平均年齢51歳のメンバーが、男役や娘役になりきって踊る「歌劇ダンス」。その華やかな姿を映したInstagramのリール動画には、「こんな素敵な世界があるなんて」「近所だったら入団したい」といった声が寄せられ、話題となっている。彼女たちは、なぜ今、歌劇ダンスを踊るのか。長年抱いていた憧れや、踊るなかで見つけた新しい自分などそれぞれの思いを胸に、年齢にとらわれず新たな表現に挑戦している。そんな大人たちが参加する「eりぼん歌劇団」の講師の先生(@mikoto_eribbon)と、実際に男役を演じる生徒さんに話を聞いた。
■“男役”に挑む大人たち、なぜ歌劇の世界へ?
――“平均年齢51歳の歌劇ダンス”が話題となっていますが、そもそも大人の生徒さんたちで歌劇を踊るようになったきっかけを教えてください。
【講師】私自身、歌劇団出身の恩師のもとで、長年“男役”として舞台活動をさせていただいた経験から、いつか“大人の生徒さんたちで歌劇団を結成したい”という思いを、密かに温めていました。スタジオではこれまで、大人バレエやK-POPダンスなどを中心にクラスを展開してきましたが、10周年という節目に、歌劇団出身の講師とのご縁も重なり、そうした思いを形にする機会が生まれました。
――先生ご自身は、歌劇のどんなところに魅力を感じていらっしゃるのでしょうか?
【講師】レビュー、ラテン、和物、ボレロ、ラインダンスなど、歌劇には“エンターテインメントの宝箱”とも言うべき魅力があります。私自身、そこに魅了されてきました。生徒さんにもその魅力に触れながら、表現の幅を広げて、もっと踊ることを楽しんでいただけたらと思っています。
――ここからは、実際に男役を演じる生徒さんにもお話を伺います。男役について、普段の自分とは違う動きや表情がかなり必要になると思うのですが、やってみて難しかったことはありますか?
【男役を演じる生徒】男役には、「かっこいい」「凛々しい」と感じていただける身体のラインが必要で、先生からは、脇を閉じず、背面を意識するようご指導いただいています。
目で確認できる身体の前面にばかり気を取られてしまい、男役として舞台に立つ間、背面を意識し続けることが難しいです。ふとした瞬間に脇が閉じ、普段の自分に戻ってしまうこともあります。
表情についても、目の奥に芯があり、娘役さんを包み込むような包容力や、色気を感じさせる表現を目指しています。しかし、今の自分にできる表現はまだ限られており、理想とする男役像に近づくため、現在進行形で苦戦しています。
――逆に、男役を演じることで得た「気づき」や、普段の自分ではなかなか見つけられなかった新しい一面はありますか?
【男役を演じる生徒】娘役さんとのデュエットダンスやリフトを経験するなかで、「エスコートしなければ」という気持ちが芽生えたことに、自分自身でも驚きました。これまで生きてきたなかで、初めて感じた気持ちでした。
今はまだ、その気持ちを実際の動きとして娘役さんに示せていないことが多々あります。これからも自分自身のマインドや、動き、仕草を研究しながら、娘役さんを自然にエスコートできる男役を目指していきたいと思います。
■「一度は諦めてしまった」 大人だからこそ踊りに表れる、それぞれの人生
――20代から60代まで幅広い年代の方が参加されているそうですが、皆さんはどのようなきっかけで始められることが多いのでしょうか?
【講師】もともとバレエやダンスを習われていたところから、「何やら面白いことが始まるぞ?」と興味を持ってくださった方や、SNS で活動の様子を見て飛び込んできてくださった方など、きっかけはさまざまです。
――実際に皆さんの練習を見ていて、さまざまな経験を重ねてきたからこそ生まれる表現だと感じる瞬間はありますか?
【講師】一人ひとりの人間性や、そこにある人生ドラマ、奥ゆかしさが見える瞬間です。 大人の方は、ご自身で「好き」を選択し、夢や希望を叶えるために、お仕事やプライベートを調整しながら通われています。
「ずっと憧れていた」「一度は諦めてしまった」など、そこに至るまでの思いやご事情はさまざまです。そうした一人ひとりの無垢で熱い想いが、踊りや表現としてふと立ち現れた瞬間には、何とも言えない感動があります。
――大人になってから新しいことを始めたい方も多いと思います。皆さんと過ごす中で、印象に残っている出来事やエピソードはありますか?
【講師】スタジオにいると、感覚が狂ってしまうくらい、年齢が全く関係ないことを常に感じています(笑)。年齢を理由に制限をかけたり、選択肢を狭めたりすることが、運営側も生徒さん自身もほとんどありません。今回のスタジオ公演でも、アリスの子ども時代の役を64 歳の生徒さんが演じます!
前向きな姿勢や挑戦する気持ちは、年齢を言い訳にしないこと――そもそも、年齢を「できる・できない」の条件にしない考え方から生まれるのだと実感しています。
【写真】色気漂う“男役”にドキッ! 娘役を抱えにいくまでの一歩
■“男役”に挑む大人たち、なぜ歌劇の世界へ?
【講師】私自身、歌劇団出身の恩師のもとで、長年“男役”として舞台活動をさせていただいた経験から、いつか“大人の生徒さんたちで歌劇団を結成したい”という思いを、密かに温めていました。スタジオではこれまで、大人バレエやK-POPダンスなどを中心にクラスを展開してきましたが、10周年という節目に、歌劇団出身の講師とのご縁も重なり、そうした思いを形にする機会が生まれました。
――先生ご自身は、歌劇のどんなところに魅力を感じていらっしゃるのでしょうか?
【講師】レビュー、ラテン、和物、ボレロ、ラインダンスなど、歌劇には“エンターテインメントの宝箱”とも言うべき魅力があります。私自身、そこに魅了されてきました。生徒さんにもその魅力に触れながら、表現の幅を広げて、もっと踊ることを楽しんでいただけたらと思っています。
――ここからは、実際に男役を演じる生徒さんにもお話を伺います。男役について、普段の自分とは違う動きや表情がかなり必要になると思うのですが、やってみて難しかったことはありますか?
【男役を演じる生徒】男役には、「かっこいい」「凛々しい」と感じていただける身体のラインが必要で、先生からは、脇を閉じず、背面を意識するようご指導いただいています。
目で確認できる身体の前面にばかり気を取られてしまい、男役として舞台に立つ間、背面を意識し続けることが難しいです。ふとした瞬間に脇が閉じ、普段の自分に戻ってしまうこともあります。
表情についても、目の奥に芯があり、娘役さんを包み込むような包容力や、色気を感じさせる表現を目指しています。しかし、今の自分にできる表現はまだ限られており、理想とする男役像に近づくため、現在進行形で苦戦しています。
――逆に、男役を演じることで得た「気づき」や、普段の自分ではなかなか見つけられなかった新しい一面はありますか?
【男役を演じる生徒】娘役さんとのデュエットダンスやリフトを経験するなかで、「エスコートしなければ」という気持ちが芽生えたことに、自分自身でも驚きました。これまで生きてきたなかで、初めて感じた気持ちでした。
今はまだ、その気持ちを実際の動きとして娘役さんに示せていないことが多々あります。これからも自分自身のマインドや、動き、仕草を研究しながら、娘役さんを自然にエスコートできる男役を目指していきたいと思います。
■「一度は諦めてしまった」 大人だからこそ踊りに表れる、それぞれの人生
――20代から60代まで幅広い年代の方が参加されているそうですが、皆さんはどのようなきっかけで始められることが多いのでしょうか?
【講師】もともとバレエやダンスを習われていたところから、「何やら面白いことが始まるぞ?」と興味を持ってくださった方や、SNS で活動の様子を見て飛び込んできてくださった方など、きっかけはさまざまです。
――実際に皆さんの練習を見ていて、さまざまな経験を重ねてきたからこそ生まれる表現だと感じる瞬間はありますか?
【講師】一人ひとりの人間性や、そこにある人生ドラマ、奥ゆかしさが見える瞬間です。 大人の方は、ご自身で「好き」を選択し、夢や希望を叶えるために、お仕事やプライベートを調整しながら通われています。
「ずっと憧れていた」「一度は諦めてしまった」など、そこに至るまでの思いやご事情はさまざまです。そうした一人ひとりの無垢で熱い想いが、踊りや表現としてふと立ち現れた瞬間には、何とも言えない感動があります。
――大人になってから新しいことを始めたい方も多いと思います。皆さんと過ごす中で、印象に残っている出来事やエピソードはありますか?
【講師】スタジオにいると、感覚が狂ってしまうくらい、年齢が全く関係ないことを常に感じています(笑)。年齢を理由に制限をかけたり、選択肢を狭めたりすることが、運営側も生徒さん自身もほとんどありません。今回のスタジオ公演でも、アリスの子ども時代の役を64 歳の生徒さんが演じます!
前向きな姿勢や挑戦する気持ちは、年齢を言い訳にしないこと――そもそも、年齢を「できる・できない」の条件にしない考え方から生まれるのだと実感しています。
2026/10/07