ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

深田竜生&矢花黎、お互いを役作りの参考に 直伝のカッコいいパソコンの触り方にも注目【インタビュー】

 深田竜生少年忍者)、矢花黎7 MEN 侍)が、田鍋梨々花吉田美月喜とともにクワトロ主演する、MBSドラマシャワー枠オリジナルドラマ『マイストロベリーフィルム』。舞台などでの共演歴もありながら「そんなに話したことがなかった」という2人は、まるでお互いの性格を移しあったようなキャラクターを演じる上で、それぞれを参考にしたこともあったそう。一気に距離を縮めた今作の撮影を振り返った。

MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』に主演する矢花黎、深田竜生(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS

MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』に主演する矢花黎、深田竜生(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 “知らなくていい だけど 知ってほしい”…高校2年生の凌(深田)、光(矢花)と千花(吉田)は秘めた感情を抱えながら一見平穏な高校生活を送っている。ある日、光と千花は校内の古びた倉庫で8ミリフィルムを見つける。映写機で映し出された美しい少女(田辺)に魅了される光、光を気にかける凌、彼らを見守る千花、そして謎のフィルムの少女。互いの視線はいつももどかしくすれ違う。フィルムを通じて交錯する四人の想いをつづる青春ドラマ。

■矢花、主演をメンバーからは信じてもらえず「全員から『嘘つけ』って言われて…(笑)」

MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS

MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS

写真ページを見る

――元々、先輩・後輩という関係性があるなかで今回、共演することについてどんな感想を持ちましたか。

深田:ドラマが始まる前までは、そんなに話したことなかったんです。

矢花:会えば話すくらい。深田がいる現場で深田と会う時って、他にあと少年忍者が20人いるので(笑)おのずと21分の1の時間にはなってしまう。

深田:この作品をやるっていうのを聞いてから、『やりますね』って。

矢花:僕が昨年の舞台『DREAM BOYS』の期間に一足はやく聞いて、その時は少年忍者の出演者も少なかったことから、しゃべる時間も多くなり、その時に『一緒にドラマをやるらしいから、決まったらよろしくね』と伝えていました。

深田:そう、バナさん(矢花)から聞きました。マネージャーさんより先に(笑)。

矢花:『なにも言われなかったら、忘れて』って(笑)。

――実際現場で居合わせることに、ちょっと気恥ずかしさや、逆にやりやすさがあったりしましたか。

深田:でも、ドラマの撮影が始まる前にはもうご飯とかも行って、もう仲良しでしたよね。

矢花:現場に入る前にも、本読みを3回はやらせていただいていて、その間の空いたタイミングで、終わってから2人で『今日どうだった?』みたいな反省会としてご飯行ったりしました。現場入るまででかなり、距離は縮まった状態です。

――今回、共演してみて、お互いに『こういう人だったんだ』といった発見、印象が変わったことはありましたか。

深田:でも、以前の印象のままでしたね。仲良くなっても、すごい優しいバナさんって感じ。 いつも通りでした。仲良くなってよりもっと、ああ、いい人だな、と。

矢花:言わせてないですからね!?

――矢花さんのどういったところが尊敬できますか。

深田:本当にいい意味で先輩という感じを出してこない。だからこそ相談もしやすい。弱音も吐き出しやすい。撮影中は気を張るので、助かりました。バナさんと話して緊張がゆるんだり、相談に乗ってもらったりしました。

矢花:芝居のなかで『ここは結構難しいですよね』『たしかにね〜』みたいな(笑)。『一緒にやっていてやりにくくないですか』と聞いてくれたときも僕は感じていなかったので『気負わず悩まずやればいいと思うよ』と言いました。ドラマ外で『こういう仕事の時とかって、どうだったんですか?』みたいな先輩後輩みたいな話もして、和めばいいなと。

深田:あと、パソコンの使い方。僕は音楽を作るために、ミディコンというちっちゃい機械を使う役だったのですが、本当に真逆で、僕は普段まったく使わないけど、バナさんはちゃんと使えるので、いろいろ教えてもらいました。

――今回のクワトロ主演は発表されてから、周りのメンバーや仲間の反応はいかがでしたか。

深田:みんなもびっくりしてくれました。少年忍者のみんなも、先輩も『おめでとう』と言ってくれて。今までドラマは後半から出てくるとか、ちょくちょく絡んでくるのはあったのですが、物語を通して全部にちゃんと関わってくる役は初めてだったので。すごくみんな喜んでくれました。舞台期間中に情報解禁されたので、先輩はHiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍…みんな『おめでとう、見るね』と。
――矢花さんと共演することに関しては、なにかありましたか。

深田:それは、結構みんな、笑ってました(笑)。『まじ!?』『楽しみだわ』『どうなるの!?』って。

矢花:情報解禁のずっと前からメンバーとかにも『深田のドラマ出るんだ!』って言ってたのですが『俺も主演』と言ったらメンバー全員から『嘘つけ』って言われて信じてもらえなかったです(笑)。

――放送が開始すれば信じてもらえるかも。

矢花:でも、メンバーの菅田琳寧はすごく楽しみにしてくれています。同じ時期に琳寧と中村嶺亜が別の作品に出演しているのですが『こっちはこういう感じなんだけど、バナさんもこういう感じだったの?』とすごく興味津々で聞いてきて『バナさんの演技が好きだから絶対見るよ』と言ってくれました。なので光くんみたいなやつが、うちのメンバーにも1人いたなとは思いました(笑)。

―その他の共演者含めて、現場でのエピソードはなにかありましたか。

深田:結構、話してましたよね。

矢花:みんなでワイワイしてましたけど、わりと天然ぞろいのメンバーというか(笑)。田鍋さんと深田がトンチンカンなことを言い始めて、吉田さんと僕で『ん?』って見てる(笑)。たまに吉田さんがそっちに回る時もあったりして。

深田:結構、楽しかったです。

矢花:噛み合ってるのか噛み合ってないのかよくわからない会話が、ずっと繰り広げられたりしてました。

深田:バナさんが全部に突っ込んでくれるからわかっていたけど、いなかったらなにも会話が成立してないような…(笑)。

矢花:天然な人が多かったです(笑)。

■役に入り込みすぎて…自分との境界線があいまいに「あんまり口角が上がらなかった」「ふとした受け答えが自分じゃない」

MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS

MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS

写真ページを見る

――それぞれご自身の役の紹介と、相手の役で魅力的なところを教えてください。

深田:市川凌は、僕と本当に真逆で、すごく静か。そんなにテンションも高くないし感情の起伏も激しくないちょっとクールな役。趣味で音楽を作ったりしています。おとなしいので自分とは結構逆。クールに演じようとすると、変に声を低くしてカッコつけているようにみえてしまい、凌はカッコつけてるわけじゃないのでそれが難しかったですね。逆に、光の方が普段の僕に近いです。元気で明るく、少し抜けている。対照的でいいな、と思います。いつもニコニコして、場を明るくしてくれる存在です。

矢花:僕が演じた光は、とにかく明るい。誰かに対して臆することがない。いい意味でも悪い意味でも他の人のことをあんまり気にしないがゆえの、自分のペースがすごくちゃんとある子。あと、スポーツ万能でクラスの中でも中心人物的な方なのかなっていうあたりが、かなり僕と真逆でした。

深田:それぞれ真逆でしたね。

矢花:僕も明るくするみたいな時は、こういう仕事柄ありますし、学生時代は別に凌くんみたいに静かだったわけではないですけど、ただ演じていく上で、僕はわりとその、他の人の目を気にしてしまうというか、『今、この人どう考えてるだろう』とか『どう言ったら語弊がないかな』と癖で考えちゃうタイプ。光くんは思ったことをバンバン言えちゃうっていうところが、芝居をやるにあたって、矢花黎が出てしまうことがありました。

深田:悩んでいましたね。矢花黎が出ちゃう、って。

矢花:パッと一言いう時に、人の目を気にしちゃう矢花がどうしても出てきちゃう。正直めちゃめちゃ苦労しました。本読みでも現場入ってからも、『もっとこういう言い方の方が光くんっぽいんじゃない』みたいなアドバイスを川崎監督にいただいた時は、やっぱり矢花が出ちゃったな、と(笑)。凌くんに関しては、カッコつけてるんじゃなくて、自然体のクールさがカッコいい。学生時代、僕もそういうキャラクターでいたかった。絶対モテるじゃんって。でも、なんかカッコつけてるわけじゃない。わざとやってるわけじゃないから、憎むに憎めない。ちょっとジェラシーというか、うらやましさもあります。そんな人に僕もなりたかったな(笑)。

――お互いに、やっぱり普段と役は真逆だなって思いますか。

深田:めちゃくちゃ思いました。最初も言ってましたよね、逆だよねって。

矢花:クールっていうとこは置いておいても、音楽を作るのが趣味でっていうところはそうですし、明るくて…みたいなのも、その、自分の役と比べると、相手の役がすごく似てるみたいな。最初の方は、川崎監督に『困ったらお互いに聞けばいいんだよ』って言われて、そういう時もあったよね。

――お互いに参考にしたところは。

深田:僕はそれこそ、音楽面について結構教わりましたね。パソコンは本当にわかんないので、使わない手の置き位置みたいなのもすごい細かく、『こうやったらカッコいいよ』みたいな触り方も教えてくれて。

矢花:普段やらないから、左手が不自然なところにあった。たぶん、やる人だったらこの辺に置くと思うよみたいな…。

深田:細かいとこまで、カッコいい使い方まで教えてくれました。

矢花:それを言うと俺が普段、そのカッコいい使い方を意識してパソコンをやってるみたいになっちゃうじゃん(笑)。僕はどっちかっていうとこれまで深田という人間がどういう人か、深いとこまでは、正直、まだ知ることができていなかった部分がありましたが、本読みとかの段階からいろいろと話してく中で、深田竜生とはどういう人なのかを知ることが光に影響すればいいなと思いました。役のために仲良くなったとかではないですけど、ふと意識して身近に“この人だったらどうするんだろう”というモデルがいたので、悩んだ時に 助けられました。

――深田さんのどのようなところが光に近い?

矢花:光の明るい感じ。撮影現場でも、いろんなスタッフさんに話しかけたりとか(笑)『なにやってんすか!』みたいな感じで、すごく溶け込むことが、コミュニケーションがうまかった。まさしく光もたぶんそういうタイプだろうと僕も感じていたので、細かいところを陰ながら観察していました。

――1話では、眠る光のことを凌が見つめるシーンが印象的でした。

深田:あのシーンは光が寝ていて、僕が声をかけても起きず、ちょっと揺さぶったら寝ぼけているみたいなやり取りがあるのですが、本番中に僕が光って呼んだら『ん?』って返事をしてきて、本当はまだ寝ていなきゃいけないシーンで反応してきてカットに(笑)。全然台本と違うアドリブを入れてきた。

矢花:違うんですよ。ト書きにアドリブで自然に始まって、そのままセリフに入る流れがあって、光は明るい役なので、アドリブが1日必ず1回あるぐらいのペースであるから、あまりに光と凌でいる時間が長くなったがゆえに、光の人格が日常生活にまで入り込んできたんです。自分がなんなのかがわからなくなってきた結果、『光』ってつぶやかれて、普通に返事しちゃった(笑)。芝居をしてる中で、なんか光になりすぎちゃって、わかんなくなっちゃった。

深田:いや、面白かったです。お互い役名で呼び合ってました。

矢花:楽しかった。楽しかったけど、たまに自分の人格が、よくわかんなくなるんです。ふとした受け答えが自分じゃない時があって、怖くなってきた。

――深田さんの役が乗り移ってる感覚はありましたか。

深田:僕もいつもよりテンションが上がらない…みたいな。クールな役なのであれ?普段どんなテンションだったかな。あんまり口角が上がらなかったです。

矢花:そんなこともなかったけど!?当社比はあったかもしれないけど。

深田:本当ですか?あ、じゃあよかった(笑)。

■深田、矢花の“懐の深さ”に感心「誰がきても受け入れてくれる」

MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS

MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS

写真ページを見る

――深田さんは、凌が光のどんなところに惹かれていったのだと捉えましたか。

深田:バナさんとも話したんですけど、凌は自信がないし、自分からグイグイ行けるタイプじゃないけど、光はちゃんと気づいてくれて、話しかけてくれて、欲しい言葉、まっすぐ気持ちを伝えてくれる感じがすごい刺さったのではないか。そういう部分に人として惹かれたのかな。

――凌と光は正反対なキャラクターだと思いますが、深田さん自身は凌のように、正反対の人に惹かれる気持ちはわかりますか。

深田:めっちゃ共感できますね。自分と似てない人の方が好きといいますか、興味持ちます。人に興味があるので、それぞれ自分と似てない人ならなおさら興味持って自分からいったりすると思います。

――一方で光は、フィルムの中の少女に一目ぼれパターンだったと思いますが、矢花さんは共感できましたか。

矢花:シチュエーションとしてはかなり稀(まれ)なケースじゃないですか。芸能人をテレビで見てて、この人好きとかはまだしも、実在してるかどうかもわからないっていうのはかなりレア。でも興味をそそられるっていう面は、すごくあるんじゃないかな。いるかいないかわからないものに一目ぼれって、誰しも幼少期とか『このヒーローかっこいい!』とか、深く知る前にビビっときて興味がわくみたいな…想像はできる。考えてみると小学校の一番最初の初恋の記憶は、一目ぼれだった記憶があります。

深田:うえい、まじっすか!

矢花:(笑)。すごく昔の幼い記憶ですけど…この人はどんな人だろうとか気にせず、とにかく直感だったんだろうなという体験ですね。今回は、せっかくやらせてもらえるなら体験しようみたいな気持ちでもやってました。でも今思うと、一目ぼれというか、深く知る前から『この人、すごくかっこいい人だな』と気になったりすることはあります。

――もし同じ学年、同じクラスメイトだったとしたらどういう関係性だったと思いますか。

深田:どうですかね。友達になってそうですか。

矢花:それこそ(深田が)光みたいな立ち回りをしてくれるなら…。

深田:でも、学生時代は本当に結構いろんなタイプの人と話をしていて普段、1人でいるような子にもしゃべりかけたりしていたので、音楽面とかでなにか作ってるな、とか気になって、僕からいってたかもしれないです。

矢花:いうても、僕も別に学生時代、ずっと1人きりで教室にいたわけですからね(笑)。

深田:そういうことじゃないです!勘違いさせちゃった(笑)。タイプ的にね(笑)。

矢花:でも人見知りでもあるんで、1年生とかだったら凌みたいな状態になってたかもしれない。でも僕は逆に自分からいけないだけで、来てもらう分にはすごくありがたいタイプなので、まあ結果的に普通にたぶん仲良くはなってるんじゃないかな。受け口はあるのに、送信口がないもので…。

深田:確かにバナさんは受け口が広い。誰が来ても受け入れてくれる。少年忍者のメンバーに鈴木悠仁という、グイグイ行く子がいるんですけど、グイグイくるから普通は嫌になるんですよ。でもバナさんは『はい』って感じで受け口が半端ないです。誰が行ってもたぶん、受け入れてくれます。

――最後に作品の見どころを教えてください。

深田:それぞれの気持ちが四角形みたいに交わらない感じが見ていてうわ〜!となると思います。共感もできると思いますし、どの年齢の方に見ていただいても楽しんでいただけるような作品だと思います。僕のパソコンさばきは見てほしいです。カッコよく操作してると思います。初めて見せるのですが、そのわりにはだいぶカッコいいと思います。

矢花:実際に体験していなくても体験してたような気持ちになる、若さゆえのもどかしい関係性みたいなのもありますし、光がフィルムの少女に恋をするところから物語が始まり、その正体はいったいなんなんだという、ミステリー要素でも楽しめる作品だと思います。いろんなことが巻き起こっていきます。光の見どころとしては、どの学校にもクラスに1人いたと思うんですよ。人によっては『こいつ、うるさいな』となるし、でも悪気のない子だし…どこまでもピュアな、で無垢なところに、若いがゆえのピュアさに皆さんも浄化されることがあるかもしれません。

15日から放送、全8話、TVer、MBS動画イズムで見逃し配信1週間あり、FOD見放題独占配信。

関連写真

  • MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』に主演する矢花黎、深田竜生(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS
  • MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS
  • MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS
  • MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS
  • MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS
  • MBSドラマシャワー枠『マイストロベリーフィルム』(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

>

メニューを閉じる

 を検索