人を笑わせることに命をかけた喜劇俳優・榎本健一の波乱の人生を お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が新作戯曲として書下ろし、俳優の市村正親が主演する新作舞台・音楽劇『エノケン』の上演が決定した。この度、メインキャストと公演情報が発表となった。 戦前・戦中・戦後……と、昭和の日本をとびきりの笑いで照らしつづけ、“エノケン”の愛称で親しまれた榎本健一。彼は、東京・浅草の小さなレビュー劇団「カジノ・フォーリー」の舞台に登場し、一躍注目されると、わずか数年ののちに、座員150名、オーケストラ25名を擁する日本一大きな劇団「ピエル・ブリヤント(エノケン一座)」の座長となった。当時流行していたジャズと、スピーディーでナンセンスなギャグにあふれたその舞台は、エノケンの天賦の感性と体技、音楽性なくしては実現できない、まったく新しい喜劇だった。浅草のエノケンは、やがて、数々の喜劇映画を通じて、全国区の人気者となった。
2025/01/16