劇場版オリジナルアニメ『駒田蒸留所へようこそ』（11月10日公開）の公開記念舞台あいさつが12日、都内で行われ、声優の早見沙織（駒田琉生役）、小野賢章（高橋光太郎役）、内田真礼（河端朋子役）、細谷佳正（安元広志役）、堀内賢雄（駒田滉役）、井上喜久子（駒田澪緒役）、中村悠一（駒田圭役）、吉原正行監督が登壇した。

【写真】その他の写真を見る

　細谷は、小野演じる光太郎の上司・安元役に「こういう立場の役をやらせていただける年齢になったんだな」としみじみ。夢ややりたいことが見つからない光太郎に対して「僕もかつては…いや、今もかもしれないですが、そういうところがある人間」とし、「その気持ちがわかるからこそのアドバイスができるような編集長を演じたかった」と伝えた。

　本作の主題であるウイスキーが出来上がるまでに最低でも3年の歳月を要することにちなみ、「3年後の自分に向けた言葉」をしたためた際には、「止まるんじゃねぇぞ」と別作品で自身が演じた某キャラクターの名言を引用。

　細谷は「『先延ばしにするな』とか『やりたいことはすぐにやれ』という意味の自分に対するメッセージ」とし、「だったらやるのは今でじゃないか。で、3年後もそれをやり続けなさいよという意味です」と言い添えた。

　このコメントに中村は「読み上げてはくれないんですか？」と詰め寄り、細谷は「いい言葉があった！と思ったけど別作品だから…」といなしながらも、最後にぽつりと「止まるんじゃねぇぞ、ってことです」と言い、客席からは万雷の拍手が上がった。

　本作は『花咲くいろは』『SHIROBAKO』『サクラクエスト』『白い砂のアクアトープ』と、「働くこと」をテーマに日々奮闘するキャラクターを描いてきたP.A.WORKSによる”お仕事シリーズ”の最新作。世界でも注目されるジャパニーズウイスキーの蒸留所を舞台に、崖っぷち蒸留所の再起に奮闘する若き女性社長・琉生と、夢もやる気もない新米編集者・光太郎が、家族の絆をつなぐ”幻のウイスキー”の復活を目指す物語を描く。