東京地下鉄（以下「東京メトロ」）は24日、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて、丸ノ内線02系引退車両の座席シートを活用したアイテムを、「アップサイクル商品」として27日12時から12月17日までの数量・期間限定でオンライン販売することを発表した。

【写真】その他の写真を見る

　丸ノ内線02系は、1988年の導入から約35年が経ち、2019年より順次、新型車両の2000系へ置き換えを実施している。一方、同社のサステナビリティ重要課題（マテリアリティ）のひとつである「脱炭素・循環型社会の実現」を目指した取組みの一環として、車両が引退することにともなって発生する廃材の再利用についても検討するほか、「2023年度中に引退予定の02系の面影を別の形で残すことができないか」という考えから、「東京メトロアップサイクルプロジェクト」として、車両部品のアップサイクルの可能性を検討してきた。

　そんな中同社は「座席シート生地」に着目。耐久性に優れた座席シート生地を採用することで、頑丈でしっかりとした商品として活用できるのではと考え、古着ジーンズ生地を活用したアップサイクル事業を展開する株式会社ヤマサワプレスと共創。座席シート生地と古着ジーンズ生地を組み合わせたアップサイクル商品として企画・開発したという。

　オリジナル商品は全6種類。制服に採用される袖章タグやボタンも取り入れ、「東京メトロロゴ入りポーチ」（税込・送料込6900円）や「東京メトロボタン付き小ポーチ」（税込・送料込3600円）、「東京メトロボタン付きキーホルダー」（税込・送料込1950円）として商品化。どれも、シート生地を洗浄後、ヤマサワプレスの加工技術で古着ジーンズ生地と丁寧に縫い合わせ、手作業でひとつずつ製作された。

　販売は「CAMPFIRE」にて、会員登録が必要となる。