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出口夏希&蒔田彩珠、ベネチアで感涙 『ルックバック』に12分超のスタンディングオベーション

 イタリアで開催中の「第83回ベネチア国際映画祭」でコンペティション部門に選出された是枝裕和監督による『ルックバック』(9月11日公開)の公式上映が現地時間7日に行われた。上映後には約1000人の観客から12分を超えるスタンディングオベーションが送られ、ダブル主演の出口夏希蒔田彩珠、是枝監督が涙を見せた。

第83回ベネチア国際映画祭、『ルックバック』公式上映(左から)是枝裕和監督、出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふうり、岡田六花(C)Kazuko WAKAYAMA

第83回ベネチア国際映画祭、『ルックバック』公式上映(左から)是枝裕和監督、出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふうり、岡田六花(C)Kazuko WAKAYAMA

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【画像】『ルックバック』レッドカーペットの写真


 本作は、同映画祭の最高賞・金獅子賞を競うコンペティション部門に正式出品。ワールドプレミアには、是枝監督、出口、蒔田に加え、2人の子ども時代を演じた七瀬ふうり岡田六花が参加した。

 青空の下で行われたレッドカーペットには、まず七瀬と岡田が登場。ベージュのドレスをまとった七瀬と、黒のドレスに身を包んだ岡田は、指ハートを作ったり、報道陣に手を振ったりしながら笑顔を見せた。

第83回ベネチア国際映画祭、『ルックバック』レッドカーペット(左から)七瀬ふうり、出口夏希、是枝裕和監督、蒔田彩珠、岡田六花(C)Kazuko WAKAYAMA

第83回ベネチア国際映画祭、『ルックバック』レッドカーペット(左から)七瀬ふうり、出口夏希、是枝裕和監督、蒔田彩珠、岡田六花(C)Kazuko WAKAYAMA

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 続いて登場した出口は、シンプルな黒のVネックドレスに星をモチーフにしたジュエリーを合わせた装い。蒔田は、繊細なレースとアシンメトリーなシルエットが印象的なワンショルダーのロングドレスをまとい、劇中とは異なる大人びた表情でレッドカーペットを歩いた。

第83回ベネチア国際映画祭、『ルックバック』レッドカーペットの岡田六花(C)Kazuko WAKAYAMA

第83回ベネチア国際映画祭、『ルックバック』レッドカーペットの岡田六花(C)Kazuko WAKAYAMA

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 黒のタキシード姿で是枝監督が姿を見せると、現地のカメラマンから「マエストロ!」と大きな声援が上がった。監督とキャストは、ファンから求められたサインや写真撮影にも応じ、交流を楽しんだ。

 その後、一行は大きな拍手に迎えられて上映会場へ。上映前にキャストと監督が順番に紹介され、是枝監督の名前が呼ばれると、客席からひときわ大きな拍手が送られた。

第83回ベネチア国際映画祭、『ルックバック』レッドカーペットの出口夏希(C)Kazuko WAKAYAMA

第83回ベネチア国際映画祭、『ルックバック』レッドカーペットの出口夏希(C)Kazuko WAKAYAMA

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 約100分の本編が終わると、約1000人の観客が立ち上がり、12分を超えるスタンディングオベーションに。出口、蒔田、是枝監督はこらえきれず涙を流し、お辞儀をしたり、胸に手を当てて手を振ったりしながら称賛に応えていた。無事に公式上映を終えた監督・キャストの表情には、安堵とともに達成感がにじんでいた。

 初めて海外映画祭に参加した七瀬は「あんなにたくさんの方々と観られる機会があるとは思っていなかったので、最初は恥ずかしかったんですが、観ながら撮影のことも思い出して、すごく感動しました」と振り返った。

 岡田も「ベネチアで、このメンバーとたくさんの方と一緒に『ルックバック』を観ることができて、とてもうれしいです」と喜びを語った。

 出口は、主な撮影地となった秋田県にかほ市での日々を思い返し、「あの時、にかほにいたみんなでベネチアの舞台に立って拍手をいただいて、一生の思い出になりました」と感慨を口にした。

 蒔田は「会場の雰囲気も相まって、すごく感動してしまいました」と興奮した様子。「上映後に会場の方々からスタンディングオベーションをいただいた時は、人生で一番感動した瞬間でした。また来たいです!」と声を弾ませた。

 是枝監督は、客席の集中力から作品への確かな反応を感じ取ったという。

 「お客さんが微動だにしない100分という、素晴らしい上映だったと思いますし、心からの拍手をいただいて、じんときました」

 さらに、「本編前半の藤野が田んぼ道を走り出すシーンで出口さんが泣き始めたので、『やばい』と思いながら冷静に観ようと思いましたが、そうもいかなくなりました」と、キャストとともに鑑賞する中で、自身も胸を揺さぶられたことを明かした。

 本作は、漫画の腕に絶対の自信を持つ藤野(出口/七瀬)と、藤野に憧れながらも圧倒的な画力を秘めた京本(蒔田/岡田)の物語。「漫画を描く」という創作へのひたむきな思いで結ばれた2人の、小学生時代から始まる13年間の軌跡を通して、かけがえのない時間と成長、喪失を描く。

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