できていたのだろうか。
史実をそのまま再現するのではない
「自分で想像していたものを遥かに超えていました。撮影中は何もないものを想像して演技をしているので、その時点ではわからないわけなんだけど、最終的にできあがった作品はリアルですばらしいものでした。エフェクション・チームや監督がここまでのことができるというのは、想像もできなかったよ」
ただし、本作はリアルな太古の世界そのものだけを描き出しているのではない。後半のクライマックスに登場する巨大なピラミッドとマンモスなど、その設定には、観客に驚きをもたらすシーンもある。
「もちろん本作は、歴史を事実としてそのまま再現するものではありません。ピラミッドを建造しているシーンは、精神的な意味での神やリーダーに対する労働をひとつのメッセージとして掲げています」
理屈抜きに楽しめる映像体験
神秘主義と霊的な世界が日々の生活の一部だった時代へ観客を誘うアドベンチャー大作『紀元前1万年』。アクション・スペクタルのあらゆる要素がつまっており、2時間の間、“紀元前1万年”というこれまで体験したことのない別世界を理屈抜きに楽しめる。こうした体験こそ、映画本来の大きな楽しみのひとつといえるだろう。
『紀元前1万年』は、4月26日(土)より丸の内ピカデリー1他にて全国ロードショー。
2008/04/25