俳優のムロツヨシが、主人公・吉良孝証（きら・たかあき）とその兄・吉良上野介（きら・こうずけのすけ）を一人二役で演じる映画『身代わり忠臣蔵』（2024年2月9日公開）の出演者が発表された。

　江戸時代から現代にも語り継がれる「忠臣蔵」をベースに、“身代わり”という斬新なアイデアを加えた物語。大石内蔵助（おおいし・くらのすけ）役で永山瑛太、吉良邸に仕える侍女、桔梗役で川口春奈、吉良上野介にそっくりな弟・孝証に“身代わり”を持ちかけ、奔走する吉良家家老・斎藤宮内役で林遣都、五代将軍・徳川綱吉役で北村一輝、徳川家の側用人・柳沢吉保役で柄本明が出演することはすでに発表済み。

　今回は、永山演じる大石内蔵助が率いる赤穂浪士などを演じるキャストを発表。赤穂のヤングプリンスこと浅野内匠頭役を演じるのは、歌舞伎俳優であり、映画『燃えよ剣』（21年）では日本アカデミー賞 新人賞を受賞した尾上右近。曲がったことが嫌いで、文武にも励むなどマジメな性格という役どころだ。

　赤穂藩でも一二を争う実力の剣豪の血気盛んな性格で吉良討伐への想いも強い、THE 闘争心とも言える堀部安兵衛役を演じるのは森崎ウィン。大河ドラマ『どうする家康』（23年）に続き、再び時代劇への挑戦となる。

　お笑いタレントで連続テレビ小説『カーネーション』（11年）や大河ドラマ『花燃ゆ』（15年）など、俳優としても活躍する星田英利は原惣右衛門役。赤穂藩の参謀で家老である大石に、討ち入りを直訴する仇討ち一派の筆頭で、主君への忠誠心も人一倍強いが、時に空回りしてしまって大石を困らせてしまう、なんとも憎めない役どころとなっている。

　また、『劇団☆新感線　髑髏城の七人 Season月 下弦の月』（17〜18年）などの舞台やミュージカル、映画『貴族降臨-PRINCE OF LEGEND-』（20年）などの映像作品にも出演している廣瀬智紀は片岡源五右衛門役。片岡は、赤穂藩士の中でも大石に次いで当主・浅野内匠頭からの信頼が厚く、主君の最期まで側で仕えた仕事デキクール家臣という役柄だ。

　『カメラを止めるな！』（18年）主演で話題を集め、近年では映画『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』（21年）や映画『キングダム 運命の炎』（23年）などの大作への出演が続く濱津隆之が、奥田孫太夫役を演じる。赤穂藩の仇討ち一派の浪士で、涙もろい性格だが主君への忠誠心も強くアツい涙腺ゆるゆるセンチメンタル剣士だ。

　また、ドラマ『ホスト相続しちゃいました』（23年）などの俳優業だけでなく、男性ファッション誌メンズノンノ専属モデルとしても活躍する野村康太が吉良仇討ちを目論む一派の若い浪士の岡野金右衛門役。映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』（23年）やNetflixシリーズ『THE DAYS』（23年）に出演する入江甚儀が燃える特攻隊長の間十次郎役を演じる。

　そして、大石内蔵助の妻・りく役を演じるのは、映画『浅田家！』（20年）やドラマ『警視庁アウトサイダー』（23年）などに出演する野波麻帆。腰抜けで優柔不断な主人を優しく導く妻であり、よき理解者として大石を支える。

　あわせて到着したビジュアルでは、ムロや永山と同様、赤穂浪士ら追加キャストたちも口元に人差し指を添えた“内緒ポーズ”で登場。身代わりミッションを遂行するムロツヨシ演じる吉良たちとは裏腹に、赤穂浪士ら一行の命懸けのミッション“吉良上野介討伐”作戦が水面下で進められていく。本ビジュアルには、その覚悟を決めた赤穂浪士たちの表情が収められている。