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最年少は誰?ベテラン声優集結で「17歳です!」 羽佐間道夫、井上和彦、井上喜久子、鈴村健一、山寺宏一、若本規夫がズラリ 『声優口演ライブ』公式レポート

 チャップリンの名作無声映画を豪華声優陣が吹替えるライブイベント「ボイスシネマ 声優口演」が2023年10月21日・22日に有楽町よみうりホールにて「ボイスシネマ 声優口演ライブ2023 in 有楽町」として開催された。21日昼の部の公式レポートが到着した。

「ボイスシネマ 声優口演2022 in 有楽町」10月21日昼公演の様子

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 『声優口演』とは2006年に洋画吹き替え50周年企画の一環として声優・羽佐間道夫の呼びかけによってスタートしたイベント。無声映画の名作をベテランから若手まで幅広い声優が生で吹き替え、一流ミュージシャンが生で演奏する画期的なライブイベントとして毎年各地で開催されてきた。

 今回のイベントでは90歳の現役声優 羽佐間道夫(企画・総合プロデューサー)を中心に、レジェンド声優たちが大集合・次世代へつなげる、声優たちの技術の競演で、チャールズ・チャップリンの名作映画の生吹き替えに挑戦した。

「ボイスシネマ 声優口演2022 in 有楽町」10月21日昼公演の様子

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 モノクロ映画に色を塗るごとく、ライブで吹き替えて行く様は、一切のセリフ間違いやタイミングのずれも許されない、まさに「真剣勝負」。今回の公演は「声優文化70年 はじまりは弁士から」と題し、羽佐間道夫と活動弁士の坂本頼光によるイントロダクションからスタート。

「ボイスシネマ 声優口演2022 in 有楽町」10月21日昼公演の様子

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 初回となる21日昼の部では、鈴村健一がチャップリン役を担当し、井上和彦・井上喜久子・若本規夫とともに『チャップリンの霊泉』を、また山寺宏一による一人芝居『犬の生活』が披露された。

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 「羽佐間道夫90歳記念公演」と題したこの日のステージは、演奏を担当する朗読+生演奏のプロジェクトチーム Tellers Caravan の生演奏で幕開け。チャップリンの「モダン・タイムス」から「ナンセンスソング(ティティナ)」を披露すると、その軽快なリズムとメロディーに、観客の間からは自然と拍手が鳴り響いた。

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 続いてステージには、羽佐間、そして活弁士の坂本頼光が登場。全員を代表して坂本から「今日はお祝いを申し上げなくてはなりません。御年90歳! おめでとうございます!」と祝福の言葉を寄せられると、羽佐間も「今年は90歳になりますが、来年は(年齢が若くなって)89歳になります!」と冗談めかして会場は大盛り上がり。

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 そして「声優文化70年 はじまりは弁士から」と題し、「皆さまには活弁がどのようなものなのか、ぜひご覧になっていただきたい」と呼びかけた羽佐間。そこで坂本が披露するのは、阪東妻三郎主演の時代劇『喧嘩安兵衛』(1928年)だ。後に赤穂浪士となる堀部安兵衛が名をはせるきっかけとなった高田馬場での決闘を小気味よい活弁で活写していく、坂本の確かな技術と話術に、観客も熱心に耳を傾け、すっかり映画の世界へと入り込んでいた。

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 そしてその後は、トリック映画の手法でユニークな作品を残したジョルジュ・メリエスの「幾つもの頭を持つ男」(1898年)に羽佐間がセリフをつけることに。マジシャンが自分の頭を身体から分離させるたびに、頭がどんどん増えていくさまを描き出したシュールかつユーモラスな1本であるが、「これを見て、わたしはショックを受けたんです。この作品に現代風なセリフをつけてみて、説明したらどうなるんだろうと考えたんですが、何回やってもなかなかうまくいかなくて。それで今日に至るわけですが……。とにかく今日は途中でトチるかもしれませんが、思い切ってやりたいと思います」と謙そんしてみせた羽佐間。

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 だがいざセリフを当ててみせると、立て板に水のごとくセリフをたたみかけてみせて、会場も大興奮。年齢を感じさせないパフォーマンスに、坂本も「全然自信がないとか言ってすごいじゃないですか! こんな90歳いませんよ!」と驚きを隠せない様子だった。

 そしてここでいよいよ豪華声優陣がステージに登場。まずは鈴村が「僕も来年50になるんですが、この中では若手です」とあいさつし、会場は大笑い。それに対して羽佐間が「あなたは若手と言っているけど、隣にもっと“若手”がいるんだよ」とおどけた様子で語ると、その言葉の真意を理解した観客からは自然と拍手が。

 その指名を受けて、あいさつをすることになったのは“永遠の17歳”の声優・井上喜久子だ。「真実の若手ではなく(17歳だという井上をツッコむ)“おいおい”あっての若手なんですけど……ここでごあいさつさせてください。井上喜久子、17歳です!」とあいさつすると、会場中からは「おいおい!」の大合唱。鉄板のコール&レスポンスに、会場には満面の笑みが広がった。

 さらに若本が「このステージでは羽佐間さんに続いて、2番目の年長者です。老骨をむち打って今日は頑張っていきたいと思います。ジェットコースターのような、大変な映像なんですが、今日は一生懸命やらせていただきたいと思います」と意気込みを語ると、山寺が「長年お世話になっております! 『声優口演』に携わせていただいてから、だいぶたちますが、先ほどの羽佐間さんのライブ……すごかったですよね。本当はいくつなんですか!」と驚きを隠せないでいると、羽佐間が「来年は89ね」と返し、会場はドッと沸いた。

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 そして最後に井上和彦が「こんにちは! 来年70歳になりますが、新人です! 新人の心で今日は頑張りたいと思います。優しく見守ってください」と締めくくり。“心は新人”だと語るベテラン勢の若々しさに、羽佐間が「皆さん、年金世代ですよね」とツッコんでみせて、会場を笑わせた。

 そしてこの日の出演者を代表して山寺が、「あらためてこのメンバーがそろったんで。羽佐間さん、卒寿おめでとうございます!」と祝福のコメントを述べると、会場も一体となって祝福の拍手を送った。

 そしてここからは鈴村健一がチャップリン役を担当し、井上和彦・井上喜久子・若本規夫と一緒にパフォーマンスを繰り広げる『チャップリンの霊泉』を披露。鉱泉のある保養所にアルコール中毒の男チャーリーがやってくるが、彼の持ち込んだ酒を係員が間違って霊泉の中に捨ててしまうことで、それを飲んだ客がどんどん酔っぱらっていき、どんちゃん騒ぎを起こす……という物語。

 まずは若本が「エブリバディ、準備オーケー。チャップリン! 霊泉イズ、スタート」と若本節満載でライブパフォーマンスのはじまりを宣言すると会場は大喝采。そしてその後も、酔っぱらいを演じる声優陣の怪演の数々に、会場からは笑いが絶えることはなかった。

 そしてライブ終了後は大勢の拍手に包まれた会場内。そんな興奮冷めやらぬ中、4人の声優陣と入れ替わりでステージに立った山寺は「先輩がたが熱演した後にひとりでやるというのはものすごいプレッシャーです」とボヤいてみせるも、「十数年前に、羽佐間さんから声優口演というのがあるから、『犬の生活』が面白いのがあるからひとりでやれと。師匠から言われたんで、一生懸命やって。僕もチャップリが大好きになりました。実はこの『犬の生活』というのは権利の問題で十数年できていなかったんですけど、チャップリン協会の会長で、研究者の大野裕之さんがチャップリン家の方に直接掛け合ってくださって。それでオッケーになったんです。これは本当にすごいことなんです」とこの演目の意義を力説し、ライブパフォーマンスがスタート。

 「七色の声を持つ男」の異名を持つ山寺らしく、多種多様なタイプの人間から果ては犬の鳴き声や効果音まで、複数のキャラクターを巧みに演じ分け、そしてマシンガンのようにたたみかけられるセリフの応酬の数々に、会場の観客もただただ圧倒されるばかりだった。

 そしてあらためてステージに登壇した声優陣。山寺のパフォーマンスについて羽佐間が「本当に天才だから……すごいでしょ」と会場に問いかけると、大きな拍手がわき起こった。

 また、声優陣のパフォーマンスを体験した坂本は「われわれ活弁士とは違ったアプローチだなと思いましたし、本当にお見事でした。ただ無声映画の専門業からすると、皆さんの存在は脅威ですね」と大絶賛。そしてもうひとりのスペシャルゲストとなる大野裕之(チャップリン協会会長)は「今日はこれまでにもまして本当にすばらしい会でした。最初に坂本頼光さんの活弁、羽佐間先生のお一人の話芸、声優の皆さんのアンサンブルの楽しさ、そして最後は山寺さんの至芸と、いろんな芸を楽しませていただきました」と満足げな表情を見せた。

 そして最後に「今日、一応タイトルは『祝・羽佐間道夫』ということで皆さん、駆けつけてくださいました。来年も『祝・羽佐間道夫』ということでいきたいと思います」と切り出した羽佐間は、「今日も本当にお出掛けいただいて、感謝感激であります。今日は私ということになっておりますけど、やはり皆さんの力がないとできないステージです。本当にありがとうございました。皆さまお元気で、またお会いしたいと思います!」と会場に力強く呼びかけた。

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