■『涙そうそう』の推移表はこちら

　24日、台湾でのアジア初公演を大成功させた、夏川りみ。その彼女の代表曲「涙そうそう」（2001年3月発売）が最近また、オリコンランキングで急浮上している。今年4/24付に170位を記録して以来、5ヵ月間ランク圏外だった同作だったが、9/25付で156位に返り咲いて以降は、72位（10/16付）、55位（10/23付）と急上昇。最新10/30付では45位まで順位を上げ、昨年1/31付以来、実に1年9ヵ月ぶりのTOP50返り咲きを果たしている。

　発売から5年以上が経過した楽曲がランクインしていること自体、驚異の出来事と言えるのに、再浮上とは背景になにがあったのか。実は、今をときめく3大若手俳優が大きく関係していた。

　きっかけとなったのは、同曲をモチーフにした映画『涙そうそう』の公開（9/30（土）〜）。妻夫木聡、長澤まさみの共演で話題の同映画は、映画興行成績で4週目の現在も1位と、大ヒット中。公開と同時に、主題歌の「涙そうそう」も再び脚光を浴びるようになり、公開週が対象の10/9付では、前週の163位から一気に82位に。その後のTOP50返り咲きの大きな原動力となった。

　そして、その動きをさらに加速させたのが、10/14（土）から放送がスタートした、速水もこみち出演のANA沖縄のキャンペーンCM『マッタリ〜ナ→ホッコリ〜ナ→』の登場だ。同CMではBGMとして、夏川りみの「涙そうそう」を使用。人気若手俳優・速水もこみちを起用し、話題の同CMのオンエア効果も今回の再浮上に大きく影響したようだ。

　一時は、中島みゆきの「地上の星／ヘッドライト・テールライト」の持つロングセラーの歴代1位記録（TOP100入り通算183週）を抜くことは困難かと思われた夏川りみ「涙そうそう」（TOP100入り通算153週）だったが、速水もこみち、長澤まさみ、妻夫木聡のトリプル効果により、再び1位記録樹立に向け歩み始めた。