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【カンヌ映画祭】松たか子&石橋静河、華やかドレス姿で魅了 『ナギダイアリー』で共演「豊かな時間だった」

 フランスで開催中の「第79回カンヌ国際映画祭」で現地時間14日、コンペティション部門に出品されている、深田晃司監督最新作『ナギダイアリー』のフォトコールと記者会見に、深田監督、主演の松たか子、共演の石橋静河が出席した。

【第79回カンヌ国際映画祭】映画『ナギダイアリー』フォトコールに登場した(左から)石橋静河、深田晃司監督、松たか子(C)Kazuko WAKAYAMA

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 この日、午前中に行われたフォトコールでは、松が鮮やかなブルーのアライアのドレスにブシュロンのジュエリーを合わせた装いで登場。石橋はMame Kurogouchi(マメ クロゴウチ)のホワイトドレスにカルティエのハイジュエリーを合わせ、深田監督とともにカメラの前に立った。

 前夜に公式上映を終えたばかりの3人の姿に、会場では海外メディアやフォトグラファーから歓声も上がり、注目度の高さをうかがわせた。

 続く記者会見では、作品テーマや役作りについての質問に3人が答えた。

【第79回カンヌ国際映画祭】映画『ナギダイアリー』記者会見に出席した(左から)松たか子、深田晃司監督、石橋静河(C)Kazuko WAKAYAMA

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 深田監督は、本作で彫刻家を主人公に据えた理由について、「芸術を扱っていますが、それは“過程を描いている”ということ」と説明。「表現することは、“私はこのように世界を見ている”ということを可視化する行為だと思っています」と語った。

 「長年連れ添った夫婦でも、本質的には内面は分からない。それを見せるのが表現」とした上で、「表現するには世界を観察しなければならない。花を描く時も花びらの厚みや枚数……解像度を上げてようやく表現できる。表現の価値はそこにあると思います。それが、感動や相互理解に繋がることもあるかもしれない」と持論を展開した。

 一方で、AIの普及にも言及。「便利ではあるけれど、過程を飛ばして結果が出てしまう。“自分がどう世界を見ているのか”という解像度を上げることが見過ごされていく危うさを、昨日公式上映を見ながら改めて感じた」と語った。

【第79回カンヌ国際映画祭】映画『ナギダイアリー』記者会見に出席した深田晃司監督(C)Kazuko WAKAYAMA

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 主人公・寄子を演じた松は、彫刻家役について「実際にアーティストの吉田愛美さんに立ち会っていただき、アトリエにも通いました」と振り返る。

 「見て、触って、削り出していく。それを壊すこともできる。彫刻家は孤独な作業だと思いました」と語りつつ、「ただ、吉田さんを見ていると、その孤独を謳歌している、楽しんでいるようにも見えた」とコメント。

 さらに、「寄子という人も“孤独かもしれないけれど孤立はしていない”。脆(もろ)いようで強いものを持った女性だと思いながら演じていました」と役への思いを明かし、「石橋さん演じる友梨との関わりのなかで、孤立はしていないという確認作業をしたような、豊かな時間だった」と語った。

【第79回カンヌ国際映画祭】映画『ナギダイアリー』フォトコールに登場した松たか子(C)Kazuko WAKAYAMA

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 石橋は、自身が演じた友梨について、「建築家をメインの仕事にしていますが、劇中では彫刻のモデルとしてじっと座り続けるシーンが多かった」と説明。

 「生身の人間として“モノ化”して存在することは難しく、その中で感情を動かしていくのがチャレンジングでした。松さんのことが大好きなので、芝居をしていく時間がとても豊かでした」と振り返った。

 また、「友梨は、自分で人生を決めきれず、優しさゆえに選択権を他人へ譲ってきた。自分がどう生きたいかを迷ってしまった人」と分析。「そんな彼女が寄子に会うためにナギへ行く。友梨がする選択、どう一歩を踏み出すのかを大切にして演じました」と語った。

【第79回カンヌ国際映画祭】映画『ナギダイアリー』フォトコールに登場した石橋静河(C)Kazuko WAKAYAMA

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 本作は、自然豊かな町「ナギ」を舞台に、彫刻家の寄子(松)が静かな日常の中で人々と出会い、心に揺らぎが生まれていく数日間を描くヒューマンドラマ。物語は、東京と台湾で建築家として活躍する友梨(石橋)が、休暇を利用して寄子のもとを訪れることから動き出す。若くして妻を亡くした寄子の幼なじみ・好浩(松山ケンイチ)や、周囲の人々との関わりを通して、穏やかな日常に小さな変化が生まれていく。

 劇作家・平田オリザの代表作「東京ノート」に着想を得て、深田監督自らがオリジナル脚本を執筆。ナギのモデルとなった岡山県奈義町で撮影を行った。2017年の企画立ち上げから9年の歳月をかけて完成した意欲作。9月25日より新宿ピカデリー、ユーロスペース ほか全国で公開。

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