3月23日に開催される格闘技『RIZIN LANDMARK 9 in KOBE』（神戸ワールド記念ホール）の追加対戦カード発表会見が31日に都内で行われ、会見後の囲み取材で榊原信行CEOが28日の『ONE 165』のメインでスーパーレックと激闘を繰り広げた武尊について語った。

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　試合はスーパーレックがローキック、武尊がパンチで激しく責め合う一進一退の攻防を5ラウンドに渡って繰り広げたが、ヒザ蹴りを交えて打撃を的確にヒットさせたスーパーレックが判定3−0で勝利して防衛に成功。武尊は2022年6月の『THE MATCH 2022』での那須川天心戦以来の黒星となった。

　この試合を会場ではなくPPVで見たという榊原CEOは「武尊という選手は、本当にリスペクトに値するし、素晴らしい選手だと思います」と称賛する一方、「そこまでさせるべきじゃないんじゃないかな。あまりにも代償が大きいというか、肉体的なダメージとか」と武尊の心身のダメージを心配した。

　ただ、「武尊ってああいう選手なので、致し方ないのかなと思いながらも、本当にすごい選手だなと。日本の格闘技界でああいう試合を見せる、そこまで極める選手がいることを誇りに思います」と戦いに臨む姿勢に敬意を払った。

　ONEは年内に日本でもう一度イベント開催を予定しているため、RIZINとの“興行戦争”の可能性も浮上したが、榊原CEOは「戦争にならないと思います」とバッサリ。さらに「本当にプロモーションとして戦争する気があるんだったら、もっと力をつけてから僕らにかかってこないと。RIZINは負けないです」と絶対的な自信を見せた。

　『ONE 165』では武尊の試合が大きく盛り上がったが、青木真也の対戦相手が試合の1時間前に急きょ変更されるトラブルもあった。プロモーターとしての感想を聞かれると「僕らも過去にあったりするんで」と苦笑しながら、「たぶん裏側ではいろんな交渉や調整があったと思いますけど、こういうことがあったとディスクローズ（公開）すべきだと思います。ちょろっとした発表だとみんな不信感を持つし、憶測が憶測を呼んでしまうので。ノースカットをリングに上げて本人が謝るべきだと思う」と考えを述べた。

●3月23日『RIZIN LANDMARK 9 in KOBE』対戦カード
【追加対戦カード】
・ライト級（71キロ）
ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 中村K太郎
・ウェルター級
イゴール・タナベ vs. ストラッサー起一
・フライ級
山本アーセン vs. 柴田“MONKEY”有哉
・フェザー級
久保優太 vs. 高橋遼伍
・バンタム級
金太郎 vs. ダイキ・ライトイヤー
・ヘビー級
高賢神 vs. コーディー・ジェラベック
・フェザー級
中村優作 vs. アルマン・アシモフ
・フェザー級
高木凌 vs. 西谷大成
・70キロ　キックボクシングルール
憂也 vs. 蛇鬼将矢
・オープニングファイト　53キロ　キックルール
野田蒼 vs. 上村雄音
・オープニングファイト　57.5キロ　キックルール
松山瞬 vs. 櫻井芯
・オープニングファイト　56.5キロ　キックルール
赤平大治 vs. 吉岡雄望

【既報カード】
・バンタム級（61キロ）
井上直樹 vs. 佐藤将光
・女子スーパーアトム級（49キロ）
RENA vs. シン・ユリ
・フェザー級（66キロ）
武田光司 vs. 萩原京平