食卓でよく使われる一方で、47％の人が「食べきれず廃棄した経験がある」と回答しているレタス（2023 年 9 月レタスクラブ（WEB）より）。味の素株式会社では6月、そんなレタスを美味しく大量消費できるレシピ「瞬間消滅レタス」を展開し、SNSでも反響を得た。そしてレタス出荷量が特に増える10月に、第2弾を実施。写真のように、“生産者の顔が見えすぎる”包装で販売されるレタスはかなり強烈だが…一体どんな施策なのか？

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■47％が「食べきれず廃棄した経験がある」、レタス農家が“顔出し”で伝える思い

　 9月にレタスクラブ（WEB）が実施した調査（※）によると、よく使う葉物野菜に約76％の人がレタスを選んだ一方で、47％の人がレタスを食べきれず廃棄した経験があり、49.2％の人がレタスの保存方法に困った経験を持つと回答しているという(※2023年9月15日〜24日、レタスクラブアンケート部「女性・既婚・子あり・23歳〜50歳」187人の回答より)。よく使われるのに使うのに困る…という矛盾をはらんだ食材、それがレタスなのだ。

　味の素株式会社では、今年6月に『Cook Do』オイスターソースを使った、レタスを美味しく大量消費できるレシピ「瞬間消滅レタス」を考案。俳優・藤原竜也が出演するCMや、信濃毎日新聞での「レタス保存用新聞」での展開を通じ、SNS上でも話題を呼んだ。

　そして今回、「#レタス瞬間消滅運動」を発足し、レタスの出荷量が1年の中でも全国的に特に増える10月に第2弾を実施する。もっともレタスを知り尽くした国内主要生産地である群馬県、茨城県の農家とコラボし、広告「レタス保存用新聞2」を上毛新聞、茨城新聞に掲載（10月19日）。さらに、2県の野菜(レタス)の直売所でこの保存用新聞を使ってレタスを包み、「生産者の顔が見えすぎる野菜」として販売する。

　この「レタス保存用新聞2」に掲載され、自らの顔写真でレタスを包まれ販売されているのは、群馬県ジャパン・ミネラル・ファーム株式会社の松本浩幸さん。普段経験できないような、いい経験になったと明かし、「生産者の農家もがんばっているので、ぜひレタスをおいしく食べてもらいたいです」とコメント。同じく茨城県 JA岩井・岩井農協園芸部 鈴木和弥さんも、今回の撮影に驚きつつ「恥ずかしい気持ちもありましたが、新鮮でシャキシャキの茨城県産レタス料理を召し上がってもらえればうれしいです」と、消費者へのメッセージを込めた。

　また、WEBメディア「レタスクラブ」（KADOKAWA）とのコラボレーションのもと、レタスを知り尽くしたレタス農家のおすすめのレシピなどを紹介する特設サイト「瞬間消滅レタスクラブ」も公開。味の素公式サイト「AJINOMOTO PARK」でも、レタス農家から募集したレシピを「レタス大量消費レシピ10選」として紹介している。

　「生産者の顔が見えすぎる野菜」は、10月19日〜10月31日に群馬県邑楽郡邑楽町の農産物直売所でんえんマルシェ、茨城県牛久市猪子町のポケットファームどきどき・つくば牛久店にて販売。特設サイト「瞬間消滅レタスクラブ」は10月19日〜11月19日まで公開中。