俳優として映画やドラマなどさまざまな作品で活躍中のMEGUMIが、『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』に続き、企画・プロデュースを務めるドラマ『くすぶり女とすん止め女』が現在放送中(テレビ東京系ほか)。夫のモラハラに25年間耐え忍んできた専業主婦・郁子と、恋愛も仕事も万年2番手な25歳会社員・ほのかが出会い、生きづらい現代社会に抗っていくシスターフッドドラマだ。本作に込めた思いや、自己肯定感を高める秘訣、MEGUMI自身の“くすぶっていた時期”からの脱却などを語ってくれた。
■一歩踏み出してみると、違う世界が見えてくることを企画ドラマで表現
――前回、企画・プロデュースを務めたドラマ『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』では「“SNS叩き”に対するアンチテーゼ」を込めたと伺ったのですが、今作にはどんなメッセージを込められたのでしょうか?
MEGUMI:今回は、40代の郁子と20代のほのかという2人の女性が主人公。くすぶっている40代女性のリアルな現状と、キラキラしていても実は満たされていない20代女子の現実を詰め込みつつも、“一歩を踏み出してみると、こんな風に違う世界が見えてくるよ”という希望を見出せるようなドラマを作りたいという思いで制作していきました。
――年を重ねれば重ねるほど、一歩を踏み出すことってすごく勇気が必要ですよね。
MEGUMI:そうなんです。特に私と同年代の方は、キャリアウーマンでも専業主婦でも、みんななにかしらに悩んでいて、現状を変えたくても無理だと諦めてしまう傾向にあるんですよね。ドラマの原作者である、ふちいく子さんは40歳まで専業主婦だったのですが、アルバイトを経て営業職に移り、そこでトップの成績を叩き出して管理職になった方なんです。「専業主婦だから、社会に出たらなにもできない」と思い込んでいる方って結構多いと思うんですが、そんなことない。ドラマはふちさんの実話エッセイをもとにしているので、本作を観て少しでも勇気を持ってもらえたらいいなと思います。
――たしかに専業主婦が社会に出るハードルは高いと思われがちですね。
MEGUMI:そうなんですよね。でも、私自身が家事・育児をする中で感じるのですが、“このタイミングで野菜を切っておけば夕方楽になるな”とか“子どもが寝ている間に自分も休憩しておこう”とか、効率を考えながらマルチタスクをこなすことが多くて。“これができるなら世の中でも必要とされるのでは?”と気づきました。ドラマの中で郁子も主婦として培った才能を発揮していくので、“わかるわかる!”と共感してもらえるんじゃないかな。
■リスクを冒してでも行動したからこそ世界が広がった
――本作では自己肯定感もテーマのひとつとして描かれていますが、MEGUMIさんにとって自己肯定感を高めるための秘訣はありますか?
MEGUMI:“美容を意識すること”が一番手っ取り早い方法だと感じています。たとえばシートマスクを貼って肌の内側を潤すと、肌のくすみが取れていく。小さなことですが、“今日の素肌”に自信も持てるようになると、自己肯定感が高まるんですよね。“次はストレッチしてみよう“”明日お出かけしよう“など、続けることで連鎖してポジティブになれるんですよね。すぐに始められて効果の出る”美容“はオススメです。
――いつもポジティブなオーラを放っているMEGUMIさんですが、本作の郁子のようにくすぶっていた時期はあったのでしょうか?
MEGUMI:出産して、仕事に復帰したら、“お家の中の冷蔵庫を見せてほしい”とか“ママとしての意見を言ってください”といった、いわゆるママタレント的な立ち位置のお仕事の依頼がくるようになったんです。お仕事をいただけるのはありがたいことですが、私が目指す姿はそれじゃないなと思ってしまったんです。やるべきかお断りするべきかすごく悩みました。
――悩んだ結果、ママタレントとしてのお仕事は?
MEGUMI:お断りしていました。ただ、当時は俳優としてのお仕事がほとんどなかったので、収入が減りましたね。周りから、『なにをぜいたく言ってるの? ママタレントで良いじゃん』と思われているような気がして、本当にこれでいいのかと自問自答することもありました。自分の目指す道を選択するのは怖さもありましたが、演技のお仕事をいただいたらどんなに小さな役でも嫌な役でも断らない、そして全力で取り組みました。
――リスクを取ったからこそ、手にしたものも大きかったのではありませんか。
MEGUMI:まさにそうですね。リスクを冒してでもガンガン行動したからこそ世界が広がった感覚がありました。その結果、大きなチャンスを掴むことができましたし、いま理想の場所に立てているのかなと。人生長いので、たまには勝負をかけて行動してみるのも刺激があっていいんじゃないかなと思います。
――バラエティーやグラビアでの活躍があったので、俳優としての道を地道に探していたというのは驚きました。
MEGUMI:あらゆる球を投げ続けましたけど、当たらないことのほうが多かったです。子ども服のブランドを立ち上げたときは全然売れなかったですし(笑)。でも、失敗したからこそ試行錯誤して次のステージにいけたと思っているので、私にとってはくすぶっていた時期も必要だったんだなと、今はそんな風に思っています。
■憧れの存在はモニカ・ベルッチと安藤忠雄
――ドラマの企画・プロデュースをする中で大変だと思ったことはありましたか。
MEGUMI:もちろんめちゃめちゃありますよ。キャスティングがスムーズにいかないとか、ロケ場所を借りるのにコストがかかるとか、細かい問題が毎日起こって本当に大変でした。でも、最近は慣れてきたのか“まぁ大丈夫っしょ”みたいな余裕が出てきましたね(笑)。始まってしまえば確実に終わりが来ますし、チーム全員で濃厚な日々を送るってすごく幸せなことなので、大変な思いをしてもまた次の作品を作りたくなるんです。
――悩みを抱えたり、つらい状況に陥ったとき、どのように乗り越えていますか。
MEGUMI:無理やりにでもポジティブなマインドに持っていくようにしています。大変な思いをしたときって、“なんで私ばっかり!”って怒りが湧くし、しんどくなるじゃないですか。でもそれって生産性がないですよね。怒ったり凹んだりするよりも、“大変だったおかげでいまご飯を美味しく食べることができている。ありがたいな”とポジティブに捉えたほうが気持ちが楽になるので、日々心がけています。
――俳優、タレントとしての活動やドラマのプロデュース、美容本『キレイはこれで作れます』(ダイヤモンド社)の発売など、あらゆる分野で活躍されていますが、どのようにセルフプロデュースされているのでしょうか。
MEGUMI:私は憧れの存在を探すところから始めました。ビジュアル面ならモニカ・ベルッチ、内面なら安藤忠雄さんという風に、なりたい将来像を決めたらそこに近づくように努力することが大事だと思います。
――理想の俳優像も教えていただけますか。
MEGUMI:プロデューサーを務めた映画『ノマドランド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドですね。気取ってなくてかっこいいし、お芝居も素晴らしいから見ていてワクワクするんです。彼女のような俳優って日本にはあまりいないですよね。いつかフランシス・マクドーマンドのような俳優になれたらいいなと思っています。
――最後に、ドラマを楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
MEGUMI:日本人女性の自己肯定感が低いと知ってからは、女性に元気を与えるような活動をすると決めていて、今回も現代に生きる女性を励ますことができる作品を目標に作っています。 男性には共感できないことも女同士なら心からわかり合えますし、郁子とほのかの関係性もそういったことを盛り込んで描いています。本作が一歩を踏み出すきっかけになったらいいなと思うので、ぜひご覧いただけたらうれしいです。
文/奥村百恵
写真/MitsuruYamazaki
■一歩踏み出してみると、違う世界が見えてくることを企画ドラマで表現
――前回、企画・プロデュースを務めたドラマ『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』では「“SNS叩き”に対するアンチテーゼ」を込めたと伺ったのですが、今作にはどんなメッセージを込められたのでしょうか?
MEGUMI:今回は、40代の郁子と20代のほのかという2人の女性が主人公。くすぶっている40代女性のリアルな現状と、キラキラしていても実は満たされていない20代女子の現実を詰め込みつつも、“一歩を踏み出してみると、こんな風に違う世界が見えてくるよ”という希望を見出せるようなドラマを作りたいという思いで制作していきました。
――年を重ねれば重ねるほど、一歩を踏み出すことってすごく勇気が必要ですよね。
MEGUMI:そうなんです。特に私と同年代の方は、キャリアウーマンでも専業主婦でも、みんななにかしらに悩んでいて、現状を変えたくても無理だと諦めてしまう傾向にあるんですよね。ドラマの原作者である、ふちいく子さんは40歳まで専業主婦だったのですが、アルバイトを経て営業職に移り、そこでトップの成績を叩き出して管理職になった方なんです。「専業主婦だから、社会に出たらなにもできない」と思い込んでいる方って結構多いと思うんですが、そんなことない。ドラマはふちさんの実話エッセイをもとにしているので、本作を観て少しでも勇気を持ってもらえたらいいなと思います。
――たしかに専業主婦が社会に出るハードルは高いと思われがちですね。
MEGUMI:そうなんですよね。でも、私自身が家事・育児をする中で感じるのですが、“このタイミングで野菜を切っておけば夕方楽になるな”とか“子どもが寝ている間に自分も休憩しておこう”とか、効率を考えながらマルチタスクをこなすことが多くて。“これができるなら世の中でも必要とされるのでは?”と気づきました。ドラマの中で郁子も主婦として培った才能を発揮していくので、“わかるわかる!”と共感してもらえるんじゃないかな。
■リスクを冒してでも行動したからこそ世界が広がった
MEGUMI:“美容を意識すること”が一番手っ取り早い方法だと感じています。たとえばシートマスクを貼って肌の内側を潤すと、肌のくすみが取れていく。小さなことですが、“今日の素肌”に自信も持てるようになると、自己肯定感が高まるんですよね。“次はストレッチしてみよう“”明日お出かけしよう“など、続けることで連鎖してポジティブになれるんですよね。すぐに始められて効果の出る”美容“はオススメです。
――いつもポジティブなオーラを放っているMEGUMIさんですが、本作の郁子のようにくすぶっていた時期はあったのでしょうか?
MEGUMI:出産して、仕事に復帰したら、“お家の中の冷蔵庫を見せてほしい”とか“ママとしての意見を言ってください”といった、いわゆるママタレント的な立ち位置のお仕事の依頼がくるようになったんです。お仕事をいただけるのはありがたいことですが、私が目指す姿はそれじゃないなと思ってしまったんです。やるべきかお断りするべきかすごく悩みました。
――悩んだ結果、ママタレントとしてのお仕事は?
MEGUMI:お断りしていました。ただ、当時は俳優としてのお仕事がほとんどなかったので、収入が減りましたね。周りから、『なにをぜいたく言ってるの? ママタレントで良いじゃん』と思われているような気がして、本当にこれでいいのかと自問自答することもありました。自分の目指す道を選択するのは怖さもありましたが、演技のお仕事をいただいたらどんなに小さな役でも嫌な役でも断らない、そして全力で取り組みました。
――リスクを取ったからこそ、手にしたものも大きかったのではありませんか。
MEGUMI:まさにそうですね。リスクを冒してでもガンガン行動したからこそ世界が広がった感覚がありました。その結果、大きなチャンスを掴むことができましたし、いま理想の場所に立てているのかなと。人生長いので、たまには勝負をかけて行動してみるのも刺激があっていいんじゃないかなと思います。
――バラエティーやグラビアでの活躍があったので、俳優としての道を地道に探していたというのは驚きました。
MEGUMI:あらゆる球を投げ続けましたけど、当たらないことのほうが多かったです。子ども服のブランドを立ち上げたときは全然売れなかったですし(笑)。でも、失敗したからこそ試行錯誤して次のステージにいけたと思っているので、私にとってはくすぶっていた時期も必要だったんだなと、今はそんな風に思っています。
■憧れの存在はモニカ・ベルッチと安藤忠雄
――ドラマの企画・プロデュースをする中で大変だと思ったことはありましたか。
MEGUMI:もちろんめちゃめちゃありますよ。キャスティングがスムーズにいかないとか、ロケ場所を借りるのにコストがかかるとか、細かい問題が毎日起こって本当に大変でした。でも、最近は慣れてきたのか“まぁ大丈夫っしょ”みたいな余裕が出てきましたね(笑)。始まってしまえば確実に終わりが来ますし、チーム全員で濃厚な日々を送るってすごく幸せなことなので、大変な思いをしてもまた次の作品を作りたくなるんです。
――悩みを抱えたり、つらい状況に陥ったとき、どのように乗り越えていますか。
MEGUMI:無理やりにでもポジティブなマインドに持っていくようにしています。大変な思いをしたときって、“なんで私ばっかり!”って怒りが湧くし、しんどくなるじゃないですか。でもそれって生産性がないですよね。怒ったり凹んだりするよりも、“大変だったおかげでいまご飯を美味しく食べることができている。ありがたいな”とポジティブに捉えたほうが気持ちが楽になるので、日々心がけています。
――俳優、タレントとしての活動やドラマのプロデュース、美容本『キレイはこれで作れます』(ダイヤモンド社)の発売など、あらゆる分野で活躍されていますが、どのようにセルフプロデュースされているのでしょうか。
MEGUMI:私は憧れの存在を探すところから始めました。ビジュアル面ならモニカ・ベルッチ、内面なら安藤忠雄さんという風に、なりたい将来像を決めたらそこに近づくように努力することが大事だと思います。
――理想の俳優像も教えていただけますか。
MEGUMI:プロデューサーを務めた映画『ノマドランド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドですね。気取ってなくてかっこいいし、お芝居も素晴らしいから見ていてワクワクするんです。彼女のような俳優って日本にはあまりいないですよね。いつかフランシス・マクドーマンドのような俳優になれたらいいなと思っています。
――最後に、ドラマを楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
MEGUMI:日本人女性の自己肯定感が低いと知ってからは、女性に元気を与えるような活動をすると決めていて、今回も現代に生きる女性を励ますことができる作品を目標に作っています。 男性には共感できないことも女同士なら心からわかり合えますし、郁子とほのかの関係性もそういったことを盛り込んで描いています。本作が一歩を踏み出すきっかけになったらいいなと思うので、ぜひご覧いただけたらうれしいです。
文/奥村百恵
写真/MitsuruYamazaki
2023/10/31