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オリコンニュース

エンタメシーンでクリエイティブタイアップが加速

 2006年夏、映画とTVドラマの両方がヒットした『タイヨウのうた』。太陽の光に当たることができないという難病を抱えるストリートミュージシャンの少女を主人公としたラブ・ストーリーだ。映画では、主人公・雨音薫をシンガーソング・ライターのYUIが、そしてTVドラマでは、女優の沢尻エリカが演じ、それぞれが“雨音薫”名義でシングルをリリースして大きなヒットを生んだ。

 出演者が作品の主題歌を歌ってヒットするケースはさほど珍しいことではない。しかし、役名となると、そう数は多くない。遡れば『スケバン刑事?』の風間三姉妹(浅香唯、大西結花、中村由真)、近年では、『黄泉がえり』のRUI(柴咲コウ)、『野ブタ。をプロデュース』の修二と彰(山下智久、亀梨和也)、そしてタイアップによる相乗効果の最も顕著な例となった映画『NANA』シリーズのNANA(中島美嘉)やレイラ(伊藤由奈)、そして10月に久々にリメイクされ話題となった『セーラー服と機関銃』の星泉(長澤まさみ)等々がその成功例として挙げられる。

 最近のヒット作に共通して言えるのは、音楽と映像作品のコラボレーションが以前に比べてより密接なものになっている点であろう。『タイヨウのうた』の場合、主人公が歌う楽曲は単にストーリーを彩るものではなく、その楽曲自体が歌詞も含めて、ストーリーの重要な位置を占めていた。主人公の設定が歌手を目指す少女ということもあり、視聴者はひたむきにギターをかき鳴らしながら歌う姿にいつしか感情移入していく。

 “10月度欲しいモノランキング”で、女子高校生のニーズで「ギター」がジャンプアップしたのも、多分に『タイヨウのうた』の影響を受けている。映画のYUIもドラマの沢尻エリカも、自分の言葉を届けてくれる大切なアイテムとしてギターを扱った。この結果は、その姿に共感した同世代がいかに多かったかを物語っている。

 また、CDリリースのタイミングも絶妙であった。ドラマ版の場合、シングル化された「タイヨウのうた」のCDリリースは、ストーリーとの進行に沿って行われており、ドラマと見事にシンクロ。視聴者の飢餓感をあおって、沢尻エリカは女性アーティストのデビュー作の最高初動売上を記録。3週連続でTOP3入りを果たすなど、記録づくめの歌手デビューとなった。

 映画とドラマ、さらにそれぞれ劇中で主人公によって歌われる楽曲とが濃密に絡み合い、大きなシナジーを生んだ06年のこのヒット事例。07年は、こういったクリエイティブタイアップがさらに進化していくに違いない。

 2006年オリコン年間ヒットチャートはこちらへ。

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