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仁村紗和×莉子×片山友希×渡邉美穂、復讐劇演じるも「女子校みたい」に和気あいあいトーク【座談会インタビュー】

 俳優の仁村紗和が、民放連ドラ初主演するテレ東ドラマプレミア23『SHUT UP』(毎週月曜 後11:06、4日からスタート)。学費も生活費も自分で稼ぐ苦学生・由希を演じる仁村と復讐劇を展開する莉子片山友希渡邉美穂の4人が取材会に参加し、まるで“女子会”のように和気あいあいとした雰囲気を感じさせながら今作の見どころや撮影話を語った。

『SHUT UP』第1話から仁村紗和、片山友希 (C)テレビ東京

『SHUT UP』第1話から仁村紗和、片山友希 (C)テレビ東京

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 学費も生活費も自分で稼ぐ由希(仁村)は、同じ境遇である恵(莉子)・しおり(片山)・紗奈(渡邉)と共に寮で身を寄せ合いながら「貧しさをあきらめたくない」と日々思いながら過ごしていた。そんなある日、ひとりの妊娠が発覚。しかし相手の男性は相談に乗らないどころか、馬鹿にするだけで向き合ってさえくれなかった。

 非力だと見下された悔しさと虚しさ。どうにもならない現実に、彼女たちは自分たちなりのやり方で立ち向かうことを決意する。たとえそれが間違ったやり方だとしても――。しかし、その復讐はやがて周囲の人々も巻き込んで思わぬ方向に進んでいく。そして、ある一夜の真実、そして性暴力事件を知ることになる。

■女子大生4人のリアルな空気感に注目「ありのままでいられた」

『SHUT UP』第1話から片山友希、莉子、仁村紗和、渡邉美穂 (C)テレビ東京

『SHUT UP』第1話から片山友希、莉子、仁村紗和、渡邉美穂 (C)テレビ東京

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――まず話を聞いたときの印象を教えてください。

仁村「企画書を見た時は、クライムサスペンスと聞いておもしろそうだな、と思ったのと、友情や社会的な問題、例えば苦学生、性的同意になど関してなど、いろいろな要素が含まれた企画書にすごくやりがいを感じました」

莉子「今までの映像作品の中でも、世の中に出てこなかったような題材。苦学生という同じ環境下にいる4人だからこそ伝えられるような内容。女性というくくりで、なかなか言えないことや言われたりすることは世の中まだまだある。それを映像にすることで伝えられるところが大きいドラマだなと思いました。不安もありましたが、すてきな共演者に囲まれ楽しく撮影しています」

片山「私はあまり女子の友情を描いた作品に出演したことがなかったので、すごく演じてみたいなと思いました。個人的に、上京して初めてオーデションに受かったドラマがテレ東さんの作品で、すごくテレ東さんには感謝していて…(笑)。テレ東さんが作るドラマには関わっていきたいと思っていたので、お話をいただきすごくうれしくて『やりたいです』と言いました(笑)」

渡邉「私も実は、初めて出たドラマがテレ東なんです!本当です(笑)。だから気持ちがわかるので(片山に)拍手しました。企画書を読み、リアルな温度感の女子大生が出てきて、4人の間柄がどうなるのか楽しみでした。テンポ感も心地よく社会問題を取り上げていて、同じような経験をされているような人がいるだろうなと思うような題材なので、社会に一石を投じるというか、何か影響を与えられたらいいな。(3人は)私がまじめにしゃべっているのを見たことがないかもしれないですけど、そんなアツい気持ちがありました」

――渡邉さんの“アツい面”は初めて見ましたか?

莉子「普段が明るくてムードメーカーなので…(笑)」

渡邉「ムードメーカーはここにも(片山に向け)いますよ!(笑)」

片山「違う、違う!(笑)」

――それぞれが演じるキャラクターについて、どういうところを意識して演じていらっしゃいますか。

仁村「由希は正義感が強く芯があり、仲間思い。4人の中でも精神年齢が高い女性です。まず、監督が『わかりやすくしたくない』とおっしゃられていて。、お芝居も自然な会話の流れを意識しつつ、観てくださる人に、私の表情や行動の意味を理解してもらわないといけないので、どう見えてるんだろう、と監督と話し、自分で考えながら演じています」

莉子「恵は4人の中だと、女の子らしい。大人しくはないけどかわいらしさがある子。ハキハキと言うより、自分の意見を言う前に心の中で一回とどめるところがある。ドラマ後半にかけて自分の意見や思っていることを言うようになってくる。成長してくる。そこのバランスが難しい。私は普段はなんでもハキハキだし女子高出身だったのもあって、素が出ると監督から『抑えて』と言われることもあって保つようにしています」

片山「しおりは、特に恵に寄り添っているイメージがあります。しっかりしているし、しおりの優しさを節々に感じる。あと、初めの方は3人に対しても敬語になる。友達としゃべっていても『そうなんですけどね…』みたいな、その話し方がすごくおもしろいです」

渡邉「紗奈は素直で一生懸命な子。感情が表にでやすい。その一生懸命さが裏目に出てたまに暴走してしまう。4人の中でムードメーカーでもあり、彼女の明るさによって、空気が軽くなって、気持ちの切り替えのきっかけになる言葉を発する子。あとはとても仲間思い。優しい部分も忘れないように演じたいです」

――監督に言われて印象に残っていることはありますか。

仁村「『等身大でいてほしい』とお話されていたので、自分の感覚は大事にしています。全体的に『わかりやすくしたくない』という監督の気持ちは画作りや空気感にも現れていて自然な会話のシーンになっていたりするので、みんな意識していると思います」

莉子「本読みで『恵はこういう女の子で…』と言っていただいて、自分の中に落とし込んでいます。あと、きのう撮影した4人が日常会話をするシーンでは、一度監督の指示のもと座って話したのですが、『好きな場所に座っていい』と言われて撮り直した方が『この方が仲の良さが伝わる』と採用されました。仁村さんもおっしゃっていたように、自然な行動がドラマに映し出されていることが結構あります」

片山「女子同士って集まるとボディタッチが多いんですよね。現場で女性スタッフさんの様子を観察してみると『あ、これ結構私もしているな』と思ったりして。それをお芝居でも自然にできたらいいな、と思ったので一緒!ってなりました」

莉子「一緒です(笑)」

渡邉「私はこの役のために髪の毛を染めたのですが、企画書にははじめ、私の役が『マイルドヤンキー』と書いてあって」

一同「書いてあった!」

渡邉「私はこれまでも不良やヤンキーの役を演じたことがあるのですが、誇張されたお芝居を求められることも多かった。でもリアルな大学生でギャルっぽい子ってそんなにいきすぎてないよな、と。私自身が普段のしゃべり方がラフなのでそれをそのまま反映させれば、ヤンチャにも聞こえるのかな、と思いながらセリフも自分の言葉に変えて話させていただいたら、本間プロデューサーから『フィクションとノンフィクションの狭間のようで良い』と褒めていただけました。それが個人的にうれしくて、そこを狙っていたのでマイルドヤンキーは難しいと思いつつ、現実とはかけ離れすぎてないところでお芝居できたらいいな」

『SHUT UP』第1話から莉子 (C)テレビ東京

『SHUT UP』第1話から莉子 (C)テレビ東京

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――撮影も進んで、演じてみて苦労した点や気づきみたいなものはありましたか。

莉子「普段、原作モノや学園モノなどセリフっぽいセリフでお芝居する機会が多かった。今回、このメンバーとご一緒するとなって、新しいお芝居にチャレンジできそうだな、と思いました。お三方が出てらっしゃる作品は、お芝居だけどお芝居っぽくないイメージがあったので勉強になるだろうな、と思って現場に入りました。セリフの言い回し、ひとつのセリフでも、間の取り方や速さで、聞いた側の印象も変わるし、何回同じシーンをいろいろな角度から撮って動きが固定してもどれだけ新鮮な気持ちでお芝居ができるかが課題だったのですが、すごく今回はそれを身にしみて、難しいな、もっと頑張らないと、と思っています」

仁村「寮で住んでる4人の生活感は難しかったですね。初日から寮のシーンで、彼女たちはずっとその寮に住んでいますが、実際の私たちは、そこに初めて行って、初めて触る家具たちばかり。肌になじむまでに時間がかかるし、この4人との空気感を作らないといけないし、という難しさは感じていたけど、3人があまりにも接しやすく、寮の中でも、ありのままでいられたな、と感じます。なので、難しいと思っていたけどありがたかったです」

片山「女性4人というのが大きい。そこに男性がいると意識するところもあるけど、座り方、ご飯の食べ方も男性の目線を気にしないリアルな女性になるだろうなと気をつけて、意識しています」

渡邉「気づいた点でいえば、1年前まで私はアイドルで、経験値も高い女優さんと一緒にお芝居ができることで、すごく勉強になっています。みなさん、返事ひとつでもキャラクターを出してくる。『はい』や『うん』、相手によっても変わるんだな、とみなさんを見ていて思いました。普段は恥ずかしくて言えないのですが自分側にカメラが向いていない時に横目でみなさんのお芝居を見て、こういう表情してるんだな、なるほど〜と勉強しています」

■仁村紗和が“おいなりさん”丸呑み!? 渡邉美穂の“テッパントーク”に大盛りあがり

『SHUT UP』第1話から仁村紗和 (C)テレビ東京

『SHUT UP』第1話から仁村紗和 (C)テレビ東京

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――とてもみなさん、仲が良いようですが現場の雰囲気はいかがですか。

仁村「女子校みたいな感じで言えないくらいの会話をしてます(笑)。なので、監督に『ちょっとみんな落ち着こう!』と言われるくらいワーッとしゃべってしまう。スタッフさんも監督も若いので、現場の雰囲気はとっても明るいです」

――最初から打ち解けられたのでしょうか。

片山「初日前の顔合わせ、本読みがあったので、それがあったからこそ仲良くなれました」

仁村「ネコかぶってたけどね、本読みの時は(笑)。初日から寮のシーンが続いたので、そこですごく仲良くなりました」

莉子「本当に女子なんですよね。会話の内容が…薄い(笑)。何を話してたかもパッとて出てこない。さっきも控室でクリスマスソングを流して踊ってました(笑)」

一同「マライア・キャリー!」

仁村「一番好きなクリスマスソングは何かから始まって(笑)。三人兄弟の末っ子が三人、一人っ子が一人という、自分が強いメンバー。でも協調性はある。不思議な化学反応が起こっています」

片山「みんなで盛り上がってる中、紗和ちゃんがフワ〜ってどこか行っちゃっても気にならない」

仁村「一緒にいて楽ですね」

『SHUT UP』第1話から片山友希、 (C)テレビ東京

『SHUT UP』第1話から片山友希、 (C)テレビ東京

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――共演する前後で印象が変わったメンバーはどなたですか。

仁村「ダントツで変わってるのはこの赤いパーカーの方(片山)。おきれいですし、かわいい。写真のイメージではスッとしていて、どんな子だろうと思ったら強めの京都人だった(笑)。すごくちゃんと思ってることも言ってくれますし、内に向いてるかと思いきや、めちゃくちゃ開いてた。いいギャップでした」

片山「どこの現場でもそうなんです。はじめはどういう人かわからへんし、スタッフさんや監督も含め毎回、3ヶ月終わったらまた3、40人の『はじめまして』の方とお仕事をするのは変な仕事だな、と思うんですけど…はじめは『どんな子なんやろ』って緊張してしまう。ちょっとしゃべって嫌な人じゃないと思えば心を開けます」

莉子「みんなギャップがあるよね。紗和ちゃんと私は年齢が9個離れていてお姉さんのイメージで、中身も自立してて『姉御!』みたいな感じかと思ったら…めちゃくちゃかわいい一面もあって。そこにキュンとしました」

片山「わかる!擬音のたとえが変で『その言葉なに?』みたいなのがたくさんある」

渡邉「仁村さんはご飯食べるのがめっちゃはやい。これは恐怖体験なんですけど、この間、仁村さんと一ノ瀬(颯)さんと3人で食べてたら、おいなりさんやおかずが入った小さめのお弁当を食べ始めて3分くらいで(仁村が)『ごちそうさまでした!』って。おいなりさん丸呑みしてる!この話は10回くらいスタッフさんにも話してます(笑)」

仁村「そのおいなりさんもお寿司一貫くらいの気持ちです。プルコギとか噛み切れんかったから飲み込まないとしゃーないから(笑)」

『SHUT UP』第1話から渡邉美穂 (C)テレビ東京

『SHUT UP』第1話から渡邉美穂 (C)テレビ東京

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――物語では女子大生たちが“強奪”を計画する100万円がもし手に入るなら…。

仁村「冷蔵庫と洗濯機を買います。乾燥機もシワシワにならへんやつ!」

莉子「私もロボット掃除機とiPadがほしい(笑)」

片山「私は毎日、遊びに使います。海外旅行に行ったり友達の分の飛行機代も出して、海外で豪遊します」

渡邉「私は今、ソファーがほしいんです。お店でみつけて一目ぼれしたんですけどカタログもらって店員さんから説明を受けて」

莉子「あの高いやつだよね、あの柄の…めっちゃかわいいんだよね!知ってる!」

片山「なんでその情報だけでわかるの(笑)?」

渡邉「そう!エグい値段だったので『近い未来また来ます』って。ね、わかるよね〜!」

莉子「わかる〜!」

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