「これは経費にならない」と思っていたものが、実は経費になるとしたら――? 知らないままでは、せっかくの副業収入を必要以上に減らしてしまうかもしれない。ビジネススクールや財務戦略セミナーで講師を務める桜井潤一さんに、意外と知られていない「副業の経費」を5つ解説してもらった。【知らないと損する副業の経費5選(後編)】
前編では、意外と見落としがちな経費2つを紹介した。後編では、誰もが直面するより身近な支出について、経費にできる判断基準と注意点を詳しく解説する。
■知らないと損する副業の経費3「カフェ代」
仕事を目的として利用したカフェ代であれば、経費にできる可能性があります。
例えば、お客様との打ち合わせや商談、企画書の作成、オンラインミーティングなど、仕事のためにカフェを利用した場合です。自宅では仕事に集中できない、打ち合わせをする場所がないなど、業務上の必要性があれば、経費として考えられるケースがあります。
一方で、友人とのランチや、単に休憩するための利用など、仕事と関係のない飲食代は経費にはできません。同じカフェの利用でも、「何のために利用したのか」によって判断が変わります。
カフェ代を経費にする場合は、領収書やレシートを保管するだけでなく、「誰と」「何のために」利用したのかを記録しておくと、仕事のための支出だったことを説明しやすくなります。
■知らないと損する副業の経費4「生成AI・Adobe・Zoomなどのサブスク利用料」
近年の副業では、生成AIやAdobe、Zoom、Canva、クラウドストレージなど、有料のデジタルサービスを仕事に活用するケースが増えています。
ライターが生成AIを使って情報整理や文章作成を行う、動画編集者がAdobeのソフトを使って動画を制作する、オンライン講師やコンサルタントがZoomで顧客との打ち合わせを行うなど、仕事に必要なサービスであれば、その利用料は経費になる可能性があります。
こうしたサービスは、単に「便利だから使っている」というだけではなく、業務を行うために必要だったり、作業時間を短縮したり、仕事の質を高めたりする役割があります。特にオンラインで仕事をする副業では、デジタルツールそのものが仕事を支える基盤になっているケースも少なくありません。
ただし、プライベートでも利用しているサービスについては、全額を経費にできるとは限りません。仕事と私生活の両方で利用している場合は、実際の利用状況に応じて合理的に按分することが大切です。
「仕事のために必要だった」と説明できるかどうか。サブスク利用料についても、この視点で判断することが重要です。
■知らないと損する副業の経費5「通信費・光熱費」
副業を自宅で行っている方が、意外と見落としやすいのが通信費や光熱費です。
インターネット回線やスマートフォンの通信料、電気代などは、仕事でも利用している場合、仕事で使用した割合に応じて経費にできる可能性があります。
例えば、オンラインで顧客と打ち合わせをする、動画をアップロードする、生成AIやクラウドサービスを利用するなど、自宅で副業をするうえでインターネット環境が欠かせない場合、通信費は仕事を支えるための必要な支出と考えられます。
また、パソコンを使って長時間仕事をするのであれば、そのために使用した電気も仕事に関連する支出の一つです。
ただし、ここでも大切なのは通信費や光熱費は、生活にも使うケースが多いため、すべてを経費にできるわけではないということです。
■経費にするときに注意したいポイント
ここまで、家賃やカフェ代、サブスク利用料、通信費・光熱費など、意外と経費にできる可能性がある支出を紹介してきました。
ただし、経費として計上する際に重要なのは、「仕事に必要だった」と第三者に説明できることです。
特に、自宅の家賃や通信費、光熱費など、仕事とプライベートの両方で使う支出については、仕事で使用した部分だけを合理的な基準で按分します。
また、領収書やレシートを保管するだけでなく、「何のために使ったのか」が分かるようにしておくことも大切です。カフェ代なら打ち合わせ相手や目的、仕事用のサービスなら利用している業務などを記録しておけば、後から見返したときにも確認しやすくなります。
「仕事で使ったから経費」ではなく、「なぜ仕事に必要だったのかまで説明できるか」。この視点を持って支出を管理していきましょう。
■副業を続けるために「経費」を正しく理解する
副業では、売上を増やすことに目が向きがちですが、利益を残すためには「どれだけ稼いだか」だけでなく、「どのようにお金を使ったか」を把握することも重要です。
経費について知ることは、単に税金を抑えるためだけではありません。自分の仕事に何が必要なのか、どこにお金をかけるべきなのかを見直すきっかけにもなります。
まずは身近な支出から、「これは仕事のために必要なものだったのか」と考えてみてください。経費を正しく把握する習慣が、副業の利益を守り、事業を長く続けていくための土台になります。
■著者プロフィール
桜井 潤一(さくらい・じゅんいち)/株式会社ユニバーサルバンク 代表取締役
早稲田大学卒業後、大手銀行に24年間勤務。富裕層向けの資産運用や数十億円規模の法人融資など、1,000社以上の審査・支援に携わる。2020年に株式会社ユニバーサルバンクを設立し、財務・ビジネス・資産形成を融合した「Real Wealth(R)プログラム」を開発。ビジネススクールを運営するほか、資産形成やマネーリテラシーに関するセミナー講師としても活動している。
前編では、意外と見落としがちな経費2つを紹介した。後編では、誰もが直面するより身近な支出について、経費にできる判断基準と注意点を詳しく解説する。
■知らないと損する副業の経費3「カフェ代」
仕事を目的として利用したカフェ代であれば、経費にできる可能性があります。
例えば、お客様との打ち合わせや商談、企画書の作成、オンラインミーティングなど、仕事のためにカフェを利用した場合です。自宅では仕事に集中できない、打ち合わせをする場所がないなど、業務上の必要性があれば、経費として考えられるケースがあります。
一方で、友人とのランチや、単に休憩するための利用など、仕事と関係のない飲食代は経費にはできません。同じカフェの利用でも、「何のために利用したのか」によって判断が変わります。
カフェ代を経費にする場合は、領収書やレシートを保管するだけでなく、「誰と」「何のために」利用したのかを記録しておくと、仕事のための支出だったことを説明しやすくなります。
■知らないと損する副業の経費4「生成AI・Adobe・Zoomなどのサブスク利用料」
近年の副業では、生成AIやAdobe、Zoom、Canva、クラウドストレージなど、有料のデジタルサービスを仕事に活用するケースが増えています。
ライターが生成AIを使って情報整理や文章作成を行う、動画編集者がAdobeのソフトを使って動画を制作する、オンライン講師やコンサルタントがZoomで顧客との打ち合わせを行うなど、仕事に必要なサービスであれば、その利用料は経費になる可能性があります。
こうしたサービスは、単に「便利だから使っている」というだけではなく、業務を行うために必要だったり、作業時間を短縮したり、仕事の質を高めたりする役割があります。特にオンラインで仕事をする副業では、デジタルツールそのものが仕事を支える基盤になっているケースも少なくありません。
ただし、プライベートでも利用しているサービスについては、全額を経費にできるとは限りません。仕事と私生活の両方で利用している場合は、実際の利用状況に応じて合理的に按分することが大切です。
「仕事のために必要だった」と説明できるかどうか。サブスク利用料についても、この視点で判断することが重要です。
■知らないと損する副業の経費5「通信費・光熱費」
インターネット回線やスマートフォンの通信料、電気代などは、仕事でも利用している場合、仕事で使用した割合に応じて経費にできる可能性があります。
例えば、オンラインで顧客と打ち合わせをする、動画をアップロードする、生成AIやクラウドサービスを利用するなど、自宅で副業をするうえでインターネット環境が欠かせない場合、通信費は仕事を支えるための必要な支出と考えられます。
また、パソコンを使って長時間仕事をするのであれば、そのために使用した電気も仕事に関連する支出の一つです。
ただし、ここでも大切なのは通信費や光熱費は、生活にも使うケースが多いため、すべてを経費にできるわけではないということです。
■経費にするときに注意したいポイント
ここまで、家賃やカフェ代、サブスク利用料、通信費・光熱費など、意外と経費にできる可能性がある支出を紹介してきました。
ただし、経費として計上する際に重要なのは、「仕事に必要だった」と第三者に説明できることです。
特に、自宅の家賃や通信費、光熱費など、仕事とプライベートの両方で使う支出については、仕事で使用した部分だけを合理的な基準で按分します。
また、領収書やレシートを保管するだけでなく、「何のために使ったのか」が分かるようにしておくことも大切です。カフェ代なら打ち合わせ相手や目的、仕事用のサービスなら利用している業務などを記録しておけば、後から見返したときにも確認しやすくなります。
「仕事で使ったから経費」ではなく、「なぜ仕事に必要だったのかまで説明できるか」。この視点を持って支出を管理していきましょう。
■副業を続けるために「経費」を正しく理解する
副業では、売上を増やすことに目が向きがちですが、利益を残すためには「どれだけ稼いだか」だけでなく、「どのようにお金を使ったか」を把握することも重要です。
経費について知ることは、単に税金を抑えるためだけではありません。自分の仕事に何が必要なのか、どこにお金をかけるべきなのかを見直すきっかけにもなります。
まずは身近な支出から、「これは仕事のために必要なものだったのか」と考えてみてください。経費を正しく把握する習慣が、副業の利益を守り、事業を長く続けていくための土台になります。
■著者プロフィール
桜井 潤一(さくらい・じゅんいち)/株式会社ユニバーサルバンク 代表取締役
早稲田大学卒業後、大手銀行に24年間勤務。富裕層向けの資産運用や数十億円規模の法人融資など、1,000社以上の審査・支援に携わる。2020年に株式会社ユニバーサルバンクを設立し、財務・ビジネス・資産形成を融合した「Real Wealth(R)プログラム」を開発。ビジネススクールを運営するほか、資産形成やマネーリテラシーに関するセミナー講師としても活動している。
2026/09/02