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ドキュメンタリー映画がブーム!?多種多様な作品続々登場

 現在、一般映画館で公開され、DVDで発売されるドキュメンタリー映画の数は増えつつある。フィクションよりもドラマチックであり、なにより現実のことが映像化される説得力に、見る側が気づいたことが大きい。紹介される作品が多くなるにつれて、ドキュメンタリー映画のスタイルや構成の多種多様さが目立つようになってきた。

 今や、ドキュメンタリーは“対象をありのままに記録する映画”から“監督の個性が現実を切り取る映画”というイメージに変わりつつある。そうしたドキュメンタリー認知に貢献してきたのが、1989年から隔年で開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭だ。ドキュメンタリーの範疇の広さを毎回知らしめてきたこの映画祭、来年で第10回を迎えるが、それに先立って9月16日より10月20日まで『ドキュメンタリー・ドリーム・ショー――山形in東京2006』なるイベントが開かれる。

 昨年の映画祭で上映された作品群にオリジナル企画を加えた趣向。映画祭大賞に輝いたリ・イーファンとイェン・ユィ監督作品『水没の前に』も上映予定。三峡ダム建設のために沈みゆく町、そこに生きる人たちを淡々ととらえた映像は高く評価されている。

 一般劇場でも、少年7人が熱血コーチとともに全国体操大会を目指す台湾映画『ジャンプ!ボーイズ』や、ワールドカップ・イヤーにふさわしい『ジダン 神が愛した男』などが公開中。前者は少年たちの奮闘ぶりを爽やかな感動とともに浮き彫りにし、後者は不世出のサッカー選手のダイナミックなプレイを迫力いっぱいに描いている。

  DVDで発売される作品も数多いが、まずスティーブン・スピルバーグの『ミュンヘン』で扱われた1972年ミュンヘン・オリンピックのテロ事件を追った『[ブラック・セプテンバー]ミュンヘン・テロ事件の真実』に注目だ。『運命を分けたザイル』で知られる監督ケヴィン・マクドナルドが関係者のインタビュー、ニュース映像などを駆使して事件の真相を解明している。ナレーションはマイケル・ダグラスが担当。この作品は第72回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞に輝いている。『ミュンヘン』とあわせて観ると、さらにあの時代が鮮明になるはずだ。
  『[ブラック・セプテンバー]ミュンヘン・テロ事件の真実』
『[ブラック・セプテンバー]ミュンヘン・テロ事件の真実』
8月18日発売
ACBF-10360 3990円(税込)br>監督:ケヴィン・マクドナルド

『ジャック=イヴ・クストー 海の百科』
『ジャック=イヴ・クストー 海の百科』
7月28日発売
<全10枚組 DVDコレクターズBOX>
REDV-00496 36750円(税込)
<単品売り・〜・>
各4935円(税込)
監督:フィリップ・クストー、ジャン=ミッシェル・クストーほか

  また『沈黙の世界』などで知られる海洋研究家ジャック=イヴ・クストーの生涯にわたる研究をまとめたDVDが10枚組で登場する。息を呑むような海中の神秘がみごとに映像に焼き付けられている。こちらは夏にふさわしい作品といっていいだろう。
  まさしく、歴史上の事件から海洋、ほのぼのとした人情まで、ドキュメンタリーの範疇は広い。『華氏911』でセンセーションを巻き起こしたマイケル・ムーアの新作もまもなく公開予定というから、このジャンルからますます目が離せない。

【ドキュメンタリー・ドリーム・ショー――山形in東京2006】

■9月16日〜9月29日/ポレポレ東中野
■9月30日〜10月20日/アテネ・フランセ文化センター
■問シネマトリックス:03(5362)0671
※写真は大賞受賞作『水没の前に』

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