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齊藤工、児童養護施設の日常を映画に『大きな家』今秋公開決定、監督は『14歳の栞』竹林亮

 映画『14歳の栞』(2021年)、『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(22年公開)の竹林亮監督と、俳優で監督・プロデューサーとしても精力的に活動する齊藤工の企画・プロデュースによる映画『大きな家』が今秋、劇場公開されることが決定した(配給:PARCO / 製作:CHOCOLATE Inc.)。

竹林亮監督、齊藤工企画による映画『大きな家』2024年秋公開決定 (C)CHOCOLATE Inc.

竹林亮監督、齊藤工企画による映画『大きな家』2024年秋公開決定 (C)CHOCOLATE Inc.

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 本作は、児童養護施設に暮らす子どもたちに密着し、家族ではないつながりの中で生活しながら、自分の運命と向き合い、葛藤し、未来に目を向けて成長していく子どもたちの等身大の姿を描く。

 舞台となった児童養護施設は、齊藤が「個人的にご縁をいただいた」施設。ドキュメンタリー映画をつくるにあたって、とある中学校のクラス35人全員に密着した青春リアリティ映画『14歳の栞』を手がけた竹林監督と製作チームにオファーした。

 齊藤は「竹林監督の『14歳の栞』を観に行った時、上映前に劇場から未成年である出演者方のプライバシーを守る誓約書の様な用事が配られました。その後も配信への移行を安易にしなかったり、彼ら彼女らに配慮のある上映の形態を今日まで貫いていてドキュメンタリー映画における被写体と観客の本来あるべき誠実な距離を感じました。カメラが向けられ人生の断片が切り撮られると同時に社会的に守られるべき子どもたち。そんな竹林監督のチームならば児童養護施設で生活をしている子どもたちとともに映画と言う必然に向かえるのでは無いかと思いました」と経緯を明かしている。

 そんな齊藤からの依頼を受け、「とある場所にお話を伺いに行ったのは2年半前でした」と明かす竹林監督。「この映画は、ある子どもたちのごく普通の日常を記録した物語です。彼らはさまざまな理由で自身の親から離れて児童養護施設と呼ばれる場所で日常を送っています。僕たちは、この映画を、彼らの人生のお守りになるようにと願いながら作りました」と思いを打ち明け、「いつか自分たちのこれまでの道のりを客観的に見て、昔から自分には前に進んでいく強い力があり、さらに多くの周囲の人々に純粋に応援されて、ここまでやってきたのだと思い返せるようなものでありたい。そう願いながら、共に過ごした時間を記録し、編集をして一本の映画にしました」とコメントしている。

 なお、竹林監督の『14歳の栞』がきょう1日より期間限定の再上映がスタート。来場者には『大きな家』のポストカードをプレゼント予定(※一部対象外劇場あり)。なお、『14歳の栞』同様に『大きな家』も劇場上映でのみ公開予定。

■竹林亮監督のコメント(全文)

 齊藤工さんからお誘いをいただき、とある場所にお話を伺いに行ったのは2年半前でした。そこから何度もお邪魔するうちに、珍しい存在だった撮影班は次第にそこの日常の中に溶け込んでいきました。

 この映画は、ある子どもたちのごく普通の日常を記録した物語です。彼らはさまざまな理由で自身の親から離れて児童養護施設と呼ばれる場所で日常を送っています。僕たちは、この映画を、彼らの人生のお守りになるようにと願いながら作りました。なぜなら、彼らは18歳を過ぎて自立する準備ができたら、その場所から巣立ち、自分の力で生活をしていかなければならないからです。

 彼らが将来生きることに苦労するようなことがあった時に彼ら自身が観て、生きる力を呼び覚ますお守りのような存在になってほしい。いつか自分たちのこれまでの道のりを客観的に見て、昔から自分には前に進んでいく強い力があり、さらに多くの周囲の人々に純粋に応援されて、ここまでやってきたのだと思い返せるようなものでありたい。そう願いながら、共に過ごした時間を記録し、編集をして一本の映画にしました。

 したがって、これは未来で葛藤している僕の大切な友人達のための映画に他ならないのです。そして、そんな彼らの映画を観ることで、これまで知らなかったすぐそこにある日常の中の「普通」の感覚の差分の中に、全ての人々にとって大切なものが隠されているのを目撃していただきたいです。

■齊藤工のコメント(全文)

 竹林監督の『14歳の栞』を観に行った時、上映前に劇場から未成年である出演者方のプライバシーを守る誓約書の様な用事が配られました。その後も配信への移行を安易にしなかったり、彼ら彼女らに配慮のある上映の形態を今日まで貫いていて、ドキュメンタリー映画における被写体と観客の本来あるべき誠実な距離を感じました。カメラが向けられ人生の断片が切り撮られると同時に社会的に守られるべき子どもたちそんな竹林監督のチームならば児童養護施設で生活をしている子どもたちとともに映画と言う必然に向かえるのでは無いかと思いました。

 個人的にご縁を頂いたとある養護施設には光り輝く子どもたちが今日も生活しています。彼ら彼女らの「これまで」と「これから」には我々の想像を絶する様々なドラマがあり、彼ら彼女らの世の中との向き合い方、そして子どもたちを支える施設の職員の方々の日常。

 本作は普段は立ち入れない場所における「当たり前」と観客がどう向き合うかが問われる、混沌とした現代に必然的に生まれた作品になったと心から思います。

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