| 東芝EMIとブリティッシュ・カウンシル 英国留学経験者を対象とするオーディションを開催 亀田誠治氏が応募者を選考し、審査の途中経過、優秀者を随時ポッドキャスト配信して、オーディション開始から最優秀者の配信デビューまでを半年間に「ショートカット」するという“SHORT CUT AUDITION”(05年〜06年)、冨田ラボとしても知られる冨田恵一氏が作曲、デモアレンジしたオリジナルトラックをサイト上で公開し、応募者がこのトラックをダウンロードの上、歌詞をつけ、ボーカルを録音して送り返すという“Track Back Audition”(06年〜07年)など、話題性のある様々なオーディションを開催してきた東芝EMI(TO社)EMI Artistsが、また新しい試みを行っている。 これらの企業と、この種のオーディションの審査員は初めてという藤原ヒロシ氏とで審査委員会を組織し、特に音楽部門の最優秀者にはアビーロード・スタジオでのレコーディング(該当者なしという場合も有り)と配信デビューを約束。また、デザイン部門の最優秀者にも、アートの分野でのアーティスト・エージェントを行っているphil co.,ltdによる、プロとしての仕事への支援が行われる予定だ。 「昨年、音大生限定のオーディションというのをやってみたんですが、それを知った出口さんからご提案いただいたのが発端です。音大生を支援できるようなオーディションがあるなら、英国への留学生や留学経験者についての同様なオーディションがあってもいいということですよね」(TO社・重野知央氏) 「英国へは、いわゆる学部留学もしくは大学院留学だけで、だいたい毎年6600人の日本人が行っているんですが、その中でアート/クリエイティブ系の学生というのが比率として一番多いんです。英国というのはやはりそういったクリエイティブな分野をリードする国でもありますので、そんなご提案をさせていただきました」(ブリティッシュ・カウンシル・出口裕子氏) この6600人に加え、短期の語学留学者も年間8万5000人ほどいるという。このオーディションの応募資格は「3ヶ月以上」の留学経験者というもので、これら短期留学の経験者も対象となる。 「一般的にオーディションというのは数の論理。いかに多くの応募者を集めるかが大事というのが基本なんですが、確かに今回のオーディションは、そういった純粋に一般から募集するものに比べれば、間口の狭いものにはなります。しかし、留学「経験者」は毎年数万人単位で生まれているわけですし、それ以前に、今回はまずクオリティで勝負するオーディションだなと捉えているんですよ。すでにけっこう応募があるんですが、実際、「これはいくらなんでも…?」といったバンド、ミュージシャンはいませんね。クオリティはかなり高いですよ」(重野氏) 今回、ブリティッシュ・カウンシルでは英国内の250にのぼる学校を対象とするメルマガ配信や留学生が集まるポイントでのチラシ配布を実施。TO社側も英EMIサイト上での掲載の他、日本国内でも25万人に上るメルマガ会員への配信を行うなど、英国、日本双方での告知も万全な今回のオーディションだが、もう一つ目を惹かれるのは、前述の通り、音楽部門の他、デザイン部門もそれと等価なものとして設けられ、デザイン部門の応募作品は、音楽部門の最優秀曲を聴いた上でイメージし、作られたものとされている点だ。 「デザイナーのオーディションというのは、EMI Artistsとしても初めてで、これも出口さんのアイデアです。例えば、アンダーワールドとトマトの例にも見られるように、音楽とデザインという分野は互いにシンクロする部分が大きい。だからその両方を一緒にやってみようという発想です」(重野氏)
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2007/06/06