劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』(公開中)で、南海MERのチーフドクター候補・牧志秀実を演じた江口洋介。かつて医療ドラマの金字塔『救命病棟24時』で主演を務めた彼が、今回演じたのは“ヒーロー然としない”異色の医師だった。ベテラン俳優が語る役との向き合い方、撮影現場での気づき、そして今だからこそ伝えたいメッセージとは。
全国主要都市に続き、離島地域をカバーする“南海MER”の試験運用がスタートした今作。TOKYO MERからは喜多見幸太(鈴木亮平)と蔵前夏梅(菜々緒)が指導スタッフとして派遣され、牧志(江口)はチーフドクター候補として、オペ室を搭載した特殊車両=NK1を乗せたフェリーに乗り込んだ。
一見頼りなく見える牧志は、「平和こそが一番」と語り、釣りばかりしているような人物。部下たちも「この人大丈夫?」と戸惑いを見せる。
「これまで演じてきた医療ドラマとはまったく違った感覚でした。牧志には過去の災害で大きな喪失を経験したトラウマがあり、だからこそ医療の力を借りなくて済む“平和な世界”を本気で願っているんです」
「待っているだけじゃ、助けられない命がある」というポリシーで、危険を顧みず、命がけで患者の元へ駆けつけて、命を救ってきた喜多見のようなヒーローがいる一方で、「牧志のように立ち止まって考える存在がいることで、チームに多様な視点と余白が生まれ、牧志の“頼りなさ”こそが、実はチームにとって必要不可欠なものだった」と、江口は語る。
しかし、牧志の願いとは裏腹に、とある島で大規模な医療事案が発生。牧志もドクターとして自然の脅威に立ち向かっていく。「牧志がどのタイミングで“覚醒”するか、監督と何度も話し合いながら丁寧にアプローチしました。僕にとっても新鮮な役で、とても好きなキャラクターです」
完成した映画を観て、江口は深い感慨を覚えたという。
「CGや音楽、編集など、僕たちの演技以外にも多くの工程を経て、ようやく作品として完成した姿を見たとき、想像以上に“ビルドアップ”されていて、本当に感慨深かったです。沖縄での撮影を思い返すと、すでに懐かしくも感じますが、あの時の苦労が報われたような気がしました」
特に印象に残ったのが、実在する医療従事者の写真が使われたエンドロールの演出だった。
「現実と物語が静かにつながっていくような感覚があり、医療従事者への感謝の念と、彼らの“あきらめない粘り”が命を救っているという事実に、改めて心を動かされました」
長いキャリアの中で、医療ドラマや医師役に何度も向き合ってきた江口。そんな彼だからこそ実感したのは、時代ごとの“ヒーロー像”の変化だ。
「かつては『赤ひげ』のような、患者に寄り添う“町医者”や人間味あふれる医師が主役の医療ドラマが多くありました。『救命病棟24時』(1999年〜)は、日本で“医療現場のリアル”を描こうとした初期の作品の一つだったと思います。当時は『ER』のような海外ドラマはすでにありましたが、日本では本格的な医療ドラマはまだ珍しかった。しかし、地震や災害が増えてきた今の日本では、MERのように現場に即応し、必要であればその場で手術まで行う医師の姿が、現実にも求められていると感じます。そんな医師が本当にいたら、どれだけ心強いか――そう思う人はきっと多いのではないでしょうか」
また、本作は対立構造を中心に据えるのではなく、同じ目的に向かって力を合わせることの価値を描いているところも特筆すべき点だという。
「同じ目的に向かって、それぞれの立場から“いま自分にできること”を懸命に果たそうとする姿にも、心を打たれました。医師の姿も、医療のあり方も、時代や社会のニーズに応じて変化してきましたが、今の日本に必要とされる“ヒーロー”の姿が、この映画には詰まっていると思います。子どもから大人まで、たくさんの人に届いてほしいです」
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
全国主要都市に続き、離島地域をカバーする“南海MER”の試験運用がスタートした今作。TOKYO MERからは喜多見幸太(鈴木亮平)と蔵前夏梅(菜々緒)が指導スタッフとして派遣され、牧志(江口)はチーフドクター候補として、オペ室を搭載した特殊車両=NK1を乗せたフェリーに乗り込んだ。
「これまで演じてきた医療ドラマとはまったく違った感覚でした。牧志には過去の災害で大きな喪失を経験したトラウマがあり、だからこそ医療の力を借りなくて済む“平和な世界”を本気で願っているんです」
「待っているだけじゃ、助けられない命がある」というポリシーで、危険を顧みず、命がけで患者の元へ駆けつけて、命を救ってきた喜多見のようなヒーローがいる一方で、「牧志のように立ち止まって考える存在がいることで、チームに多様な視点と余白が生まれ、牧志の“頼りなさ”こそが、実はチームにとって必要不可欠なものだった」と、江口は語る。
しかし、牧志の願いとは裏腹に、とある島で大規模な医療事案が発生。牧志もドクターとして自然の脅威に立ち向かっていく。「牧志がどのタイミングで“覚醒”するか、監督と何度も話し合いながら丁寧にアプローチしました。僕にとっても新鮮な役で、とても好きなキャラクターです」
完成した映画を観て、江口は深い感慨を覚えたという。
「CGや音楽、編集など、僕たちの演技以外にも多くの工程を経て、ようやく作品として完成した姿を見たとき、想像以上に“ビルドアップ”されていて、本当に感慨深かったです。沖縄での撮影を思い返すと、すでに懐かしくも感じますが、あの時の苦労が報われたような気がしました」
特に印象に残ったのが、実在する医療従事者の写真が使われたエンドロールの演出だった。
「現実と物語が静かにつながっていくような感覚があり、医療従事者への感謝の念と、彼らの“あきらめない粘り”が命を救っているという事実に、改めて心を動かされました」
長いキャリアの中で、医療ドラマや医師役に何度も向き合ってきた江口。そんな彼だからこそ実感したのは、時代ごとの“ヒーロー像”の変化だ。
「かつては『赤ひげ』のような、患者に寄り添う“町医者”や人間味あふれる医師が主役の医療ドラマが多くありました。『救命病棟24時』(1999年〜)は、日本で“医療現場のリアル”を描こうとした初期の作品の一つだったと思います。当時は『ER』のような海外ドラマはすでにありましたが、日本では本格的な医療ドラマはまだ珍しかった。しかし、地震や災害が増えてきた今の日本では、MERのように現場に即応し、必要であればその場で手術まで行う医師の姿が、現実にも求められていると感じます。そんな医師が本当にいたら、どれだけ心強いか――そう思う人はきっと多いのではないでしょうか」
また、本作は対立構造を中心に据えるのではなく、同じ目的に向かって力を合わせることの価値を描いているところも特筆すべき点だという。
「同じ目的に向かって、それぞれの立場から“いま自分にできること”を懸命に果たそうとする姿にも、心を打たれました。医師の姿も、医療のあり方も、時代や社会のニーズに応じて変化してきましたが、今の日本に必要とされる“ヒーロー”の姿が、この映画には詰まっていると思います。子どもから大人まで、たくさんの人に届いてほしいです」
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このニュースの流れをチェック
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- 2. 『TOKYO MER』“生みの親”黒岩勉氏、喜多見と千晶の出会いなど裏設定明かす
- 3. 鈴木亮平・江口洋介・菜々緒ら登壇 沖縄で『TOKYO MER』凱旋キックオフイベント開催
- 4. 『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』出演者関連作品をTVerで順次配信
- 5. back number、新曲「幕が上がる」が『TOKYO MER』劇場版主題歌に決定 最新予告映像公開
- 6. 『TOKYO MER』劇場版最新作公開前夜、前作を全国放送 “この日だけ”の限定映像もオンエア
- 7. 『TOKYO MER〜南海ミッション』実写映画No.1スタート 中条あやみ・佐野勇斗・ジェシーらの場面写真を公開
- 8. “名古屋の顔”ナナちゃん、南海MERへ出向 『TOKYO MER』の広報担当に
- 9. 江口洋介「平和こそが一番」“頼りないチーフ候補”が届ける、いま伝えたいメッセージ
- 10. 菜々緒が語る『TOKYO MER』への想い「この作品を乗り越えられたら、怖いものなし」
- 11. 鈴木亮平が語る『TOKYO MER』の進化「喜多見先生は、もう一つの“職業”」
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- 24. 『TOKYO MER』最新作にYOKOHAMA MER参戦 杏&古川雄大の出演発表
2025/08/07