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「赤い糸」が上半期1位 ケータイ小説ブーム本格化

■「単行本フィクション」部門のランキング表はこちら


「単行本フィクション」の部門で1位を獲得した「赤い糸(上・下)」(ゴマブックス)

 日本出版販売株式会社(日販)が発表した2007年度上半期ベストセラーによると、「単行本フィクション」の部門で1位を獲得した「赤い糸(上・下)」(ゴマブックス)のほか、ベスト10圏内に4冊もケータイ小説がランクインしていることがわかった。

 「赤い糸」は、ケータイ小説などの配信で話題のインターネットサービス「魔法のiランド」で、06年7月より配信されていたもので、シリーズ累計1000万アクセスを記録するほどの人気ケータイ小説。著者メイの中学2年生の頃の切ない恋の経験などを元にした作風が若者を中心にウケているようだ。

 その書籍版が2月に上巻、5月に下巻として発売。「中高生は本を読まないと言われるが、実際に購入しているのは中高生が9割」(ゴマブックス 佐藤真由美氏)というように、活字化されても人気で、「上半期ベストセラー」を見ると「総合」部門でも4位という健闘ぶりだ(1位は「鈍感力」)。また、本屋大賞の受賞で話題の「一瞬の風になれ」の3位を抜いての1位獲得となり、業界内でも話題を呼んでいる。

 なお、「単行本フィクション」部門の2位には「もしもキミが。」(凛)、5位「純愛」(稲森遥香)、9位「クリアネス」(十和)などの携帯小説もランクインしている。かねてより話題を呼んでいたケータイ小説ブームが本格化していることを実証する形となった。ちなみに「クリアネス」は、「第1回日本ケータイ小説大賞」大賞作品。10位には「翼の折れた天使たち 星」が入っているが、これはケータイ小説ブームの火付け役となった「Deep Love」(2000年)の著者Yoshiによる小説。

 ケータイ小説とは、文字通り携帯電話のサイトを通じて配信される小説。かねてよりPCを通して配信された小説もあったが、いつでもどこでも読める点や、携帯電話の画面ならではのスペースによる読みやすさなど、若者に対しての波及効果があってブームに。携帯小説が、ケータイ小説と表記されることが一般的になり市民権を得たようだ。

 上半期ベストセラーでは、「単行本フィクション」部門のほかに、「単行本ノンフィクション」(1位「鈍感力」)、「単行本ビジネス」(1位「鏡の法則」)、「新書フィクション」(1位「家庭教師ヒットマンREBORN!隠し弾(1)」)などの部門が発表されている。

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