ミュージシャンで俳優のピエール瀧の俳優復帰後初の主演作となる映画『水平線』の劇場公開が決定。12日にティザーポスターが解禁となった。
本作は、福島県のとある港町を舞台に、大切な人ときちんとお別れできないまま、立ち止まってしまった、ある親子の物語。監督を務める小林且弥は、2001年から俳優として活躍し、『あゝ、荒野』(2017)、テレビドラマ『レディ・ダヴィンチの診断』(2016)などに出演。2013年に白石和彌監督『凶悪』で瀧が演じるヤクザの舎弟役で共演し、意気投合。自身初の監督作品となる本作へと発展した。
主演の瀧は、震災で妻を失い、心に傷を抱えたまま、高齢者や生活困窮者を相手に散骨業を営む主人公・井口真吾を演じる。真吾の一人娘で、水産加工工場で働く奈生役には、『青葉家のテーブル』(2021)などに出演し、幅広く活動している栗林藍希。ほか足立智充、内田慈、押田岳、円井わん、渡辺哲ら実力派キャストが共演する。
公開されたティザーポスターは、静かにうつむく真吾の印象的な表情を捉えたビジュアルに。悲しみとも諦めともつかぬ複雑な感情を秘めた表情が、真吾の心の葛藤を感じさせ、この先に待つ波乱の物語を予感させる。
本作は、映画の舞台である福島県福島市の「フォーラム福島」で12月8日に先行公開することが決定。来年3月1日から、メイン劇場「テアトル新宿」ほか全国でロードショーとなる。
■コメント
【ピエール瀧】
映画『凶悪』で、僕の舎弟役をやっていた小林且弥くんから「自分が監督で映画を撮るので瀧さん主演をやってください」と突然の依頼。「これは断ったらいけないやつだ」と、即答で引き受けさせてもらったら、福島の散骨業者とその家族をめぐる、魅力的で素晴らしい脚本が送られてきました。それから数週間。あたたかい雰囲気に包まれながらあっという間に撮り終えた本編は、見る人の心を揺さぶる素晴らしい作品に仕上がりました。小林監督の作品に携われた喜びと充実感と共に、協力してくださった相馬の皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
【小林且弥監督】
ある男の決別と再生の物語です。きっかけは福島で知り合った方々の声でした。すれ違い続ける個人の声と正しさを振りかざした外からの声。事実の共有が困難な時代だからこそ、彼らの思いや信念、前を向く姿を可視化できないだろうか。そんな衝動のみが出発点となったこの作品は、僕が最も信頼する俳優、ピエール瀧さんが引き受けてくれたことで一気に動き始めました。寛容さと寂しさを感じさせるその広い背中は主人公の心情と見事に重なり、初監督作品の手応えを感じさせてくれるものでした。共に作品を作ってくださったキャスト・スタッフ、そして撮影に協力してくださった相馬の方々に感謝いたします。
本作は、福島県のとある港町を舞台に、大切な人ときちんとお別れできないまま、立ち止まってしまった、ある親子の物語。監督を務める小林且弥は、2001年から俳優として活躍し、『あゝ、荒野』(2017)、テレビドラマ『レディ・ダヴィンチの診断』(2016)などに出演。2013年に白石和彌監督『凶悪』で瀧が演じるヤクザの舎弟役で共演し、意気投合。自身初の監督作品となる本作へと発展した。
主演の瀧は、震災で妻を失い、心に傷を抱えたまま、高齢者や生活困窮者を相手に散骨業を営む主人公・井口真吾を演じる。真吾の一人娘で、水産加工工場で働く奈生役には、『青葉家のテーブル』(2021)などに出演し、幅広く活動している栗林藍希。ほか足立智充、内田慈、押田岳、円井わん、渡辺哲ら実力派キャストが共演する。
公開されたティザーポスターは、静かにうつむく真吾の印象的な表情を捉えたビジュアルに。悲しみとも諦めともつかぬ複雑な感情を秘めた表情が、真吾の心の葛藤を感じさせ、この先に待つ波乱の物語を予感させる。
本作は、映画の舞台である福島県福島市の「フォーラム福島」で12月8日に先行公開することが決定。来年3月1日から、メイン劇場「テアトル新宿」ほか全国でロードショーとなる。
■コメント
【ピエール瀧】
映画『凶悪』で、僕の舎弟役をやっていた小林且弥くんから「自分が監督で映画を撮るので瀧さん主演をやってください」と突然の依頼。「これは断ったらいけないやつだ」と、即答で引き受けさせてもらったら、福島の散骨業者とその家族をめぐる、魅力的で素晴らしい脚本が送られてきました。それから数週間。あたたかい雰囲気に包まれながらあっという間に撮り終えた本編は、見る人の心を揺さぶる素晴らしい作品に仕上がりました。小林監督の作品に携われた喜びと充実感と共に、協力してくださった相馬の皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
【小林且弥監督】
ある男の決別と再生の物語です。きっかけは福島で知り合った方々の声でした。すれ違い続ける個人の声と正しさを振りかざした外からの声。事実の共有が困難な時代だからこそ、彼らの思いや信念、前を向く姿を可視化できないだろうか。そんな衝動のみが出発点となったこの作品は、僕が最も信頼する俳優、ピエール瀧さんが引き受けてくれたことで一気に動き始めました。寛容さと寂しさを感じさせるその広い背中は主人公の心情と見事に重なり、初監督作品の手応えを感じさせてくれるものでした。共に作品を作ってくださったキャスト・スタッフ、そして撮影に協力してくださった相馬の方々に感謝いたします。
このニュースの流れをチェック

2023/10/12