新作ミステリーランキングブック『このミステリーがすごい！2024年版』（宝島社）が、12月5日に発売される。巻頭特集として『名探偵コナン』の連載30周年を記念した特別企画が実施され、日本を代表するミステリー漫画『名探偵コナン』の著者、青山剛昌氏と、日本のミステリー小説史を語るうえで欠かせない東野圭吾氏の超巨大対談が実現した。

　青山氏は、東野氏の作品について「『ガリレオ』も『新参者』も、観ていて刺激になりますね。東野先生の『秘密』は小説も映画もすごく好きなんですよ。娘の体にお母さんが入っちゃう。若く見えるけど、中身は実は大人って話じゃないですか。あれってコナンくんと一緒なんですよね。『秘密』の女の子が“そういうふうにお母さんが言ってた”って話すのを見て、これはいいなって。コナンが“…って新一兄ちゃんが言ってたよ！”って誤魔化すのに使わせてもらっています」と裏話を明かしている。

　東野氏は「『名探偵コナン』をアニメで知ったのがきっかけです。自分が言うのも変なんですけど、30年間、ミステリーを描き続けておられるのがすごいなと思うんですよ。『秘密』の話が出ましたが、僕はミステリー作家と呼ばれていますけれども、ミステリーじゃないものも結構多いんです。でもコナンはミステリー、しかも謎解きものですよね。青山さんはそれを描き続けておられるのがすごいなと思うんです」と話している。

　そのほかにも、ミステリーの組み立て方や映像化へのこだわりなど、1万7000字に及ぶ対談を収録。また、デビュー30周年を記念し、京極夏彦氏の単独インタビューも掲載している。最新作『◆（ぬえ）の碑』（◆＝空＋鳥）の話もたっぷり聞いた。

　さらに、『君のクイズ』著者・小川哲氏とQuizKnockの河村拓哉の特別対談など、2023年のミステリーヒット作に迫る。そのほか、各業界人も注目する2023年の国内＆海外のミステリー小説ランキング・ベスト20や、超人気作家自身による新刊情報&特別エッセイなど、例年の人気コンテンツも充実した一冊となっている。