お気に入りの愛車はいつまでもきれいにしておきたいもの。そのために定期的な洗車は欠かせない。一方でカー用品店ではさまざまなカーシャンプーが販売されており、自分の車にはどのカーシャンプーが合うのかよくわからない人も多いだろう。この記事では、オートバックスセブンが展開するカーライフ総合情報サイトMOBILA(モビラ)の監修のもと、プロが教える正しい洗車の手順と、カーシャンプーの選び方を紹介する。
■正しい洗車の手順
まずは、一般的な洗車の手順について、説明しよう。
【水洗い】
まず、洗車は日差しが強くない曇りの日が望ましい。それは、洗車中に水やカーシャンプーが乾燥するとシミやムラの原因となってしまうため。次に手順だが、まず水で車全体を洗い流す。これは、砂や埃などの大きな汚れを落とすためである。水洗いをしないままカーシャンプーを使うと、砂や汚れがスポンジ・タオルに付着して、ボディに傷をつけてしまう恐れがある。洗い流す手順は“上から下へ”が基本。ルーフ、ボンネット、トランク、サイドといった具合だ。汚れた水が下に流れるので、洗い流した汚れの再付着を防ぐことができる。
【泡立て】
次にカーシャンプーを泡立てる。泡立てることで、汚れを浮かせて落としやすくする効果があり、ボディへの傷つき防止にもなる。泡立てる方法は商品によって異なるので取扱説明を確認することが大切。一般的な中性カーシャンプーの場合、バケツに液剤を入れ、勢いのある水流で泡立てる。先に液剤を入れることがポイントだ。また、ワックス・コーティング剤入りカーシャンプーの場合は、水を含ませたスポンジに液剤を直接垂らし、泡立てるタイプもある。
【洗浄】
泡立てたら、スポンジやタオルで車を洗う。ここでも洗う順番は“上から下へ”が基本。ボディの下部は泥はね等で汚れていることが多いため、ボディとは別のスポンジを使用するのがベター。また、タイヤ・ホイールを洗う際は必ずボディ用と異なるスポンジやブラシを使おう。
【水洗い】
洗浄を終えたら再び水洗いをし、泡をさっぱりと洗い流す。ここでも“上から下へ”が基本だ。特にドアやボンネットの隙間に泡が残りがちなので、注意すると良いだろう。ボディ下部を洗い流す際、誤って地面に水流を直撃させないことが大切。跳ね返った泥や砂で再びボディを汚してしまい、拭き上げの際に傷が入る原因となる。
【拭き上げ】
最後に、乾いたマイクロファイバークロスやセームなどを用いて車を拭き上げるが、ここでも“上から下へ”が基本。特にガラス面は乾燥が早く、シミになりやすいので手早く拭き上げることを意識しよう。この際も軽い力で拭き上げることが大切。不用意に力をかけてボディを拭き上げるとキズの原因となる。
■カーシャンプーの種類と効果
では洗車の際、一体どのカーシャンプーを選べばいいのか? 選ぶ前に、どのような種類があるのか知っておきたいところ。市販のカーシャンプーは、大きく分けて以下の4つのタイプに分類できる。
【中性カーシャンプー】
最も多く販売されている一般的なカーシャンプーで、pHが7に近い中性のもの。車の塗装やコーティングに優しく、頻繁に使用してもボディにダメージを与えにくい。価格も手ごろで普段のメンテナンスに最適であり、初心者の方におすすめ。
【ワックス・コーティング剤入りカーシャンプー】
洗浄成分に加え、ワックスやコーティング成分が含まれたカーシャンプー。洗車と同時にワックスがけができるので、洗車後ふき取りをしてワックスをかける手間が省けるというメリットがある。一方で、専用のワックス・コーティング剤に比べ、効果が長く持続しない点や、ガラスやミラーに付着すると油膜・ギラつきの原因となるため、中性カーシャンプーに比べ取り扱いが難しいことがデメリットとなる。価格は中性カーシャンプーより高いことが多い。
【弱アルカリ性・アルカリ性カーシャンプー】
pHが8より高いアルカリ性のカーシャンプーである。油汚れや鳥糞などの強固な汚れを落とす力が強いが、一方で、車の塗装やコーティングにダメージを与える可能性がある。そのため使用頻度は低くして、必要なときだけ使うのがベター。また使用後はよく水で洗い流し、液剤がボディに残らないように注意する必要がある。価格は他のタイプより高いことが多い。
【弱酸性・酸性カーシャンプー】
pHが6より低い酸性のカーシャンプーである。水垢やイオンデポジットと呼ばれるシミを除去する力が高いが、アルカリ性カーシャンプー同様、車の塗装やコーティングにダメージを与える可能性がある。そのため使用頻度を低くして、必要なときだけ使うのがベター。また使用後はよく水で洗い流し、液剤がボディに残らないように注意する必要がある。価格は他のタイプより高いことが多い。
■車に詳しくなくてもわかりやすい選び方
市販のカーシャンプーの種類と効果を理解したところで、どれが自分の車に合うのか、分からないという人も多いだろう。選ぶ際には以下の3つのポイントを考えるとよい。
【洗車の目的】
まず、単純にボディの汚れを落としたいのか、洗車と同時に撥水効果を得たいのかによって選ぶカーシャンプーは異なってくる。汚れを落とすのが目的の場合は「中性カーシャンプー」「アルカリ性カーシャンプー」「弱酸性カーシャンプー」の中から選ぶことになるが、後ほど述べるように、車の塗装・コーティングの状態や汚れ具合によって選ぶカーシャンプーが異なる。また、洗車と同時に撥水効果を得たいのであれば「ワックス・コーティング剤入りカーシャンプー」を選ぶと良い。
【ボディの状態・洗車の頻度】
ボディの塗装状態やコーティングの状態によって適したカーシャンプーが異なる。例えばよく手入れがされ、鳥糞や水シミなどの目立った汚れが無いボディの場合、一般的な中性カーシャンプーで十分だ。しかし、汚れが目立つ車の場合はより洗浄力の高い「アルカリ性シャンプー」や「酸性カーシャンプー」の使用を検討するのもひとつの手。ただ、この2つのカーシャンプーは洗浄力が高い反面ボディに与える影響も大きいため、取扱説明をよく読み、愛車に使用して問題が無いか事前に確認する事が大切だ。特に補修などで再塗装した車や、紫外線でコーティングが傷んでしまった車には使用できない可能性がある。また、新車時にボディコーティングを施している車については洗浄力の高いカーシャンプーを使用するとコーティングに影響が及ぶ場合もあるので、コーティング車専用のカーシャンプーを使用するのが良い。
【価格】
カーシャンプーの価格は商品によって大きく異なるが、中でも注目したいのが希釈率だ。一見同じ1000mlのシャンプーでも希釈タイプとストレートタイプでは実際に使用できる液剤の量は大きく異なる。また希釈タイプでも希釈率が商品によって異なるので、商品パッケージ裏面の取扱説明をよく読み、目的に合った商品かどうかを確認することが大切。一般的に中性タイプのカーシャンプーは希釈するものが多く、ワックス・コーティング剤入りのカーシャンプーはストレートタイプのものが多い。希釈タイプを原液で使用すると泡切れが悪くなるばかりか、シャンプーの種類によってはボディを傷めてしまうこともあるのでよく取扱説明を読むことが大切。逆にストレートタイプを希釈して使用してしまうと泡立ちが悪く、商品本来の効果が得られないということになる。
【監修者からのコメント】
洗車はクルマのオーナーができる最も簡単な点検・メンテナンスの一つと言えるでしょう。もちろん、ボディを綺麗にするのがその目的ですが、洗車をしていく中でクルマを運行しているだけでは気づかない、キズやタイヤの残り溝など車の異変に気づくこともあります。また、安全運転のためにもクルマのガラス面や灯火類は清潔に保つことが望ましいでしょう。洗車を通じ、クルマの点検にも関心を持っていただきたいと考えています。
【監修者プロフィール】
カーライフ総合情報サイトMOBILA(モビラ)/オートバックスセブンが運営する「もっとクルマで出かけよう」をテーマにしたカーライフ総合情報サイト。車やカー用品情報だけでなく、ドライブや旅行、アウトドア情報に加え、お出かけ先で役立つ渋滞情報やガソリンスタンド表示ができるMAPサービス、マイカーのメンテナンス管理機能など、カーライフにまつわる情報・機能が満載。「クルマに乗るすべての人に安心とワクワク」を届ける。
■カーライフ総合情報サイトMOBILA
https://mobila-carlife.jp/
■正しい洗車の手順
まずは、一般的な洗車の手順について、説明しよう。
【水洗い】
まず、洗車は日差しが強くない曇りの日が望ましい。それは、洗車中に水やカーシャンプーが乾燥するとシミやムラの原因となってしまうため。次に手順だが、まず水で車全体を洗い流す。これは、砂や埃などの大きな汚れを落とすためである。水洗いをしないままカーシャンプーを使うと、砂や汚れがスポンジ・タオルに付着して、ボディに傷をつけてしまう恐れがある。洗い流す手順は“上から下へ”が基本。ルーフ、ボンネット、トランク、サイドといった具合だ。汚れた水が下に流れるので、洗い流した汚れの再付着を防ぐことができる。
次にカーシャンプーを泡立てる。泡立てることで、汚れを浮かせて落としやすくする効果があり、ボディへの傷つき防止にもなる。泡立てる方法は商品によって異なるので取扱説明を確認することが大切。一般的な中性カーシャンプーの場合、バケツに液剤を入れ、勢いのある水流で泡立てる。先に液剤を入れることがポイントだ。また、ワックス・コーティング剤入りカーシャンプーの場合は、水を含ませたスポンジに液剤を直接垂らし、泡立てるタイプもある。
【洗浄】
泡立てたら、スポンジやタオルで車を洗う。ここでも洗う順番は“上から下へ”が基本。ボディの下部は泥はね等で汚れていることが多いため、ボディとは別のスポンジを使用するのがベター。また、タイヤ・ホイールを洗う際は必ずボディ用と異なるスポンジやブラシを使おう。
【水洗い】
洗浄を終えたら再び水洗いをし、泡をさっぱりと洗い流す。ここでも“上から下へ”が基本だ。特にドアやボンネットの隙間に泡が残りがちなので、注意すると良いだろう。ボディ下部を洗い流す際、誤って地面に水流を直撃させないことが大切。跳ね返った泥や砂で再びボディを汚してしまい、拭き上げの際に傷が入る原因となる。
【拭き上げ】
最後に、乾いたマイクロファイバークロスやセームなどを用いて車を拭き上げるが、ここでも“上から下へ”が基本。特にガラス面は乾燥が早く、シミになりやすいので手早く拭き上げることを意識しよう。この際も軽い力で拭き上げることが大切。不用意に力をかけてボディを拭き上げるとキズの原因となる。
■カーシャンプーの種類と効果
では洗車の際、一体どのカーシャンプーを選べばいいのか? 選ぶ前に、どのような種類があるのか知っておきたいところ。市販のカーシャンプーは、大きく分けて以下の4つのタイプに分類できる。
【中性カーシャンプー】
最も多く販売されている一般的なカーシャンプーで、pHが7に近い中性のもの。車の塗装やコーティングに優しく、頻繁に使用してもボディにダメージを与えにくい。価格も手ごろで普段のメンテナンスに最適であり、初心者の方におすすめ。
【ワックス・コーティング剤入りカーシャンプー】
洗浄成分に加え、ワックスやコーティング成分が含まれたカーシャンプー。洗車と同時にワックスがけができるので、洗車後ふき取りをしてワックスをかける手間が省けるというメリットがある。一方で、専用のワックス・コーティング剤に比べ、効果が長く持続しない点や、ガラスやミラーに付着すると油膜・ギラつきの原因となるため、中性カーシャンプーに比べ取り扱いが難しいことがデメリットとなる。価格は中性カーシャンプーより高いことが多い。
【弱アルカリ性・アルカリ性カーシャンプー】
pHが8より高いアルカリ性のカーシャンプーである。油汚れや鳥糞などの強固な汚れを落とす力が強いが、一方で、車の塗装やコーティングにダメージを与える可能性がある。そのため使用頻度は低くして、必要なときだけ使うのがベター。また使用後はよく水で洗い流し、液剤がボディに残らないように注意する必要がある。価格は他のタイプより高いことが多い。
【弱酸性・酸性カーシャンプー】
pHが6より低い酸性のカーシャンプーである。水垢やイオンデポジットと呼ばれるシミを除去する力が高いが、アルカリ性カーシャンプー同様、車の塗装やコーティングにダメージを与える可能性がある。そのため使用頻度を低くして、必要なときだけ使うのがベター。また使用後はよく水で洗い流し、液剤がボディに残らないように注意する必要がある。価格は他のタイプより高いことが多い。
■車に詳しくなくてもわかりやすい選び方
市販のカーシャンプーの種類と効果を理解したところで、どれが自分の車に合うのか、分からないという人も多いだろう。選ぶ際には以下の3つのポイントを考えるとよい。
【洗車の目的】
まず、単純にボディの汚れを落としたいのか、洗車と同時に撥水効果を得たいのかによって選ぶカーシャンプーは異なってくる。汚れを落とすのが目的の場合は「中性カーシャンプー」「アルカリ性カーシャンプー」「弱酸性カーシャンプー」の中から選ぶことになるが、後ほど述べるように、車の塗装・コーティングの状態や汚れ具合によって選ぶカーシャンプーが異なる。また、洗車と同時に撥水効果を得たいのであれば「ワックス・コーティング剤入りカーシャンプー」を選ぶと良い。
【ボディの状態・洗車の頻度】
ボディの塗装状態やコーティングの状態によって適したカーシャンプーが異なる。例えばよく手入れがされ、鳥糞や水シミなどの目立った汚れが無いボディの場合、一般的な中性カーシャンプーで十分だ。しかし、汚れが目立つ車の場合はより洗浄力の高い「アルカリ性シャンプー」や「酸性カーシャンプー」の使用を検討するのもひとつの手。ただ、この2つのカーシャンプーは洗浄力が高い反面ボディに与える影響も大きいため、取扱説明をよく読み、愛車に使用して問題が無いか事前に確認する事が大切だ。特に補修などで再塗装した車や、紫外線でコーティングが傷んでしまった車には使用できない可能性がある。また、新車時にボディコーティングを施している車については洗浄力の高いカーシャンプーを使用するとコーティングに影響が及ぶ場合もあるので、コーティング車専用のカーシャンプーを使用するのが良い。
【価格】
カーシャンプーの価格は商品によって大きく異なるが、中でも注目したいのが希釈率だ。一見同じ1000mlのシャンプーでも希釈タイプとストレートタイプでは実際に使用できる液剤の量は大きく異なる。また希釈タイプでも希釈率が商品によって異なるので、商品パッケージ裏面の取扱説明をよく読み、目的に合った商品かどうかを確認することが大切。一般的に中性タイプのカーシャンプーは希釈するものが多く、ワックス・コーティング剤入りのカーシャンプーはストレートタイプのものが多い。希釈タイプを原液で使用すると泡切れが悪くなるばかりか、シャンプーの種類によってはボディを傷めてしまうこともあるのでよく取扱説明を読むことが大切。逆にストレートタイプを希釈して使用してしまうと泡立ちが悪く、商品本来の効果が得られないということになる。
【監修者からのコメント】
洗車はクルマのオーナーができる最も簡単な点検・メンテナンスの一つと言えるでしょう。もちろん、ボディを綺麗にするのがその目的ですが、洗車をしていく中でクルマを運行しているだけでは気づかない、キズやタイヤの残り溝など車の異変に気づくこともあります。また、安全運転のためにもクルマのガラス面や灯火類は清潔に保つことが望ましいでしょう。洗車を通じ、クルマの点検にも関心を持っていただきたいと考えています。
【監修者プロフィール】
カーライフ総合情報サイトMOBILA(モビラ)/オートバックスセブンが運営する「もっとクルマで出かけよう」をテーマにしたカーライフ総合情報サイト。車やカー用品情報だけでなく、ドライブや旅行、アウトドア情報に加え、お出かけ先で役立つ渋滞情報やガソリンスタンド表示ができるMAPサービス、マイカーのメンテナンス管理機能など、カーライフにまつわる情報・機能が満載。「クルマに乗るすべての人に安心とワクワク」を届ける。
■カーライフ総合情報サイトMOBILA
https://mobila-carlife.jp/
2023/11/14