俳優の池松壮亮(34)、越山敬達(15)、中西希亜良(13)が20日、都内で行われた映画雑誌「キネマ旬報」を発行するキネマ旬報社による映画賞『2024年 第98回キネマ旬報ベスト・テン』授賞式に登壇。『ぼくのお日さま』の演技で池松壮亮が助演俳優賞、越山敬達が新人男優賞、中西希亜良が新人女優賞を受賞した(池松は『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の演技もあわせて)。 トロフィーを受け取ると越山は「非常に重いです」と一言。「この度は歴史ある、名誉ある『キネマ旬報ベスト・テン』さんで新人男優賞をいただけたこと、一生に1度しかいただけない賞をいただけたこと、光栄にうれしく思います」と話した。自身にとって『ぼくのお日さま』は初主演だった。「演技のことも、撮影のことも何も知らない状態でクランクインしました。そんな僕に撮影の楽しさ、難しさを教えてくれた池松さんや中西さんが今回は一緒に受賞できていることが何よりうれしいです」と晴れやかな表情を見せた。撮影時は中学1年生だったが、すっかり成長。「10センチ以上大きくなりました」と笑顔で明かしていた。 続いて中西もトロフィーを受け取ったが落としそうになり「すごく重かったです」と照れ笑い。「歴史ある賞をいただき、光栄です。私は『ぼくのお日さま』がデビュー作なんですが、演技が初めてだったので、この賞をいただけて、奥山(大史)監督、池松さん、越山さんに感謝を申し上げます。力を合わせて作品を作り上げる素晴らしさに気付きました。池松さん、越山さんと一緒に受賞できて、とても幸せです。おめでとうございます。まだ本当の新人ですが、またいつかこの場所に戻ってこれるように努力します」と決意を新たにした。 池松は「この度、このような賞をいただき、大変うれしく、幸せに思います。この国で映画を志した自分にとって『キネ旬』での受賞は特別な意味を持つなと思います」としみじみ。そして「2人のスピートを聞いたら無性にドキドキしてきました。ナイススピーチでした」と話していたが、「何か飛びましたね」と自身は話そうとしていたことをど忘れしてしまうハプニングが。照れ笑いを浮かべつつ「2作でいただくことができました。この2作に関わったすべての人たちと喜びの機会をいただけたことに心から感謝いたします」と伝えた。 また、その後に3ショットも実現。『ぼくのお日さま』のポスターに映る主要キャスト3人が全員賞を受賞したことになり、池松は「感無量です」と感慨深げ。現場では「無垢な才能、これからの時代の宝物。2人もキラキラしている。いいところを自分が少しでも奥山さんに撮ってもらうんだ、という気持ちが強かった」と池松は話す。その空気は越山と中西にも伝わったそう。池松について越山は「優しかったです。よくわからない親近感が。僕は人見知りなので初めて会った人には『うわ気まずっ…』みたいな感じになるのですが、池松さんはその期間が本当に短かった。下手したら1時間ぐらいだった」と振り返る。中西も「私も人見知りなので…」となかなか話せなかったそうだが「池松さんが、ずっと前から知ってくれている人かのように話しかけてくれた。そこから解けていきました」とにこやかに語った。 そんな池松もデビュー作だった『ラストサムライ』が今の2人ぐらいの年齢だった。池松は「12歳でした。あの時に、なぜか親近感がある大人たちに導かれて今がある。2人に、みんなで人生を持ち寄って映画を撮るのが楽しいんだ、という体験をしてもらいたかった」とする。そのために「あの手この手で(笑)。お寿司を何回も食べさせました」と裏話を明かして笑わせた。 そして奥山監督も駆けつけ、花束を渡して祝福。越山、中西には台本を渡さずに撮影をしたというエピソードを披露し、奥山監督は「前もって伝えると、それを意識しちゃう。なるべく即興性を引き出したかった」と是枝裕和監督に影響を受けた撮影手法を語りつつ「きょうもサプライズで登場する予定で2人には言わないつもりだったんですけど、諸事情で伝えておかなくちゃいけなくて。やっぱり事前に来ると知っているとサプライズ感がなくなる。こういうふうにならないように、という感じでした」とぶっちゃけて、越山&中西を笑わせていた。
2025/02/20