2022年3月に上演した、オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』の続編となる、舞台演劇番組イベント生配信ドラマ『あの夜であえたら』が、10月14日（土）・15日（日）に、ニッポン放送を飛び出して、今度は、東京国際フォーラムホールAにて会場と配信の両方で上演される。

　ニッポン放送とノーミーツが手がける舞台演劇番組イベント生配信ドラマ。東京国際フォーラムホールA・オンライン劇場ZAで有観客＋生配信で上演。植村杏奈（演：高橋ひかる　※高＝はしごだか）がディレクターを務める番組『綾川千歳のオールナイトニッポンN（ニュー）』の番組イベントの表と裏をリアルタイム感覚で描き、番組イベントにかけるパーソナリティー、番組スタッフ、イベント制作スタッフ、そして番組イベントに足を運ぶリスナー達が「出会う」物語となる。

　舞台演劇であり、番組イベントであり、生配信ドラマでもある、あたらしいエンターテインメントを届ける今作。主演に高橋、さらに千葉雄大、工藤遥、入江甚儀、山口森広、吉田悟郎、山川ありそ、鳴海唯、相田周二（三四郎）が前作より続投。さらに、新キャストとして、中島歩、井上音生、高野ゆらこ、渡辺優哉、小松利昌など、実力派キャストが集結した。

　綾川千歳（演：井上）が贈る、『綾川千歳のオールナイトニッポンN（ニュー）』は現在ポッドキャストで配信中。10月に上演する番組イベントの前日譚の物語として、綾川千歳が女優としての日々を語ったり、リスナーとやりとりをしたりと、はじめてのラジオパーソナリティーに挑戦し、10月のイベントに向けて奔走する姿を追うことができる。

　ORICON NEWSでは、製作総指揮の石井玄氏、脚本・演出の小御門優一郎氏、監修の佐久間宣行氏にインタビューを行った。

――続編にいたった経緯

石井玄「大変好評いただいて、やっているみんなも達成感があった中で、次どうしようかなと考えている時に、ラジオ番組がテーマの作品だったので、最近のラジオ番組の傾向も踏まえて『だったら、イベントをやるという展開がいいかな』とみんなに話してみたんです。そうしたら、みんなテンションが高いから『やりましょう！』と盛り上がって、どれだけ大変かも想像せずに、東京国際フォーラムを押さえて…という感じでした」

小御門優一郎「僕は、次の話をしようということで集まって、なんだろうと思ったら、次は番組イベントじゃないですかね…という流れになりまして、びっくりはしたのですが、構想を聞いていると、もっと現実と虚構が入り混じったものができるだろうなと思って、僕もノッちゃいました（笑）」

佐久間宣行「今回は監修でという話をいただいて、2作目の大変な道を選んだなということで、まだ自分事にはなっていなかったというのが正直なところでした」

石井「佐久間さんにも、よくやるなと言われました（笑）。僕らもまだ想像できていなかったのですが、徐々にその大変さが身にしみてわかっているというところです」

――今作の大変なところ

石井「前回は配信のみということで、シンプルだったんですよね。もちろん、生で配信をやるということは大変だったのですが、意識としては、配信のお客さんに向けてやるんだっていうことだったので。今回は、リアルのお客さんもいるので、どこに向けて、どう現場を、その先の配信の人たちに楽しんでもらうのかっていうのが難しいですよね」

小御門「システムも入り組んできますし、あとはわかっていたのですが、東京国際フォーラムのホールAは大きいですね（笑）。移動のタイム計算とかが大変になってきます」

石井「間違ったら終わりですよね（笑）」

――ラジオとイベントの親和性？
佐久間「毎回のオンエアで、どれだけ思い出を作ってきたのかがイベントに結実するなと。イベントはご褒美だし、貯金を吐き出すイメージなので、それまで毎回の面白い思い出を積み重ねていく、各回のオンエアが大事だなということが実感しました。今回の『あの夜』は、番組が終了するということとイベントの実施が同じタイミングなので、イベントがご褒美であると同時に、ある意味卒業式でもあるから、そのせつなさみたいなものと向き合っている本になっているのかなと」

小御門「佐久間さんが東京国際フォーラムでやられた『佐久間宣行のオールナイトニッポン０（ZERO）リスナー大感謝祭2021〜freedom fanfare〜』を現地で鑑賞しまして、チュロスを上げ下げする様子も生で見ました（笑）。東京国際フォーラムといえば、普段はクラシックのコンサートをやっていたりとかするところで、ステージでチュロスを上げ下げしている姿を見て、何をやっているんだろうっていう気持ちがあるんですけど、みんなそれを思っていて、その感情を共有できるのが、すごく楽しいので、ああいう大きなハコのすごくぜいたくな使い方だなと感じました」

――『綾川千歳のオールナイトニッポンN（ニュー）』への出演について

佐久間「あれがどれくらい本に生きてくるかわからないというところと、現実世界から2年後の設定だったので、俺は台本に迷惑をかけないように（笑）、余計なことを言わない方がいいのかなと思っていました。あのポッドキャストをすべて聞いている人だけが会場に来るわけではないので、どれくらい反映されるのかなという部分はありますね」

石井「佐久間さんが、番組の中で『弁当を作ってくる』と言ってくれたので、楽しみです（笑）」

佐久間「いや、いいんだけど、そこのフリは、ちゃんと流しておいてもらわないと（笑）。そして、厳密にいえば、2年後は、娘は大学生になってるから弁当作ってないですけど（笑）。」

――Adoの主題歌について

石井「単発のオールナイトニッポンを聞いた時に、ぜひお願いしたいという話をしていて、受けてくれるわけないだろうと思っていたのですが、前回の主題歌もあるので、お願いしてみようと言ったら、ちょうどオールナイトニッポンのレギュラーのオファーもしていたタイミングだったようで。僕らとしては、その経緯は知らなかったのですが、たまたま重なって、Adoさん側も、やるのであれば両方やりましょうということで快諾いただいたので、僕らとしてはラッキーでした」

■『あの夜であえたら』
【会場】
東京国際フォーラム・ホールＡ

【出演】
高橋ひかる / 中島歩 / 工藤遥 / 入江甚儀 / 井上音生 / 高野ゆらこ / 渡辺優哉 / 小松利昌 / 山口森広 / 吉田悟郎 / 山川ありそ / 鳴海唯 / 相田周二(三四郎) / 千葉雄大 / 佐久間宣行

【日時】
10月14日　午後5時開演
10月15日　午後4時開演

【パーソナリティ映像出演】
10月14日公演：オードリー・あの
10月15日公演：小宮浩信(三四郎)・松田好花(日向坂46)

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