『パリ、テキサス』などで知られるヴィム・ヴェンダース監督が役所広司を主演に迎え、東京で暮らすトイレ清掃員の日常を淡々と綴った映画『PERFECT DAYS』。無口な主人公の平山を表情豊かに演じた役所は、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞受賞の快挙を達成した。また作品は世界86ヵ国で公開され、第96回アカデミー賞では国際長編映画賞ノミネーションの5本に選出。日本アカデミー賞やアジア・フィルム・アワードなどでも高い評価を受け、ヴェンダース監督史上世界最高興行収入を記録した。1人の男の生活に密着したノンフィクションのようでありながら、どこかファンタジーのような観賞後感も残す独特な味わいの作品が、7月26日(金)にBlu-rayとDVDが発売された。
■毎日が同じようで新しい1日 トイレ清掃員の男の感情の揺れを丁寧に描出
物語の主人公は、トイレ清掃員の平山。毎朝、起きたら自宅で育てている草木の手入れをして、ヒゲを整え、缶コーヒーを買って車で仕事場へ向かう。車内で聴くのは、60〜70年代の名曲を収めたカセットテープ。ランチタイムには神社の境内でひと息入れ、木からこぼれる光を古いカメラで撮影する。仕事を終えて帰宅したら銭湯へ行き、居酒屋で「いつもの」を注文。夜は古本屋で買ってきた文庫本を読んで、眠りにつく。物語は彼の「完璧な毎日」の繰り返しをひたすら追いかけていくのだが、セリフがほとんどない中で平山の気持ちの変化を丁寧に表現していく役所と、その思いを裏付ける音楽の選曲が秀逸だ。特にニーナ・シモンの「Feeling Good」の使い方には、唸らされる。
そして平山の目指す「完璧な毎日」は、彼に関わる人々によって時々小さなさざなみが起きる。平山の身勝手な同僚・タカシ(柄本時生)、ホームレス(田中泯)、トイレで迷子になっていた少年、神社でお弁当を食べている会社員…。ヴェンダース監督は平山に「新しい1日」をもたらす人々を魅力的に描き出し、それぞれに対応する平山の表情を豊かに切り取っていく。ダンサーのアオイヤマダとモデルの中野有紗。石川さゆりと麻生祐未、三浦友和。研ナオコに安藤玉恵、翻訳家の柴田元幸といった多彩なキャスト陣が、どのように平山の日常に関わっていくのか、是非本編で確かめてほしい。
■特典映像にはヴェンダース監督や役所広司らの約125分に及ぶインタビューなどを収録!
今回発売される『PERFECT DAYS 豪華版5枚組BOX』と『〜通常版Blu-ray(2枚組)」『〜通常版DVD(2枚組)』の「特典映像」には、約125分に及ぶ「インタビュー集」「THE DAYS OF BEHIND PERFECT DAYS」「短編『Some Body Comes Into the Light』」「voice mail from TAKASHI」と3種類の「予告編」を収録。
「インタビュー集」に登場するのは、ヴェンダース監督と役所、田中泯、平山が働く「THE TOKYO TOILET」のプロジェクトを主導し、本作の企画とプロデュースも担当した柳井康治、ヴェンダース監督の妻で写真家のドナータ・ヴェンダースと役所の妻・橋本さえ子のインタビューだ。
ヴェンダース監督は、本編では明かされないトイレ清掃員になる前の平山の転機について語っているほか、脚本を書く際に常に頭の中にいた人や、撮影中に常に意識していた日本映画の巨匠の存在を告白。また、自らの役作りや映画制作への思いを語る役所のインタビューや、役所の演技についての田中の率直な感想などを聞いていると、もう一度作品を見直したくなるはずだ。
■田中泯が平山の心の中をダンスで表現 タカシが平山に送った留守電メッセージも
映画の撮影風景を追ったメイキング映像「THE DAYS OF BEHIND PERFECT DAYS」では、スタッフや出演者が本作に参加した感想を語っているほか、ヴェンダース監督が「ロードムービーとは?」という質問に率直に答える場面も。
「短編『Some Body Comes Into the Light』」は、平山が心の底で感じていたものを田中泯がダンスで表現し、それをヴェンダース監督が切り取った短編作品。「voice mail from TAKASHI」は、タカシが平山の携帯電話に残した留守電のメッセージを柄本が声で演じたもので、共同脚本を担当した高崎卓馬の脚本作りにまつわるエピソードも収録されている。
また『PERFECT DAYS 豪華版5枚組BOX』は、「ヴェンダース監督のドローイングによる豪華版特製ケース」で装丁されているほか、「ヴィム・ヴェンダース監督直筆制作メモ」や「ドナータ・ヴェンダースによる主人公平山の夢『KOMOREBI DREAMS』」に加え、平山が日々神社で撮影していた「ともだちの木」をテーマにした「監督新プロジェクト:『ともだちの木』アートポスター」が封入されている。
文・須藤美紀
<リリース情報>
『PERFECT DAYS』
2024年7月26日発売
■『PERFECT DAYS』豪華版5枚組BOX【UHD+Blu-ray+DVD】
品番:TCBD-1609/価格:14,300円(税込)
【封入特典】
・ヴィム・ヴェンダース監督直筆制作メモ
・ドナータ・ヴェンダースによる主人公平山の夢「KOMOREBI DREAMS」
・監督新プロジェクト:「ともだちの木」アートポスター
・ヴェンダース監督のドローイングによる豪華版特製ケース
・書き下ろしライナーノーツ
■『PERFECT DAYS』通常版Blu-ray【2枚組】
品番:TCBD-1610/価格:6,380円(税込)
【封入特典】
・書き下ろしライナーノーツ
■『PERFECT DAYS』通常版DVD【2枚組】
品番:TCED-7578/価格:5,280円(税込)
【封入特典】
・書き下ろしライナーノーツ
【特典映像】(共通)
・インタビュー集(約125分)
・「THE DAYS OF BEHIND PERFECT DAYS」〈日本語/英語版メイキング〉(各約18分・計約36分)
・短編「Some Body Comes Into the Light」(約8分)
・「Voice mail from TAKASHI」(約2分)
・予告編(約2分)
<キャスト>
役所広司 【平山】
柄本時生 【タカシ】
中野有紗 【ニコ】
アオイヤマダ 【アヤ】
麻生祐未 【ケイコ】
石川さゆり 【ママ】
田中泯 【ホームレス】
三浦友和 【友山】
<スタッフ>
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、 高崎卓馬
製作:柳井康治
エグゼクティブプロデューサー:役所広司
プロデュース:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬、國枝礼子、ケイコ・トミナガ、矢花宏太、大桑仁
撮影:フランツ・ルスティグ
美術:桑島十和子
スタイリスト:伊賀大介
ヘアメイク:勇見勝彦
編集:トニー・フロシュハマー
サウンドデザイン&整音:マティアス・レンペルト
インスタレーション:ドナータ・ヴェンダース
発売元:ビターズ・エンド
販売元・豪華版BOX発売協力:TCエンタテインメント
発売協力:スカーレット
(C)2023 MASTER MIND Ltd.
■毎日が同じようで新しい1日 トイレ清掃員の男の感情の揺れを丁寧に描出
物語の主人公は、トイレ清掃員の平山。毎朝、起きたら自宅で育てている草木の手入れをして、ヒゲを整え、缶コーヒーを買って車で仕事場へ向かう。車内で聴くのは、60〜70年代の名曲を収めたカセットテープ。ランチタイムには神社の境内でひと息入れ、木からこぼれる光を古いカメラで撮影する。仕事を終えて帰宅したら銭湯へ行き、居酒屋で「いつもの」を注文。夜は古本屋で買ってきた文庫本を読んで、眠りにつく。物語は彼の「完璧な毎日」の繰り返しをひたすら追いかけていくのだが、セリフがほとんどない中で平山の気持ちの変化を丁寧に表現していく役所と、その思いを裏付ける音楽の選曲が秀逸だ。特にニーナ・シモンの「Feeling Good」の使い方には、唸らされる。
■特典映像にはヴェンダース監督や役所広司らの約125分に及ぶインタビューなどを収録!
今回発売される『PERFECT DAYS 豪華版5枚組BOX』と『〜通常版Blu-ray(2枚組)」『〜通常版DVD(2枚組)』の「特典映像」には、約125分に及ぶ「インタビュー集」「THE DAYS OF BEHIND PERFECT DAYS」「短編『Some Body Comes Into the Light』」「voice mail from TAKASHI」と3種類の「予告編」を収録。
「インタビュー集」に登場するのは、ヴェンダース監督と役所、田中泯、平山が働く「THE TOKYO TOILET」のプロジェクトを主導し、本作の企画とプロデュースも担当した柳井康治、ヴェンダース監督の妻で写真家のドナータ・ヴェンダースと役所の妻・橋本さえ子のインタビューだ。
ヴェンダース監督は、本編では明かされないトイレ清掃員になる前の平山の転機について語っているほか、脚本を書く際に常に頭の中にいた人や、撮影中に常に意識していた日本映画の巨匠の存在を告白。また、自らの役作りや映画制作への思いを語る役所のインタビューや、役所の演技についての田中の率直な感想などを聞いていると、もう一度作品を見直したくなるはずだ。
■田中泯が平山の心の中をダンスで表現 タカシが平山に送った留守電メッセージも
映画の撮影風景を追ったメイキング映像「THE DAYS OF BEHIND PERFECT DAYS」では、スタッフや出演者が本作に参加した感想を語っているほか、ヴェンダース監督が「ロードムービーとは?」という質問に率直に答える場面も。
「短編『Some Body Comes Into the Light』」は、平山が心の底で感じていたものを田中泯がダンスで表現し、それをヴェンダース監督が切り取った短編作品。「voice mail from TAKASHI」は、タカシが平山の携帯電話に残した留守電のメッセージを柄本が声で演じたもので、共同脚本を担当した高崎卓馬の脚本作りにまつわるエピソードも収録されている。
また『PERFECT DAYS 豪華版5枚組BOX』は、「ヴェンダース監督のドローイングによる豪華版特製ケース」で装丁されているほか、「ヴィム・ヴェンダース監督直筆制作メモ」や「ドナータ・ヴェンダースによる主人公平山の夢『KOMOREBI DREAMS』」に加え、平山が日々神社で撮影していた「ともだちの木」をテーマにした「監督新プロジェクト:『ともだちの木』アートポスター」が封入されている。
文・須藤美紀
<リリース情報>
『PERFECT DAYS』
2024年7月26日発売
■『PERFECT DAYS』豪華版5枚組BOX【UHD+Blu-ray+DVD】
品番:TCBD-1609/価格:14,300円(税込)
【封入特典】
・ヴィム・ヴェンダース監督直筆制作メモ
・ドナータ・ヴェンダースによる主人公平山の夢「KOMOREBI DREAMS」
・監督新プロジェクト:「ともだちの木」アートポスター
・ヴェンダース監督のドローイングによる豪華版特製ケース
・書き下ろしライナーノーツ
■『PERFECT DAYS』通常版Blu-ray【2枚組】
品番:TCBD-1610/価格:6,380円(税込)
【封入特典】
・書き下ろしライナーノーツ
■『PERFECT DAYS』通常版DVD【2枚組】
品番:TCED-7578/価格:5,280円(税込)
【封入特典】
・書き下ろしライナーノーツ
【特典映像】(共通)
・インタビュー集(約125分)
・「THE DAYS OF BEHIND PERFECT DAYS」〈日本語/英語版メイキング〉(各約18分・計約36分)
・短編「Some Body Comes Into the Light」(約8分)
・「Voice mail from TAKASHI」(約2分)
・予告編(約2分)
<キャスト>
役所広司 【平山】
柄本時生 【タカシ】
中野有紗 【ニコ】
アオイヤマダ 【アヤ】
麻生祐未 【ケイコ】
石川さゆり 【ママ】
田中泯 【ホームレス】
三浦友和 【友山】
<スタッフ>
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、 高崎卓馬
製作:柳井康治
エグゼクティブプロデューサー:役所広司
プロデュース:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬、國枝礼子、ケイコ・トミナガ、矢花宏太、大桑仁
撮影:フランツ・ルスティグ
美術:桑島十和子
スタイリスト:伊賀大介
ヘアメイク:勇見勝彦
編集:トニー・フロシュハマー
サウンドデザイン&整音:マティアス・レンペルト
インスタレーション:ドナータ・ヴェンダース
発売元:ビターズ・エンド
販売元・豪華版BOX発売協力:TCエンタテインメント
発売協力:スカーレット
(C)2023 MASTER MIND Ltd.
2024/07/26