ジェームズ・ワン監督、ジェイソン・モモア主演、DC映画『アクアマン／失われた王国』が12日より劇場公開されている。本作では、南極の氷河に眠る“失われた王国”の邪悪な力により、すべての海、そして人間界の存亡の危機に、主人公・アクアマンが家族や5億の海の仲間たちと共に立ち向かう。

【写真】その他の写真を見る

　ド派手とド迫力を追及するジェームズ・ワン監督が舞台を海から陸・空にまでも広げ、人類が経験したことのない“完全未体験オールラウンド・アトラクション”へと仕上げた本作。海底アトランティスの血を引く人間で、“オレ様”ワイルド系な荒くれ者かと思えば、ユーモアにあふれた“おふざけキャラ”な一面もあるなど、豪快で魅力的な主人公・アクアマンは、最新作で海中バトルをはじめ、監獄からの脱走劇、敵アジトへの潜入など前作超えのドタバタアクションを繰り広げる。

　そんな本作には、５億の海の生物を従える能力や、時速160キロで泳ぎ、人間の150倍の力という規格外の能力も持つアクアマンすらも苦戦させるクリーチャーが海中やジャングルでの冒険に次々登場する。

　「僕は大の怪獣ファンだ」と公言しているワン監督は、クリーチャーの演出に特別な思い入れがあったという。「僕は『ウルトラマン』が大好きなんだけど、クリーチャーたちのインスピレーションは、僕が幼い頃に見て育った『ウルトラマン』などの怪獣映画からきているんだ」と日本の特撮ヒーロー作品に登場する怪獣たちがモデルになっていることを明かしている。

　ワン監督は、様々な特性を持った怪獣や異星人が登場する『ウルトラマン』が特に好きだそうで、「僕の家には『ウルトラマン』のおもちゃが家中のあちこちにあるんだ（笑）。大好きなものに囲まれているとインスピレーションが沸いてくるんだよ」と告白した。

　予告映像にも『ウルトラマン』から影響を受けてデザインされた“怪獣（クリーチャー）”が多数登場。“恐竜のような大きな角が生えたもの”から“鋭い牙と爪で襲いかかってくるもの”まで、数秒間で強烈なインパクトを残している。

　前作にも増してド迫力で描かれるこの世界観について監督は「最新作では、前作とどう差別化するかということを考えたよ。同じことを繰り返しているように感じさせないために、さまざまな点において前作とは違うルック、違うアプローチができるように努めた」と語っている。