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劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』大ヒット、脚本家・黒岩勉氏も「活躍し続ける姿を見たい」

 俳優の鈴木亮平が主演したドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(2021年、TBS)の劇場版第2弾、劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』が、8月1日の公開から大きな話題となり、24日までの公開24日間で観客動員290万人、興行収入約39億円超を記録し、旋風を巻き起こしている。

劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』(C)2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会

劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』(C)2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会

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【動画】南海MERのメンバーからのメッセージ


 最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場にいち早く駆け付け、患者のために戦う医療チームの活躍を描く「TOKYO MER」シリーズ。“MER”という架空の医療チームを生み出したのは、脚本家の黒岩勉氏。実在する組織のようにも思われるが、現時点ではあくまでもフィクションだ。

 「薬剤師を題材にした原作のドラマ脚本(『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』)を書いたことはありましたが、医療ドラマをオリジナルで手がけるのは今回が初めてでした。いつか挑戦したいと思っていたところに、TBSの方から『救命救急を題材に書きませんか?』と声をかけていただいたんです。ただ、救命救急をテーマにした名作は国内外に数多く存在します。単に新しいキャラクターを登場させ、特殊な病院を設定しても差別化は難しい。どうしても新しい切り口が必要だと考えました。

 そこで最初に浮かんだのが“病院の外”を舞台にすることでした。災害現場や事故現場に駆けつけて、その場でテントを張りオペを行うチーム――そんな物語を描きたいと思ったんです。医師の方々にいろいろリサーチをするなかで、『動くオペ室のようなものがあったら理想的だ』という話をいただきました。それを聞いて“動く救命救急室”を描こうと決めました。実際にERカー<T01>のデザインが上がってきたときは、想像以上に格好良くて、新しい救命医療ドラマになると確信しました」

TOKYO MERから南海MERに出向中の喜多見幸太(鈴木亮平)=劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』(C)2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会

TOKYO MERから南海MERに出向中の喜多見幸太(鈴木亮平)=劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』(C)2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会

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 本シリーズで印象的な「死者はゼロです」というフレーズは、ドラマの制作・放送時がコロナ禍だったことと関係している(放送期間:2021年7月4日〜9月12日/4回目の緊急事態宣言:2021年7月12日〜9月30日)。

 「当時、新聞やテレビ、ネットニュースで毎日“死者○百人”といった数字が発表されていました。その状況に恐ろしさを感じていました。数字の裏には、一人ひとりの人生があり、家族がいて、友人がいる。ドラマのなかで一人だけ、喜多見の妹の涼香が事件に巻き込まれて亡くなってしまうエピソードをあるのですが、それは“たった一人の死”が持つ重さを描きたい、という想いからでした。また、『死者はゼロです』と伝えることで、世の中を少しでも元気づけたい――そんな思いもありました」

 連続ドラマは「新たな形の救命医療ドラマ」として大反響を呼んだ。2023年4月、スペシャルドラマ『〜隅田川ミッション』の放送に続いて、1作目の劇場版が公開され、興行収入45.3億円を突破する大ヒットを記録。続編を求める声に応えて2作目の劇場版『〜南海ミッション』も大ヒット上映中だ。

 劇場版2作目ともなると、「原作ものに近い感覚で『ファンを裏切らない』ことを最優先に考えました」と明かす。「やはりファンの期待に応える必要があります。ただし、予想通りでは意味がない。期待には応えつつ、必ずその先を行かねばならないと思いました。また、夏休み公開ということで、“船で南の海に行くのは面白いのでは”と発想が広がっていき、船で海をわたりながら離島医療に従事する新チーム“南海MER”が誕生しました」

劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』(C)2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会

劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』(C)2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会

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 「待っているだけじゃ、助けられない命がある」という信念を持ち、チーフドクターとして“TOKYO MER”を率いた喜多見幸太(鈴木)は、看護師の蔵前夏梅(菜々緒)とともに、 試験運用中の“南海MER”に指導スタッフとして派遣される。出動要請ゼロの日々が半年続いたある日、とある島で大規模医療事案が発生。島に取り残された79人すべての命を救うため出動する。

 「離島医療を取り上げた今作では、都会では描けない“小さなコミュニティの強さ”を描きたいと思いました。有事の際に助け合う姿にこそ、この作品のテーマがあると思います。もちろんエンターテインメントとして楽しんでいただければ十分ですが、その奥で“人と人が手を取り合う力”を感じてもらえたらうれしいです」

 シリーズがここまで支持を得たのは、「松木彩監督の演出、それを支える撮影スタッフの力はもちろんですが、やはり役者さんたちの力、迫真の演技が視聴者の心をつかんでくれたのだと思います」と黒岩氏は分析する。

 そして、作品を通して伝わってくる「医療従事者へのリスペクト」は、視聴者が最も共感するところだ。

 脚本においても「医療従事者の悪役は絶対に出さない。医療従事者それぞれに個性はあるし、意見がぶつかることもあるけれど、“絶対に命を助けたい”という想いは全員同じ。それだけは絶対にブレることなくつくってきました」と黒岩氏は話す。

■オリジナルドラマが次々映画化されるヒットメーカーの素顔

『TOKYO MER〜走る緊急救命室』シリーズの脚本を手がける黒岩勉氏 (C)ORICON NewS inc.

『TOKYO MER〜走る緊急救命室』シリーズの脚本を手がける黒岩勉氏 (C)ORICON NewS inc.

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 本作だけでなく『グランメゾン東京』『ラストマン−全盲の捜査官−』『全領域異常解決室』といったオリジナルドラマが次々と映画化されている黒岩氏。『キングダム』『ゴールデンカムイ』といった漫画原作の実写映画や、『ONE PIECE FILM GOLD』『ONE PIECE FILM RED』などのアニメーション映画にも携わり、ジャンルを超えて幅広い作品を生み出している。

 「僕自身のストーリーテリングの原点を一つに絞るのは難しいですが、学生時代までに数多くの映画を見た経験が土台になっているのは確かです。特に『ダイ・ハード』の1作目(1988年)は、何度見ても脚本の美しさに感嘆します。インプットよりもアウトプットを繰り返す方が自分にとっては学びになっている感覚もあります。まだ見たことのないものを見てみたい、という思いも強く、原作がないオリジナル作品について『どうしてこんなことを思いつけるのか』と言っていただけるのは本当にうれしいことです」

 脚本を書く過程は「全部面白い」という。「ゼロから物語を考えるとき、『どこで何をするか』という大枠を決める必要があって、それが非常に重要であるからこそ楽しい作業です。次にプロットを作るときも、『災害が起きたあと、どうやって人々を脱出させるか』『追い込まれた島民をどう救うのか』と場面ごとにいろいろ考えるのが面白い。さらに、最終的にせりふを吟味するときも、『この言葉を亮平さんに言ってほしい』と、想像する瞬間が楽しい。結局、どの段階も大変なんですが、同時にすごく面白いんです。さらに、自分が書いた以上のものが映像として立ち上がってくるのは、最大の喜びです」。

 早くも次回作にも期待がかかる「TOKYO MER」シリーズ。「オリジナル作品でシリーズを続けられるのは本当に光栄なことです。出演者やスタッフが面白がってくれて、観客の皆さんが毎回ついてきてくれるからこそ実現できている。本当に感謝しています。今後については、わかりませんが、MERというチームがこれからも活躍し続ける姿を僕自身も見てみたいし、書けるのであればぜひ書きたいと思っています」

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