大正製薬は4日、日本初の内臓脂肪減少薬『アライ』を4月8日に発売すると発表した。

　『アライ』は、腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上の「腹部が太めな方」で、生活習慣改善の取り組みを行っている場合、効果があるという。

　「通常、食事中に含まれる脂肪は、脂肪分解酵素リパーゼによって分解され、吸収されますが、『アライ』の服用によって、有効成分オルリスタットがリパーゼに結合し不活性化することで脂肪の分解を阻害し、脂肪の一部はそのまま便として排出されます」と説明。日本人を対象に実施した臨床試験の結果（内臓脂肪、腹囲、安全性に関するデータ）をブランドサイトで公開している。

　同薬を開発後、昨年2月17日にダイレクトOTC（医療用医薬品での発売を経ずに市販される医薬品）として製造販売承認を取得し、発売に向け準備を進めてきた。要指導医薬品のため、薬剤師がいる薬局・薬店のみで購入できる。

　成人（18歳以上）で、腹囲（へその高さ）男性85センチ以上・女性90センチ以上あり、生活習慣改善の取り組み（食事・運動）を行っていることなど、一定の条件を満たす必要がある。

■製品名『アライ』
製品区分：要指導医薬品
希望小売価格（税込）：18カプセル（6日分）2530円、90カプセル（30日分）8800円
効能・効果：腹部が太めな方（※）の内臓脂肪および腹囲の減少（生活習慣改善の取り組みを行っている場合に限る）
※腹囲（へその高さ）男性85センチ以上、女性90センチ以上
用法・容量：成人（18歳以上）＝1回1カプセル、1日3回／18歳未満＝服用しないこと
成分：1カプセル中　オルリスタット60ミリグラム、添加物：セルロース、デンプングリコール酸Na、ラウリル硫酸Na、ポビドン、タルク、ゼラチン、ポリソルベート80、青色2号、酸化チタン