俳優・堺雅人が主演を務める、TBS系日曜劇場『VIVANT』(毎週日曜 後9:00)。「愛されてもちょっと困ります(笑)」――そう語るのは、2023年放送の日曜劇場『VIVANT』第1シーズンで山本巧を演じた “Mr.VIVANT”こと迫田孝也だ。丸菱商事に勤める主人公・乃木憂助(堺雅人)の同期として登場した山本は、国際テロ組織「テント」の“最下層”モニター(協力者)であることが判明。乃木が自衛隊直轄の非公認組織「別班」の一員であることが明らかになる重要な展開にも関わり、衝撃の最期を迎えた。それから3年が経った今も、その人気は健在だ。
現在、TBSで毎週日曜よる9時から放送中の第2シーズン。本放送後のよる11時から生放送・生配信されているTBSラジオ『VIVANT 悪役会議室』では、迫田が天使の輪を付けた山本として“復活”している。第14話放送後には警視庁公安部外事第4課・新庄浩太郎役の竜星涼、第15話放送後には丸菱商事エネルギー事業部部長・宇佐美哲也役の市川猿弥もゲスト出演。第14話放送後の回はYouTubeで配信開始から4日間で136万回再生を突破するなど、大きな反響を呼んでいる。“悪役”として復讐の機会をうかがいながら、毎週『VIVANT』を楽しむ迫田。なぜ山本はここまで愛されるのか。「山本」として再び作品に関わる今の思いを聞いた。
■山本が愛されるのは「心外」!?
――第1シーズンから3年が経った今も、山本は視聴者からとても愛されているキャラクターです。迫田さん自身は、どう感じていますか?
山本としては、やっぱり「心外」ですよね!(笑) 亡霊になってまで復讐しようとしているのに、そんなに愛されてもちょっと困ります(笑)。
やはり第1シーズンでのインパクトが大きかったのかなと思います。実は山本って、登場している話数はそこまで多くないんです。それでも、乃木の正体が別班員だと明らかになる重要なシーンに関わらせていただいた。迫田としては、本当に感謝しています。
――第2シーズンでは、第1シーズンの場面をあらためて撮影する機会もありました。
竜星涼さんが演じる警視庁公安部外事4課の新庄(浩太郎)に尾行されるシーンを再び撮影したんですけど、あの1シーンのために200人ものエキストラの方が集まってくださったんです。
あまり大きな声では言えませんが、「大きくなったな、山本!」って感激しました(笑)。僕自身、山本をちょっと客観的に見ましたね。ほんのわずかなシーンのために、あれだけの方が協力してくださって、新庄さんまで登場してくださって。それが『VIVANT』という作品の持つエネルギーなのだと思います。
僕は当日、朝からずっと撮影現場にいて、撮影は夜だったんです。でも皆さんが温かく迎えてくださって、福澤克雄監督もきちんと紹介してくださった。第2シーズンの海外ロケを経た皆さんに「おかえり」と迎え入れてもらったような感覚もあって、すごくいい思い出になりました。
■復讐計画を練るはずが思わず悲鳴!?
――現在は『悪役会議室』で毎週本編について語っています。いち視聴者として、そして山本として、第2シーズンをどう見守っていますか?
いや、「見守っている」んじゃないんです。復讐計画を立てる立場です! 隙を見つけているんですよ(笑)。
最初は「復讐してやろう」「揚げ足を取ってやろう」と思って見ていたんですけど、第2シーズンでは、山本が受けた制裁と重なるような場面がたくさん出てくるんです。それを見るとフラッシュバックして、復讐どころじゃなくなって、一緒に悲鳴を上げちゃうんです。
「あいつを仲間にしよう」とか「あの人は絶対に裏切ってないよ」とか、毎週いろいろ考えるんですけど、それより先に悲鳴が出てしまう(笑)。次の放送までの1週間もずっと頭の中で整理しているので、こんなにも『悪役会議室』が自分の生活に食い込んでくるとは思っていませんでした。
――『悪役会議室』の企画を最初に聞いた時は、どんな気持ちでしたか? ファンの間では本編に「双子役で復活してほしい」という声もあがっていますが。
「よみがえるチャンスが来たな」と思いました。第2シーズンとまだつながっていられるし、何かあればすぐ動ける状態で山本を続けられる。それが一番うれしかったですね。
世の中では「山本双子説」があるみたいですけど、僕から言わせれば“五つ子説”です(笑)。2人じゃ足りません。5人いないと、すぐ別班にやられちゃいますから(笑)。
■河内大和&馬場徹と意気投合!よる9時から始まる悪役会議
――ワニズ役の河内大和さん、ゴビ役の馬場徹さんとは、第1シーズンの劇中では接点がありませんでした。3人で『悪役会議室』を始めて、どんな関係になりましたか?
最初にエチュードというか、小芝居から始まるんです。みんな俳優なので、そこでお互いの呼吸をつかめましたし、回を重ねるうちに、それぞれのポジションや役割もかなり早く見えてきました。
唯一の不安要素は、物語の中で3人に共通の思い出がないこと(笑)。でも、同じ立場で第2シーズンを楽しんでいるので、そこですごく意気投合できました。
――本編も3人でリアルタイム視聴しているそうですね。
熱量が大事だと思っているので、日曜よる9時から観られる時はちゃんとみんなで観ています。そのままの熱量で、よる11時からの配信に臨むんです。これは「そうしよう」と決めたわけではなくて、自然とそうなりました。9時にTBSに行くとみんな揃っているんですよ。「同じ思いだね」って(笑)。
放送後もお互いに考察しすぎないようにしています。スタッフさんの中には先の展開を知っている方もいるので、うっかり答えを聞いてしまわないように、なるべく我慢して、本番を迎えるようにしています。
■「決して信じるな」迫田孝也が感じる『VIVANT』らしさ
――第2シーズンでは新たなモニターたちの存在も明らかになっています。山本自身への見方に変化はありましたか?
第1シーズンだけだったら、僕もテントのモニターとして、もっと暗躍していたイメージを持っていたんです。でも新庄さんの動きだったり、チョッキー(タイの実業家・チョッキー・テーパーニット/OHM)もモニターだと判明したり、いろいろな情報が出てきたことで、「モニターってこういう構造なんだ」と僕自身も勉強している状態です。
そうすると、僕が思い描いていた山本のテント内でのポジションがどんどん低くなってきて(笑)。「俺だって頑張ったつもりだったけどな」と思っています(笑)。
――迫田さんが感じる『VIVANT』らしさとは何でしょうか?
「決して信じるな」ということでしょうか。僕は、目の前で起きていることをまだ何も信じていません。野崎さん(公安部外事第4課の野崎守/阿部寛)が裏切ったのかも、新庄さんが死んだのかも。そして、山本が死んだのも信じていません(笑)。
でも真実は絶対にある。山本としてはそこにいち早く気づいて、『悪役会議室』の中でリーダー的な仕事をしたいですね。今は本格的な考察の仕事をワニズに持っていかれて、僕は天使の輪を付けたマスコットキャラクターみたいになっちゃっていますから(笑)。
最終回では「やっぱりあんたがリーダーだった」と、2人にも視聴者やリスナーの皆さんにも納得してもらいたいです。
――では、第2シーズンで今もっとも注目している登場人物は?
僕、と言いたいところなんですけど、関係者からも「お前は死んでいる」と言われていますので…(笑)。
やっぱり乃木さんですね。物語の中心にいて、日本を守るという信念を持ちながら、表の顔と裏の顔がある。F(堺/二役)という存在もいますし、第1シーズンでも驚かされました。今回もどこかで、我々視聴者をあっと驚かせるような存在になるんじゃないかと思っています。
(編集:岩本和樹)
現在、TBSで毎週日曜よる9時から放送中の第2シーズン。本放送後のよる11時から生放送・生配信されているTBSラジオ『VIVANT 悪役会議室』では、迫田が天使の輪を付けた山本として“復活”している。第14話放送後には警視庁公安部外事第4課・新庄浩太郎役の竜星涼、第15話放送後には丸菱商事エネルギー事業部部長・宇佐美哲也役の市川猿弥もゲスト出演。第14話放送後の回はYouTubeで配信開始から4日間で136万回再生を突破するなど、大きな反響を呼んでいる。“悪役”として復讐の機会をうかがいながら、毎週『VIVANT』を楽しむ迫田。なぜ山本はここまで愛されるのか。「山本」として再び作品に関わる今の思いを聞いた。
――第1シーズンから3年が経った今も、山本は視聴者からとても愛されているキャラクターです。迫田さん自身は、どう感じていますか?
山本としては、やっぱり「心外」ですよね!(笑) 亡霊になってまで復讐しようとしているのに、そんなに愛されてもちょっと困ります(笑)。
やはり第1シーズンでのインパクトが大きかったのかなと思います。実は山本って、登場している話数はそこまで多くないんです。それでも、乃木の正体が別班員だと明らかになる重要なシーンに関わらせていただいた。迫田としては、本当に感謝しています。
――第2シーズンでは、第1シーズンの場面をあらためて撮影する機会もありました。
竜星涼さんが演じる警視庁公安部外事4課の新庄(浩太郎)に尾行されるシーンを再び撮影したんですけど、あの1シーンのために200人ものエキストラの方が集まってくださったんです。
あまり大きな声では言えませんが、「大きくなったな、山本!」って感激しました(笑)。僕自身、山本をちょっと客観的に見ましたね。ほんのわずかなシーンのために、あれだけの方が協力してくださって、新庄さんまで登場してくださって。それが『VIVANT』という作品の持つエネルギーなのだと思います。
僕は当日、朝からずっと撮影現場にいて、撮影は夜だったんです。でも皆さんが温かく迎えてくださって、福澤克雄監督もきちんと紹介してくださった。第2シーズンの海外ロケを経た皆さんに「おかえり」と迎え入れてもらったような感覚もあって、すごくいい思い出になりました。
■復讐計画を練るはずが思わず悲鳴!?
――現在は『悪役会議室』で毎週本編について語っています。いち視聴者として、そして山本として、第2シーズンをどう見守っていますか?
いや、「見守っている」んじゃないんです。復讐計画を立てる立場です! 隙を見つけているんですよ(笑)。
最初は「復讐してやろう」「揚げ足を取ってやろう」と思って見ていたんですけど、第2シーズンでは、山本が受けた制裁と重なるような場面がたくさん出てくるんです。それを見るとフラッシュバックして、復讐どころじゃなくなって、一緒に悲鳴を上げちゃうんです。
「あいつを仲間にしよう」とか「あの人は絶対に裏切ってないよ」とか、毎週いろいろ考えるんですけど、それより先に悲鳴が出てしまう(笑)。次の放送までの1週間もずっと頭の中で整理しているので、こんなにも『悪役会議室』が自分の生活に食い込んでくるとは思っていませんでした。
――『悪役会議室』の企画を最初に聞いた時は、どんな気持ちでしたか? ファンの間では本編に「双子役で復活してほしい」という声もあがっていますが。
「よみがえるチャンスが来たな」と思いました。第2シーズンとまだつながっていられるし、何かあればすぐ動ける状態で山本を続けられる。それが一番うれしかったですね。
世の中では「山本双子説」があるみたいですけど、僕から言わせれば“五つ子説”です(笑)。2人じゃ足りません。5人いないと、すぐ別班にやられちゃいますから(笑)。
■河内大和&馬場徹と意気投合!よる9時から始まる悪役会議
――ワニズ役の河内大和さん、ゴビ役の馬場徹さんとは、第1シーズンの劇中では接点がありませんでした。3人で『悪役会議室』を始めて、どんな関係になりましたか?
最初にエチュードというか、小芝居から始まるんです。みんな俳優なので、そこでお互いの呼吸をつかめましたし、回を重ねるうちに、それぞれのポジションや役割もかなり早く見えてきました。
唯一の不安要素は、物語の中で3人に共通の思い出がないこと(笑)。でも、同じ立場で第2シーズンを楽しんでいるので、そこですごく意気投合できました。
――本編も3人でリアルタイム視聴しているそうですね。
熱量が大事だと思っているので、日曜よる9時から観られる時はちゃんとみんなで観ています。そのままの熱量で、よる11時からの配信に臨むんです。これは「そうしよう」と決めたわけではなくて、自然とそうなりました。9時にTBSに行くとみんな揃っているんですよ。「同じ思いだね」って(笑)。
放送後もお互いに考察しすぎないようにしています。スタッフさんの中には先の展開を知っている方もいるので、うっかり答えを聞いてしまわないように、なるべく我慢して、本番を迎えるようにしています。
■「決して信じるな」迫田孝也が感じる『VIVANT』らしさ
――第2シーズンでは新たなモニターたちの存在も明らかになっています。山本自身への見方に変化はありましたか?
第1シーズンだけだったら、僕もテントのモニターとして、もっと暗躍していたイメージを持っていたんです。でも新庄さんの動きだったり、チョッキー(タイの実業家・チョッキー・テーパーニット/OHM)もモニターだと判明したり、いろいろな情報が出てきたことで、「モニターってこういう構造なんだ」と僕自身も勉強している状態です。
そうすると、僕が思い描いていた山本のテント内でのポジションがどんどん低くなってきて(笑)。「俺だって頑張ったつもりだったけどな」と思っています(笑)。
――迫田さんが感じる『VIVANT』らしさとは何でしょうか?
「決して信じるな」ということでしょうか。僕は、目の前で起きていることをまだ何も信じていません。野崎さん(公安部外事第4課の野崎守/阿部寛)が裏切ったのかも、新庄さんが死んだのかも。そして、山本が死んだのも信じていません(笑)。
でも真実は絶対にある。山本としてはそこにいち早く気づいて、『悪役会議室』の中でリーダー的な仕事をしたいですね。今は本格的な考察の仕事をワニズに持っていかれて、僕は天使の輪を付けたマスコットキャラクターみたいになっちゃっていますから(笑)。
最終回では「やっぱりあんたがリーダーだった」と、2人にも視聴者やリスナーの皆さんにも納得してもらいたいです。
――では、第2シーズンで今もっとも注目している登場人物は?
僕、と言いたいところなんですけど、関係者からも「お前は死んでいる」と言われていますので…(笑)。
やっぱり乃木さんですね。物語の中心にいて、日本を守るという信念を持ちながら、表の顔と裏の顔がある。F(堺/二役)という存在もいますし、第1シーズンでも驚かされました。今回もどこかで、我々視聴者をあっと驚かせるような存在になるんじゃないかと思っています。
(編集:岩本和樹)
2026/08/29