俳優のムロツヨシが、主人公・吉良孝証（きら・たかあき）とその兄・吉良上野介（きら・こうずけのすけ）を一人二役で演じる映画『身代わり忠臣蔵』（2024年2月9日公開）で、吉良家に忠誠を誓う家臣たちと、遊郭の遊女たちのキャストが明らかになった。“内緒ポーズ”のビジュアルもフルキャストが勢揃いした。

　大石内蔵助役に永山瑛太、吉良邸に仕える侍女、桔梗役に川口春奈、吉良上野介にそっくりな弟・孝証に“身代わり”を持ちかけ、奔走する吉良家家老・斎藤宮内役に林遣都、五代将軍・徳川綱吉役に北村一輝、徳川家の側用人・柳沢吉保役に柄本明。

　赤穂藩サイドの浅野内匠頭役に尾上右近、堀部安兵衛役に森崎ウィン、原惣右衛門役に星田英利、片岡源五右衛門役に廣瀬智紀、奥田孫太夫役に濱津隆之、岡野金右衛門役に野村康太、特攻隊長・間十次郎役に入江甚儀。そして、大石内蔵助の妻・りく役を野波麻帆が演じる。

　吉良家内でも随一の剣客である清水一学役には寛一郎。血気盛んで刀を抜かずにはいられない性分で、頭のネジが少々ぶっ飛んでいる役どころだ。

　吉良家の門番を務める家臣、堀江半右衛門を演じるのは、本多力。些細なことに驚いてしまい門を突破されがちなビビりの門番をコミカルに演じる。

　妻と息子を愛する心優しいイクメンの加藤太右衛門役に板垣瑞生。上野介を恐れてはいるものの、確かな忠誠心をもって仕える家臣という役柄だ。

　そして孝証（ムロ）と大石（永山）が偶然再会するきっかけとなる江戸随一の遊郭・吉原の花魁・高尾太夫役に橋本マナミ。屈強な男さえも無力化してしまうほどの妖美な魅力に、孝証たちも虜（とりこ）にされてしまう。

　高尾太夫と共に孝証たちを魅了する春凪役には、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』（22年）への出演を皮切りに、『福岡恋愛白書18春のおとなりさん』（23年）でテレビドラマ初主演を果たした加藤小夏。可憐なルックスとは裏腹に、兼ね備えた妖艶さで男をイチコロにしてしまう遊女を演じている。

　本作は、江戸時代から現代にも語り継がれる「忠臣蔵」をベースに、“身代わり”という斬新なアイデアを加えた物語。個性豊かなキャスト陣が、幕府を騙し抜く命懸けの“身代わりミッション”がどのように繰り広げられていくのか!?日本の伝統的な「忠臣蔵」のイメージが一新されそうだ。