映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)、『GODZILLA ゴジラ』(14年)の監督、ギャレス・エドワーズの新作『ザ・クリエイター/創造者』が20日より劇場公開されている。プロモーションのため来日したギャレス監督は、17日に都内で開催されたジャパンプレミアで、「この作品は日本へのラブレター」「日本映画からたくさんインスピレーションをもらった作品です」とアピールした。それって、お世辞?社交辞令?ギャレス監督を直撃した。
物語の舞台は、人を守るはずの AI が核を爆発させ、人類と AI の戦争がぼっ発した近未来の世界。元特殊部隊の主人公ジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先を見つけ、暗殺に向かう。だがそこにいたのは、純粋無垢な超進化型 AI の少女だった。ジョシュアは“ある理由”から、少女を守りぬくと誓う。やがてふたりがたどりつく、衝撃の真実とは…。オリジナルの SF大作映画はハリウッドでも珍しいものとなり、アメリカでも本作の野心的な取り組みは高く評価されている。
ジャパンプレミアでギャレス監督は「世界を救うために、争いを止めるために、7歳の子どもの命を奪えるか。もしそれをしてしまったら、自分が敵とみなしている相手と同じになってしまう。そういったジレンマを抱えながら主人公とAIの少女が絆を深めていく物語になっています」と説明し、ネタ元の一つが『子連れ狼』であったことを明かした。
『子連れ狼』は、小池一夫(原作)・小島剛夕(画)による時代劇漫画で、何度も映像化されている不朽の名作。「20年以上前にイギリスで偶然観て、心ひかれた映像作品が『子連れ狼』だったんだ。いつか、『子連れ狼』みたいなSF映画を作りたいと思っていた。それに、僕が子どもだった頃、80年代、90年代の日本の映画やアニメなどが描く未来の世界に憧れを抱いていました」とギャレス監督。
『ザ・クリエイター/創造者』を観てもらえれば、日本の都市を思わせる舞台美術や、日本の文字を大胆に使ったデザイン、さらには日本のコミックやアニメを連想させる描写が次々と登場する。実際、東京(渋谷のセンター街、新宿の大型ビジョン前)で撮影を行っている。
初めて日本を訪れたのは23年前だったというが、さかのぼれば、日本への憧憬はギャレス監督の原体験にある「スター・ウォーズ」から始まっていた。ジョージ・ルーカスが日本の時代劇の要素を盛り込んで『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)を作ったことなど知る由もない子どもの頃から、「朝起きて、ベッドルームから階段を降り、食卓でシリアルを食べながらエピソード4のビデオをソニーのベータマックスで観てから学校に行く日々を過ごしていたんです」と、日本製のビデオデッキを愛用していたことを明かす。
「日本のどういうところが好きなのですか?」と直球の質問をすると、「理解が完全にできないところがすごく好きなんです。街中を歩き回っていても看板の意味が自分にはわからない。それが逆に魅力的なんです。自分が全く知らない異世界にやってきたかのような、『AKIRA』の世界に飛び込んだような不思議な感覚になるんです。これは、SFファンとしてはたまりません。インスピレーションを与えてくれる場所の一つなんです。音楽を聴きながら日本の街をいろいろ歩き回っているだけで、いろんなイマジネーションが湧いてくるんです」と話す。
インタビューを行った日、ギャレス監督は着用している黒の上着は、東京に来てから購入した日本のブランドのものであることを自ら言い出して教えてくれた。純粋に日本のものを気に入ってくれていることを感じさせた。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
物語の舞台は、人を守るはずの AI が核を爆発させ、人類と AI の戦争がぼっ発した近未来の世界。元特殊部隊の主人公ジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先を見つけ、暗殺に向かう。だがそこにいたのは、純粋無垢な超進化型 AI の少女だった。ジョシュアは“ある理由”から、少女を守りぬくと誓う。やがてふたりがたどりつく、衝撃の真実とは…。オリジナルの SF大作映画はハリウッドでも珍しいものとなり、アメリカでも本作の野心的な取り組みは高く評価されている。
ジャパンプレミアでギャレス監督は「世界を救うために、争いを止めるために、7歳の子どもの命を奪えるか。もしそれをしてしまったら、自分が敵とみなしている相手と同じになってしまう。そういったジレンマを抱えながら主人公とAIの少女が絆を深めていく物語になっています」と説明し、ネタ元の一つが『子連れ狼』であったことを明かした。
『子連れ狼』は、小池一夫(原作)・小島剛夕(画)による時代劇漫画で、何度も映像化されている不朽の名作。「20年以上前にイギリスで偶然観て、心ひかれた映像作品が『子連れ狼』だったんだ。いつか、『子連れ狼』みたいなSF映画を作りたいと思っていた。それに、僕が子どもだった頃、80年代、90年代の日本の映画やアニメなどが描く未来の世界に憧れを抱いていました」とギャレス監督。
『ザ・クリエイター/創造者』を観てもらえれば、日本の都市を思わせる舞台美術や、日本の文字を大胆に使ったデザイン、さらには日本のコミックやアニメを連想させる描写が次々と登場する。実際、東京(渋谷のセンター街、新宿の大型ビジョン前)で撮影を行っている。
初めて日本を訪れたのは23年前だったというが、さかのぼれば、日本への憧憬はギャレス監督の原体験にある「スター・ウォーズ」から始まっていた。ジョージ・ルーカスが日本の時代劇の要素を盛り込んで『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)を作ったことなど知る由もない子どもの頃から、「朝起きて、ベッドルームから階段を降り、食卓でシリアルを食べながらエピソード4のビデオをソニーのベータマックスで観てから学校に行く日々を過ごしていたんです」と、日本製のビデオデッキを愛用していたことを明かす。
「日本のどういうところが好きなのですか?」と直球の質問をすると、「理解が完全にできないところがすごく好きなんです。街中を歩き回っていても看板の意味が自分にはわからない。それが逆に魅力的なんです。自分が全く知らない異世界にやってきたかのような、『AKIRA』の世界に飛び込んだような不思議な感覚になるんです。これは、SFファンとしてはたまりません。インスピレーションを与えてくれる場所の一つなんです。音楽を聴きながら日本の街をいろいろ歩き回っているだけで、いろんなイマジネーションが湧いてくるんです」と話す。
インタビューを行った日、ギャレス監督は着用している黒の上着は、東京に来てから購入した日本のブランドのものであることを自ら言い出して教えてくれた。純粋に日本のものを気に入ってくれていることを感じさせた。
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2023/10/22