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震災後の猫に異変 猛暑が重なり泌尿器トラブルのリスク高まる

 猫用スマート首輪「Catlog」等を提供するRABOが、9月1日の「防災の日」にあわせ、令和8年熊本地震の前後における猫の行動の変容を分析したレポートを公開した。

「Catlog」シリーズ

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【画像】令和8年熊本地震の前後における猫の行動の変容を分析したレポート


 同レポートは、「Catlog」シリーズ利用者から取得、蓄積された行動ログデータを活用したもの。熊本県で飼われていると思われる猫約170匹と、同時期の日本国内の猫数万匹のデータを比較し、震災前後の行動や睡眠、排泄に関する変化を分析した。調査期間は本震1週間前から2週間前まで。なお、熊本は、自宅に留まり、停電やネットワーク通信断絶の影響が比較的軽微だった環境の猫を対象としている。

令和8年熊本地震の前後における猫の行動の変容を分析したレポート

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 分析の結果、元気スコアと睡眠スコアの低下、泌尿器トラブルのリスクの高まりが見られたという。

 元気スコアとは、活動量や食事・水飲みの回数など複数の行動指標をもとに、猫の総合的な体調や活動状態を表す指標。過去1ヶ月間を基準とし、その日の行動が平常時と同程度であれば100点とし、行動の増減に伴いスコアも増減させる設計になっている。スコアが低いほど体調不良など普段と異なる状態にある可能性を示す。睡眠スコアは、睡眠時間や睡眠回数などさまざまな睡眠の指標に着目し、睡眠時間や睡眠の質(途中で目覚める頻度など)がその猫の平常時からどれだけ乖離(かいり)しているかを評価する。

令和8年熊本地震の前後における猫の行動の変容を分析したレポート

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 元気スコアは、本震前の熊本群の平均スコアが98.9に対し、本震当日に大きく低下し、91.7(−7.2%)まで落ち込んだ。その後は速やかに回復し、7月31日にかけて本震前の水準に近づいていく様子が見られた。本震当日は食べる、水飲み、および、毛づくろい行動が少なくなった。

 同社は「本震により生活環境が大きく変化し、飼い主さんから普段通りの食事や給水が行われなくなった可能性があります。加えて、本震直後の1日100回を超える高頻度な余震によるストレス反応として、食べるや水飲み、毛づくろいといった猫の自然な行動全般が少なくなった可能性があります。このような食べる回数や水飲み回数の減少により、本震直後はごはんや水分の摂取量が少なくなっていたかもしれません」と考察。そして、その後も継続的に余震が発生し、「ストレスや恐怖から自分を落ち着かせるために毛づくろい行動が増加したり、警戒による落ち着きのなさが増えることで歩くや走る行動が増加していると考えられます」とした。

令和8年熊本地震の前後における猫の行動の変容を分析したレポート

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 睡眠スコアでも同様の変化がみられ、本震前の熊本群の平均スコアが87.7だったものが、本震当日から低下し、翌日の7月29日に82.5点(−6.0%)と期間中の最低値をつけた。その後は回復に転じ、8月2日にはほぼ地震前平均まで戻ったが、日によって全国平均と比較して小さな落ち込みが見られた。

 この結果を踏まえ、同社は「本震による生活環境の大きな変化や高頻度な余震により睡眠が阻害されたものと考えられます。これらは特に、余震によってまとまった睡眠(長い睡眠)が中断されやすくなった結果、その代わりに細切れの短い睡眠や、覚醒に近いが特に動いていない『くつろぐ』時間が増加したと考えられます」と分析。

「Catlog」シリーズ

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 また、熊本市では8月3日に最高気温が40.3℃に達し、観測史上初となる酷暑日を記録。これが重なり、「気温上昇に伴いぐっすりとした睡眠がなかなか取れない期間が続いたと考えられます」とコメントを寄せた。

 排泄についても異変が見られたそう。1日あたりのおしっこの回数は、本震後は数日かけて低下し、7月31日に減少のピークを迎え、数日かけて回復に向かった。合計重量も同様の動きだった。一方、うんち回数は本震後に一過性の上昇は見られるものの、おしっこのような地震前を大きく下回る減少は見られなかったという。

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 同社は「本震直後は水飲み回数が減り、水分摂取量が少なくなっていたため、その影響を受けておしっこが減った可能性が考えられます。そのほかにも、余震が繰り返し発生することで、地震に対して不安を強く感じる猫様は我慢してしまう傾向にある、と言えるかもしれません」としている。

 猫は環境変化やストレスによって膀胱炎などの泌尿器トラブルを起こしやすいため、排尿の変化は特に注意して見ておきたいポイントだという。

令和8年熊本地震の前後における猫の行動の変容を分析したレポート

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 同社は「もしもの時の備えを考えるには、実際の災害時に猫様の状態や行動がどのように変化しうるかを把握した上で、ご家庭に応じた対策を検討することが重要だと考えています」とし、「今回の調査から、大きな災害後はまず飼い主さんと猫様の無事を最優先で確保いただいた上で、普段の生活環境に立て直していただくにあたって、猫が安心して睡眠できる環境になっているかどうか、そしていつも通り水を飲んでおり、おしっこもしっかりしているかどうか、といったことに気をつけていただくことが大切だと考えられます」とコメントした。
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