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故・市川崑監督に捧ぐ・・・樹木希林、日本アカデミー最優秀主演女優賞を受賞

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 女優の樹木希林が15日(金)、都内で行われた『第31回日本アカデミー賞』の授賞式に出席した。映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で最優秀主演女優賞を受賞した樹木は、先日肺炎のため死去した映画監督の故・市川崑さんに「弔問に行ったとき、『(撮れなかった)80本目の作品は後に続く映画人に任せたと』仰っていました」と偉大なる巨匠に哀悼の意を表した。

日本アカデミー賞、最優秀主演女優賞に選ばれた樹木希林(07年8月撮影) 

日本アカデミー賞、最優秀主演女優賞に選ばれた樹木希林(07年8月撮影) 

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 息子であるボク(オダギリジョー)を無償の愛で包む心優しい母親役を自然体で演じた樹木は「リリー・フランキーさんの原作があってのもの。その原作をひとつも超えられず不甲斐なく思っています。主演女優賞なんてとんでもない! でもせっかく貰ったので頂いておきます」と独特の言い回しで喜びを表現。今作で実現した愛娘の内田也哉子との共演については「特に何もありません。“そんなのカンケーねぇー!”という感じです」と小島よしおのギャグで照れ隠しをしていた。

 また先日、肺炎のため92歳で死去した映画監督の故・市川崑さんについては「映画を愛し、79本も映画を撮り続けてきた崑さん。弔問で御前に座ったとき『80本目は後に続く映画人に任せた』と仰っていたように思います」と語り、「この『日本アカデミー賞』が名実共に素晴らしい賞になっていくことを願っています」と感極まった表情で語っていた。

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