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オリコンニュース

KONISHIKIが音楽プロデューサーに

KONISHIKIがハワイ音楽を紹介するレーベル
「H-POP Label」設立

  Def Techによって「ジャワイアン」が新たなジャンルとして認知される一方、伊藤由奈やmelody.などハワイ出身の新世代アーティストが続々ブレイク。ステレオタイプなハワイ音楽とは異なる新たなハワイアン・ムーブメントが起こりつつある現在、故郷とその音楽を愛し、日本に広める活動を地道に続けてきたKONISHIKIをプロデューサーに迎え、最先端のハワイ音楽を紹介するレーベルがスタートした。

伝統音楽に根ざした確かな実力を誇る
ハワイのアーティスト


―― 「H-POP Label」を立ち上げたきっかけからお聞かせください。

KONISHIKI 日本でハワイアンっていうと、ほとんどの人がトラディショナルな音楽だと思うよね。そういうステレオタイプなイメージにずっと違和感があったんだ。日本人だって、今さら外国人から「ゲイシャ」とか「カブキ」とか言われたら変な気分でしょ。それと同じ。
Profile
本名:小錦八十吉

米国名:Saleva’a Fuauli Atisano’e サレバ・ファウリ・アティサノエ)82年、ハワイ大学付属高校卒業後、高砂部屋に入門。87年、大関に昇進する。94年、日本に帰化。97年の九州場所を最後に引退、以後はKONISHIKI名義でタレント活動をスタート。00年にはアーティストとしてCDデビューし、これまでに8枚のアルバムをリリース。またハワイと日本の子どもの異文化交流活動や、ハワイアンレストランのプロデュースなども展開している。



―― ハワイの“今”の音楽が、あまりにも知られていないと。

KONISHIKI “今”じゃないよ。Def Techがやって日本でもブレイクしたジャワイアン(ハワイ+ジャマイカ+日本)だって、ハワイには20年以上前からあるんだから。でも、日本で広めてくれたのは彼らの力だよね。日本の若者もジャワイアンという言葉を覚えてくれたし。最近、日本のレコード会社もいくつかハワイ音楽のコンピを出しているよね。僕なんか、ずーっと前からラジオでかけているのに、「ハワイにはこんないい音楽があるよ」って一生懸命言ってきたのに、腹立つなぁって(笑)。でも、もちろんうれしいけどね。やっとこうやって、日本の中にもハワイのアーティストたちを紹介できるベースができたんだから。

―― 日本に25年間住んでいらっしゃいますが、離れてみて感じるハワイの音楽の魅力とは?

KONISHIKI ハワイのアーティストって、商売から音楽に入らないんだよね。CDを出して初めてプロって呼ばれるようになるけど、出してなくてもレベルが高いアーティストはいっぱいいる。CDを出すお金があるかないか、それだけの違いなんだよね。ハワイの人って、だいたいみんな楽器ができるんだよ。別にお金を払って習わなくても、誰かが演奏しているのを見て覚えるから。結婚式でもパーティでも、友だちとか知り合いとかが演奏する。音楽をやるのが、ぜんぜん特別なことじゃないんだよ。だから曲を作るのも、ノリとグルーヴで「作ろうか」って感じ。楽器も交代交代で担当して、例えばドラマーがいなかったら「じゃあ、俺やるよ」って誰かが参加する。細かいことは気にしないの、ハワイの人って。

―― その自由なコラボレーションの精神と音楽好きな民族性が、さまざまなジャンルを生んでいるのでしょうか。

KONISHIKI あと、どんなアーティストでも必ずハワイのトラディショナル・ミュージックを通っているのも、ひとつの特徴だね。Ekoluだってレゲエやヒップホップをやってるけど、もともとはスラッキー・ギターで始まったグループなんだよ。R&Bをやってるアーティストでも、声の響きがブラック・ミュージックのR&Bとはちょっと違う。裏声を上手に使い分けるというか、レンジが広いというか、それもトラディショナル・ミュージックがベーシックなところにあるからだろうね。とにかくみんな、小さい頃から24時間、家の中でもどこでも音楽が聞こえている環境で育つからね。だからリスナーの耳も厳しいよ。本物じゃないと、ラジオでかけてくれないもん。ルックスとかじゃなくてね。

―― そうしたハワイの音楽シーンと日本を比較して感じることはありますか。

KONISHIKI 大好きな日本のアーティストもいっぱいいるけど、ルックスだけの人には興味ないね。テレビで通用する人を選ぶとそうなるのかもしれないけど。でも、25年前に来日した頃はアイドル全盛だったけど、日本の音楽シーンも本物志向に変わってきている気がする。特に、インターネットの普及でインディペンデントの人にもチャンスが拓けて、これからはもっと本物しか残れないと思う。僕がハワイ時代にラジオで育った頃に近い感覚に、時代がなってきているんじゃないかな。


「H-POP」をブームで終わらせることなく
日本に定着させる


―― プロデューサーとしてこのレーベルでやってみたいこととは?

KONISHIKI ひとつはハワイのアーティストと日本のアーティストのコラボレーションだね。第一弾で出すコンピにもDef TechのShenとLaga Saveaがコラボした曲が入っているけど、他にもいろいろイメージがあるんだよ。例えば、沖縄音楽とは絶対にフレーバーが合うと思う。あと、日本とハワイのR&Bアーティストが競演するとかね。
5月18日に都内で新レーベルのKick Off Partyを開催。
H-POP Labelからリリースするハワイのアーティストたちが集結した。


「H-POP Label」が、アーティスト同士の出会いの場になればおもしろい音楽がどんどん生まれるんじゃないかな。ハワイの音楽がいろんなジャンルを飲み込んだように、音楽に限界なんてないんだもんね。ただ、お互いのフィーリングがうまく合うことが大切だよね。ぶつかり合うんじゃなくて、フィットする人同士をマッチングするのが、僕らの役割だと思う。

―― まさに、日本とハワイの音楽シーンの架け橋ですね。

KONISHIKI そういう意味では、一番やりたいのは大きなフェスティバルだね。ハワイでも毎年、KCCNというラジオ局が主催するミュージック・フェスティバルがあるんだけど、日本からわざわざ来る人もいっぱいいるんだよ。ハワイのアーティストがいっぱい出て、フィーリングの合う日本のアーティストも交ざって、そこでフラを見せてもいいし、そんなフェスを日本でやれたら最高。そのうち「この時期になるとH-POP Labelのフェスでハワイのいい音楽が聴ける」みたいに恒例になったら、というのが夢だね。

―― つまり、H-POPというジャンルを日本の音楽シーンに定着させたいと。

KONISHIKI そう、定着という言葉が一番しっくりくる。気をつけなければいけないのがブームだよね。ばーっと流行って、ばーっと冷めちゃう。日本に25年住んでいるけど、いくつもそういうのを見てきたから。だから、少しくらい時間はかかってもライヴをしっかりと定期的にやっていきたいね。最初は小さなライヴハウスから、そのうち日本のアーティストと一緒に全国のホールをツアーで回ったり。

―― CDは出しても、基本はライヴだということですね。

KONISHIKI そりゃそうだよ。日本でも世界でも、長く活躍しているアーティストってライヴがすばらしい人でしょ。ローリング・ストーンズだって、矢沢永吉さんだって。特にハワイの音楽はライヴで聴くのが一番だし、アーティストたちの原点もそこだからね。CDも出すし、デジタル配信もするけど、聴いてもらうスタイルは何でもいいと思ってる。このレーベルの目的は、日本のみんなにハワイの音楽を知って楽しんでもらうことだから。とにかくEkoluなんかもハワイでは賞ももらっているし大人気だけど、これからが本番だね。彼らもそうだけど、ハワイのアーティストってビジネス感覚にちょっと欠けてるの。だけど、日本でやっていくにはね、それも必要だから。そこを僕たちがうまくサポートして、家族のようにお互いが助け合えるレーベルでありたいね。


『H-POP Vol.1 Jawaiian Cruise』2520円(税込)
7月18日発売

ハワイで今最も活躍しているアイランドミュージックの著名アーティストが集結。Def TechのShenがハワイでリスペクトするアーティスト・O-SHENと、また現地で大ブレイク中のLaga Saveaとそれぞれコラボレートした新録楽曲も収録。各アーティストの音楽スタイルを伝えるため、1アーティストにつき2〜3曲を収録している。

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