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綾野剛 vs 柴咲コウ、映画『でっちあげ』三池崇史監督が「二人とも狂ってる」と絶賛した“家庭訪問”シーン

 俳優・綾野剛が主演を務める映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男〜』(6月27日公開)より、綾野と柴咲コウのバチバチの演技合戦を繰り広げる本編映像が解禁となった。殺人教師の疑いがかけられる小学校教師・薮下誠一(綾野)が、いじめの被害を訴える児童の母親・氷室律子(柴咲)と対峙する“奇妙な家庭訪問”。同じ出来事を回想しているのに、両者の供述がひどく食い違っていることがよくわかる。

映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』(6月27日公開)(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会

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 20年前、日本で初めて“教師による児童へのいじめ”が認定された体罰事件を取材した衝撃的な実話に基づく福田ますみによるルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫)を原作に、三池崇史監督が映画化した本作。

 解禁となった映像は、左右に二分割された画面から始まり、土砂降りのなか傘も持たずに氷室家のある高級マンションのエントランスへと歩いていく薮下の後ろ姿が映し出されている。スタートの時点では左右でわずかな差しか見られない何気ないシーンだが、その後に訪れる律子目線の【氷室律子の供述】と薮下目線の【薮下誠一の供述】それぞれで状況は一変する。

 【氷室律子の供述】。薮下を殺人教師だと告発する側の立場となる律子の目に映る薮下の振る舞いは横柄で傲慢。律子に迎えられ、扉が開くやいなや「正直気分悪いです」と、夜分の実施となった家庭訪問に不満を露わにする薮下。びしょびしょに濡れた靴下にもかかわらず、勧められたスリッパを履くことなくそのまま部屋に上がり込み、穏やかな口調ながらも児童である拓翔への憎悪すら感じさせる言動や、突然机を叩き律子を困惑させるその様はまさに危険人物そのもの。映像はその後、全く同じシチュエーションで薮下目線に移りかわる。

映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』(6月27日公開)(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会

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 【薮下誠一の供述】。一転して雨に濡れた薮下を無表情で迎え入れる律子と恐縮しきりの薮下。告発された薮下の目に映る律子の振る舞いは一般家庭のそれとはかけ離れた奇妙な雰囲気。じっと薮下を見つめたり、冷蔵庫を激しく閉めたりする瞬間など端々に圧の強さが垣間見える律子は、自身も小学生まで過ごしたというアメリカの教育について延々と語り続ける。

 「“アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ(※ABCDの発音)”って言い始めた時、凍るんですよこのシーン。全体の空気が一瞬で凍るんです」と綾野が撮影時を振り返るとおり、能面のような表情で「“アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ”」と言い出した律子に合わせ、「“アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ”」と繰り返す薮下はすでに何かに支配されたようでもある。どこか薮下を試すような律子は冷たく奇妙な人物に映っている。

 綾野はこの2パターンの同じシーンの撮影について「テストの時にとてつもない緊張と高揚が連鎖した。柴咲さんから出ている律子さんのムードを受け取れたので、あの薮下が生まれてきました」と語る一方、「すごく自由にやらせてもらった」、「二人の世界に入っている」とも語っており、同じシチュエーションで【狂気をまとったただならぬ人物】と【それに困惑する人物】に見える様子を静かに演じ、柴咲と、そしてスタッフと共にこの二つの家庭訪問シーンを作り上げた。

映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』(6月27日公開)(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会

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 あまりにも強烈でヒリヒリするような演技を見せた綾野と柴咲は、三池崇史監督から撮影直後に「二人とも狂ってる」という最大級の絶賛を得たそう。告発するものとされるものそれぞれの供述を基にした、あまりにも<奇妙>な家庭訪問。同シーンの薮下と律子、そして薄暗いダイニングテーブルで”最初の対峙”をする両者の計3点の場面写真も解禁となった。

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