おもちゃたちの世界を舞台に、人とおもちゃのかけがえのない絆を描き、世界中で愛され続けてきたディズニー&ピクサーの人気シリーズ最新作『トイ・ストーリー5』が7月3日に公開された。
公開初日は興行収入4億8445万9420円、動員32万705人を記録。『アナと雪の女王2』『トイ・ストーリー4』『ズートピア2』の初日成績を上回り、洋画アニメーションおよびディズニー/ピクサー作品の歴代No.1となるオープニングを飾った。
本作では、シリーズを通して人気を集めてきたカウガールの人形・ジェシーが物語の中心となる。なぜ今、ジェシーが主人公となったのか。共同監督のケナ・ハリスとプロデューサーのリンジー・コリンズがオンラインインタビューで、その舞台裏を明かした。
■『4』のラストは『5』への伏線
リンジー・コリンズは、「最初からジェシーの物語になると考えていました」と語る。その背景には、シリーズ全作に携わってきた脚本家のアンドリュー・スタントンの思いがあったという。
「アンドリューはシリーズすべてに関わってきましたが、『トイ・ストーリー4』で特にこだわったのが、ウッディが保安官バッジをジェシーに託す場面でした。『あの瞬間だけは絶対に映像として残したい』と彼は言っていました。実は彼の中では、『もし次の作品を作ることがあれば、ジェシーの物語にしたい』という思いがあったのだと思います」
『トイ・ストーリー2』から登場するジェシーは、「明るく元気な性格で、勇敢ですが、かつての持ち主である少女・エミリーに捨てられたという悲しい過去を持ち、深い不安や心の傷も抱えている」と説明。「だからこそ、彼女を主人公に据えた物語を描きたいという思いは、最初から揺るぎないものでした」と明かした。
ケナ・ハリス共同監督は、「私たちの目標は最初から『ジェシーにふさわしい物語を届けること』でした」と振り返る。
『トイ・ストーリー2』で描かれた、ジェシーが過去の傷を打ち明ける名場面は、世界中の観客の心を動かした。
「あのシーンを思い出すだけでも、今でも涙が出そうになります。それほど深い傷を抱えたキャラクターです。だからこそ、彼女にはできる限り最高のハッピーエンドを迎えてほしい。その結末をどう描くかが私たちの使命でした」
■「子どもとデバイスの関係」を描くため続編を制作
ピクサーは「過去作を上回る“語るべき物語”がある場合以外は続編を作らない」という制作方針を掲げている。1995年(日本公開は1996年)の第1作から約30年を迎えた『トイ・ストーリー』シリーズも、決して「人気シリーズだから」という理由で続編が作られたわけではなかった。
ケナ・ハリスは、『トイ・ストーリー5』誕生のきっかけは、シリーズ全作で重要な役割を担ってきた脚本家アンドリュー・スタントンの着想だったと明かす。
「当時、ピクサーはまだ『5』を制作すると決めていたわけではありませんでした。ただ、『4』の続きを描くことはできるのかという議論はありました。そんな中でアンドリューが着目したのが、現代の子どもたちとデジタルデバイスとの関係でした」
現在では、スマートフォンやタブレットは幼い頃から子どもたちの生活に浸透している。しかし、『トイ・ストーリー』シリーズでは、その変化をまだ描いていなかったという。
「彼が最初の脚本を書く頃には、10年以上前から子どもたちの生活の一部になっていました。だからこそ、『今こそこのテーマを描くべきではないか』と考えたんです。『もし、おもちゃたちがこの状況を見たら、どう感じるだろう?』という視点には、まだ描かれていない豊かな物語があると感じました」
さらに、主人公をこれまでのウッディとバズではなくジェシーに据えたことも、新たな物語を生み出す大きな理由だったという。
「デジタルデバイスという現代的なテーマと、ジェシーを主人公にした物語。その二つがアンドリューにとって非常に魅力的でした。それが『トイ・ストーリー5』を作る決め手になったんです」
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公開初日は興行収入4億8445万9420円、動員32万705人を記録。『アナと雪の女王2』『トイ・ストーリー4』『ズートピア2』の初日成績を上回り、洋画アニメーションおよびディズニー/ピクサー作品の歴代No.1となるオープニングを飾った。
本作では、シリーズを通して人気を集めてきたカウガールの人形・ジェシーが物語の中心となる。なぜ今、ジェシーが主人公となったのか。共同監督のケナ・ハリスとプロデューサーのリンジー・コリンズがオンラインインタビューで、その舞台裏を明かした。
■『4』のラストは『5』への伏線
リンジー・コリンズは、「最初からジェシーの物語になると考えていました」と語る。その背景には、シリーズ全作に携わってきた脚本家のアンドリュー・スタントンの思いがあったという。
「アンドリューはシリーズすべてに関わってきましたが、『トイ・ストーリー4』で特にこだわったのが、ウッディが保安官バッジをジェシーに託す場面でした。『あの瞬間だけは絶対に映像として残したい』と彼は言っていました。実は彼の中では、『もし次の作品を作ることがあれば、ジェシーの物語にしたい』という思いがあったのだと思います」
『トイ・ストーリー2』から登場するジェシーは、「明るく元気な性格で、勇敢ですが、かつての持ち主である少女・エミリーに捨てられたという悲しい過去を持ち、深い不安や心の傷も抱えている」と説明。「だからこそ、彼女を主人公に据えた物語を描きたいという思いは、最初から揺るぎないものでした」と明かした。
ケナ・ハリス共同監督は、「私たちの目標は最初から『ジェシーにふさわしい物語を届けること』でした」と振り返る。
『トイ・ストーリー2』で描かれた、ジェシーが過去の傷を打ち明ける名場面は、世界中の観客の心を動かした。
「あのシーンを思い出すだけでも、今でも涙が出そうになります。それほど深い傷を抱えたキャラクターです。だからこそ、彼女にはできる限り最高のハッピーエンドを迎えてほしい。その結末をどう描くかが私たちの使命でした」
ピクサーは「過去作を上回る“語るべき物語”がある場合以外は続編を作らない」という制作方針を掲げている。1995年(日本公開は1996年)の第1作から約30年を迎えた『トイ・ストーリー』シリーズも、決して「人気シリーズだから」という理由で続編が作られたわけではなかった。
ケナ・ハリスは、『トイ・ストーリー5』誕生のきっかけは、シリーズ全作で重要な役割を担ってきた脚本家アンドリュー・スタントンの着想だったと明かす。
「当時、ピクサーはまだ『5』を制作すると決めていたわけではありませんでした。ただ、『4』の続きを描くことはできるのかという議論はありました。そんな中でアンドリューが着目したのが、現代の子どもたちとデジタルデバイスとの関係でした」
現在では、スマートフォンやタブレットは幼い頃から子どもたちの生活に浸透している。しかし、『トイ・ストーリー』シリーズでは、その変化をまだ描いていなかったという。
「彼が最初の脚本を書く頃には、10年以上前から子どもたちの生活の一部になっていました。だからこそ、『今こそこのテーマを描くべきではないか』と考えたんです。『もし、おもちゃたちがこの状況を見たら、どう感じるだろう?』という視点には、まだ描かれていない豊かな物語があると感じました」
さらに、主人公をこれまでのウッディとバズではなくジェシーに据えたことも、新たな物語を生み出す大きな理由だったという。
「デジタルデバイスという現代的なテーマと、ジェシーを主人公にした物語。その二つがアンドリューにとって非常に魅力的でした。それが『トイ・ストーリー5』を作る決め手になったんです」
2026/07/05