ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

中沢元紀×兵頭功海×菅生新樹×奥野壮 日曜劇場『下剋上球児』で感じた“先輩俳優”の凄み

 俳優の鈴木亮平が主演を務める、TBS系日曜劇場『下剋上球児』(10月15日スタート 毎週日曜 後9:00)。物語の核となり作品を盛り上げる球児キャスト12人が、約半年間のオーディションを経て決定した。このほど、球児キャストの中沢元紀、兵頭功海菅生新樹奥野壮がインタビューに応じ、作品への思いなどを語ってくれた。

日曜劇場『下剋上球児』より(C)TBS

日曜劇場『下剋上球児』より(C)TBS

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 本作は、高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメント。主人公・南雲脩司(なぐも・しゅうじ)は、三重県立越山(えつざん)高校に赴任して3年目の社会科教員。大学まで野球一筋でやってきたものの、怪我をきっかけに引退。大学中退後はスポーツトレーナーとして働いていたが、教師になる夢を捨てきれず、32歳で大学へ再入学し教師になった。教員生活を送る中、地元の大地主の孫が入学したことを機に、廃部寸前の弱小野球部の顧問を担当することになり、日常が一変する。

 甲子園出場経験者や人気YouTuber、歌謡歌手、注目の若手俳優などさまざまなジャンルから多数の応募があり、約半年間に及んだ“演技”と“野球の実技”オーディションを経て決定した。

 中沢は、地元の大地主・犬塚樹生(小日向文世)の孫で、名門クラブチームの元エース・犬塚翔。兵頭は、根室柚希(山下美月)の弟で、臆病な性格の根室知廣。菅生は、3年生で野球部のキャプテンを務める日沖誠。奥野は、先輩が引退し人数が減ったせいで試合ができなくなり、富嶋雄也(福松凜)と同じく幽霊部員になってしまったお調子者で子どもっぽい性格の野原舜を、それぞれ演じる。

――改めて半年間にも及んだオーディションを振り返ってみていかがですか。

<中沢元紀>
大規模なオーディションに参加したのは初めてでした。演技の審査はもちろんですけど、実技審査のための練習が2回くらいあり、そこに同世代の方がたくさん集まったのもあって、いろいろ話しましたね。中学時代、野球部だったのですが、みんなで野球をやるというのが久しぶりで、すごく印象に残っています。

<菅生新樹>
僕自身は野球自体をやってこなかったのですが、実技のオーディションは、ただ楽しく男たちと戯れてたみたいな感覚で(笑)。ドキドキはしていたんですけど、今までのオーディションとは違い、野球を楽しんだという感情が強かったです

<兵頭功海>
最後の合格発表が一番、印象に残っています。合格メンバー全員が最後の審査に呼ばれて、最終的には「全員合格」って言っていただけたのですが、その前に「この中で誰が落ちるか」みたいなドッキリ的な発表の仕方だったんです(笑)。それで僕が最後の一人に取り残されて…。一度は落ちたと覚悟して、そこから「実は合格です」と、感情が追いつかないというか…、ハラハラドキドキしました(笑)

<奥野壮>
僕も野球をやってこなかった人間なんですけど、親父がすごい野球好きで「野球をやれやれ」と言われてきたのをずっと避けてきた。今回のオーディションのために初めて親父に「野球を教えてください」ってお願いをしたときにすごいうれしそうに笑顔で「教えてやるよ!」と言ってくれたのはすごい印象的でした。親孝行ができましたね。

――高校球児を演じるにあたり、準備したことはありますか。

<奥野壮>
僕はさっきと似た話になるんですけど、親父が練習を教えてくれて、親父からの鬼ノックを受けて、それが一番オーディションにも役立ったかなという感じでした。最初はエラーしまくりでめちゃくちゃ怒られました(笑)

<兵頭功海>
この役が決まり、根室知廣という役を演じるにあたって、野球を頑張らなきゃ、体を鍛えて大きくしなきゃとも思ったんですけど、根室は、逆に体は細いままがいいなとか、根室は最初は球があまり速くないから、あまり最初からうますぎない方がいいなとか。あえてセーブする部分もあって、野球も体付きも根室に寄せて準備しました。

<菅生新樹>
日沖誠は、ずっと野球をやっている情熱的な男子。野球に対して楽しく、泥臭くプレイしている部分はあまり意識しないようにして、あえて日焼け止めを塗らず、みんなより肌を黒くしたいと思いました。1人でずっと野球を続けてるというのを外見でも説得力を出したくて。あと出演が決まる前から野球の練習はしてましたが、決まってからは、高校球児のことをできるだけ知りたいと思って、動画をたくさん見ました。野球がうまくない役なので、上手な人たちのプレイばかりを見ても…と思いつつも、そうやって球児の研究をしました。

<中沢元紀>
やっぱり高校生ということで思春期でもありますし、感受性が豊かな年頃でもあると思うので素直さというのを自分の中で大事にしました。台本読む段階で決めてかからずに、現場で球児や先生のキャストの皆さんといろいろ話していく中で素直に感じたものを大事にしていこうと意識しました。あと、犬塚翔という役は小さい頃からエースピッチャーで存在感やマウンドに立っているときの威圧感は必要だと思いました。クランクイン前、実際に資料をいただきまして、マウンドでの立ち方や仕草、振る舞い方を参考にさせていただきました。

日曜劇場『下剋上球児』より(C)TBS

日曜劇場『下剋上球児』より(C)TBS

写真ページを見る

――今作の経験を経て感じた高校野球の魅力を教えてください。

<奥野壮>
やっぱり一回負けたらおしまいという緊迫感、緊張感というものがあのドラマを生むのかなと思います。

<菅生新樹>
一球一球、ドキドキするんですよね。撮影でもストライクが入るか入らないか真剣に見入っちゃうし、打つシーンでも実際に打てたらすごいうれしいし、盛り上がる。試合になると何度も攻撃と守備が入れ替わり、その都度ごとに物語が生まれる。そこがすごく魅力的だなと思います。

<兵頭功海>
僕は高校時代、野球部で決勝まで行っていて、実際に全校応援でお互いの吹奏楽部の音が鳴る中の試合を経験したことがあります。ドラマの撮影でも吹奏楽の方も参加されて、実際にそういうシチュエーションでグランドに立って撮影しました。その時に僕たちが一生懸命、頑張っている姿に感動してもらっているのもあるけど、こういった応援のおかげで僕らも感動しながら試合してたなと。球児の試合だけじゃなく、応援や全てが重なって高校野球が出来上がって、その熱にすごく感動するのだと思います。

<中沢元紀>
やっぱり好きなことを一生懸命やってるっていうのが一番なのかなって思います。その頑張ってる、勝ちたいという気持ちに嘘は絶対ないし、3年間、その1勝のために一生懸命、練習をしてきた姿は素直に応援したくなるんじゃないかなと思います。

――先生キャストとして共演する鈴木亮平さん、黒木華さんの印象を教えてください。

<菅生新樹>
先生たちと共演するシーンが多いのですが、僕たちで思考がまとまっていないときも、亮平さんが僕たちのことを代わりに質問してくださったりするんです。「今、ここのシーンって球児たちは、こういう感じでいいんですかね?」とか。僕らがまだ気づいてないところを気づいてくれたり、それを聞いてくださったりする。そういう姿は本当に凄いし、先生だなと思いました。

<兵頭功海>
僕は鈴木さんとのシーンが多く、その時に台本に書いてないことや撮影するシーンの前にあったことの想像を共有してくださるんですよ。こんな裏まで考えていらっしゃるんだということに感動しましたし、一つひとつまで全部こだわった上であのナチュラルさを出されているんだなと。セリフの全てが南雲先生の言葉なんです。

<奥野壮>
本読みの時に一番感じたのは、鈴木さんをはじめ、生瀬(勝久)さんや小日向さん、各俳優部の皆さんの説得力というか…。言葉で表現するのが難しいのですが「この人はそういう風に言うよな」とこっちが納得するようなセリフの出し方を目の当たりにして、僕たちはいつこうなれるんだろうって。まだまだ背中を遠く感じたことがありましたね。

<中沢元紀>
黒木さんもすごいなと思ったことがありまして、テスト中に撮影したものがOKテイクになって、スタッフさんが「黒木さん、これで大丈夫ですか」と聞いた時に「あ、大丈夫です。私はいつも100%なんで」と。役者としては当たり前なのかもしれないですが、いろいろな経験値を積んでいる方から聞く、その言葉は改めてすごいなと。それをサラッと言った姿がとても印象的でした。

――鈴木さんが先日のインタビューで「将来のスター俳優がこの中から絶対生まれる」と仰っていました。とても期待してドラマを拝見しようと思います。

<全員>
ありがとうございます! よろしくお願いします!

■第1話のあらすじ
2016年、3月。三重県立越山高校では、生徒や保護者からの人望も厚い社会科教師・南雲脩司(鈴木亮平)が、次年度から野球部の顧問兼監督に打診されていた。しかし、肝心の野球部は1名の部員を除いてやる気のない幽霊部員ばかり。さらに南雲は妻・美香(井川遥)と二人の子どもとの家庭での時間を大事にしたいと思っており、顧問への就任を頑なに拒んでいた。

そんな中、家庭科担当の教師・山住香南子(黒木華)が越山高校へ赴任してくる。南雲と一緒に野球部を強くしたいとやる気満々の山住は、スポーツで実力がある中学生たちを受験前から勧誘。地元の有力者・犬塚樹生(小日向文世)の孫で名門クラブチームのエースだった翔(中沢元紀)も強豪校への受験に失敗して越山に入学してくることに!

なし崩し的に野球部の手伝いをしていくうちに、穏やかだった南雲の生活が大きく変わっていく…。

関連写真

  • 日曜劇場『下剋上球児』より(C)TBS
  • 日曜劇場『下剋上球児』より(C)TBS
  • 日曜劇場『下剋上球児』より(C)TBS
  • 日曜劇場『下剋上球児』より(C)TBS
  • 日曜劇場『下剋上球児』より(C)TBS
  • 日曜劇場『下剋上球児』より(C)TBS

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

>

メニューを閉じる

 を検索