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　歌舞伎役者の中村勘三郎が18日（金）、都内で行われた『渋谷・コクーン歌舞伎 第九弾 夏祭浪花鑑』の制作発表会見に出席。席上で『平成中村座』による初のヨーロッパ公演も発表され、息子の勘太郎、七之助も出演することが明かされると、勘三郎は「夢は膨らむばかりだね。でも、（良い芝居は）どうせ出来っこないよ」と、愛のある“ダメ出し”を贈り、会場を沸かせた。

　1994年から斬新な試みを続けてきた『渋谷・コクーン歌舞伎』の9作目となる同公演は、大阪を舞台に義理ある主人を守るために命を賭ける男たちを描く。勘三郎は「コクーンは大好きな小屋。カーテンコールで30分以上踊りまくって、まるでディスコみたい。やめられないよね」と自身の想いを語った。

　　また、コクーン公演に先駆けて、ドイツ、ルーマニアでのヨーロッパ公演も決定し、息子である勘太郎、七之助の出演も発表。報道陣から息子たちへのアドバイスを求められた勘三郎は「無いですよ。どうせ出来っこないんだから。アドバイスして出来たら、みんな良い役者になっちゃうよ」と愛のあるダメ出しで笑いを誘う一幕も。

　さらにヨーロッパ公演に向け、報道陣から意気込みを尋ねられると「ある程度の評価をもらって帰ってこないとね。楽しみだし、夢は膨らむばかりだね」と瞳を輝かせたが、「でも、本当はセント・アンドリュースでゴルフをやるのが楽しみ。まぁご褒美ですよ」とヨーロッパ公演における別の“お楽しみ”を明かし、笑い飛ばしていた。

　『渋谷・コクーン歌舞伎 第九弾 夏祭浪花鑑』は6月10日（火）から29日（日）までBunkamuraシアターコクーンにて公演される。

　　

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