今月15日より劇場公開されたケネス・ブラナー監督・製作・主演による『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』の舞台となった屋敷は、なんと撮影のために建設されたものだった。
全世界で20 億冊以上出版され、「世界一売れた作家」として認定されている“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今もなお全世界で愛される“名探偵ポアロ”シリーズ。これまで『オリエント急行殺人事件』(2017年)、『ナイル殺人事件』(22年、原作タイトルは『ナイルに死す』)の映画化を手掛けてきた、ケネス・ブラナー。『ハロウィーン・パーティ』を原作とする本作で、ケネスが重要視したのは、CG技術に頼らない古典的な撮影手法だった。
事件の舞台はミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。流浪の日々を送るポアロは、謎めいた霊能者のトリックを見破るため、子どもの亡霊が出現するという、謎めいた屋敷での降霊会に参加する事に。そこでさまざまな超常現象が起こり、招待客が人間には不可能と思われる方法で殺害されてしまう…。
『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』でも、ケネスとタッグを組み本
作でも撮影監督として参加しているハリス・ザンバーラウコスは「近代的な技術というよりは、古典的な技術を用いています。昔の映画の手法に戻ることで人間味を取り入れました」と語り、本作の事件現場となる、降霊会が行われる屋敷でのシーンではCGに頼らずリアルな現場で撮影することで、より“人間らしい”役者の芝居を引き出すことにこだわったという。
そのために「本物のベネチアはとても古い街で、そこにあるものの位置を変えられないので、良いアングルを確保するためにコントロール可能な屋敷を建設しました」と明かす。さらに「自然光を使うことを意識し本物のキャンドルの灯りを用いて、かなり低い光量で撮影しました。そうしなければ、素晴らしい演技を見逃してしまうからです。つまり、皆さんがご覧になるあの雰囲気が、実際の雰囲気だったのです」と、照明設備も古典的なスタイルを貫いた。
ケネスも「この屋敷は、本作のキャラクターの一つでもあると言え、もしかしたら悪役の一人であるかもしれない」と語り、単なる一セット以上の“重要性”を持つことを強調している。
本作で、降霊会に参加する心に傷を負った医師フェリエを演じるジェイミー・ドーナンも「これまで一度もそのようなセットに入ったことがありません。奇妙なことが起こっている建物に実際に閉じ込められていると感じることができるのは、芝居にとても役に立ちました」と語り、閉ざされた空間で発生した謎の殺人事件に怯える登場人物の表情は、このセットだからこそ引き出すことができたという。
ポアロの旧友で、ミステリー作家でもあるアリアドニ・オリヴァを演じるティナ・フェイも「映画を作るとき、セットの中のドアを開けてもそこには何もないことが多いのですが、このセットでは本当に家全体を歩き回ることができました。それにとても暗かったし、ろうそくの灯りや炎があるセットも初めてでした」とかつてないセットでの撮影に驚いたことを語っている。
全世界で20 億冊以上出版され、「世界一売れた作家」として認定されている“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今もなお全世界で愛される“名探偵ポアロ”シリーズ。これまで『オリエント急行殺人事件』(2017年)、『ナイル殺人事件』(22年、原作タイトルは『ナイルに死す』)の映画化を手掛けてきた、ケネス・ブラナー。『ハロウィーン・パーティ』を原作とする本作で、ケネスが重要視したのは、CG技術に頼らない古典的な撮影手法だった。
事件の舞台はミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。流浪の日々を送るポアロは、謎めいた霊能者のトリックを見破るため、子どもの亡霊が出現するという、謎めいた屋敷での降霊会に参加する事に。そこでさまざまな超常現象が起こり、招待客が人間には不可能と思われる方法で殺害されてしまう…。
『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』でも、ケネスとタッグを組み本
作でも撮影監督として参加しているハリス・ザンバーラウコスは「近代的な技術というよりは、古典的な技術を用いています。昔の映画の手法に戻ることで人間味を取り入れました」と語り、本作の事件現場となる、降霊会が行われる屋敷でのシーンではCGに頼らずリアルな現場で撮影することで、より“人間らしい”役者の芝居を引き出すことにこだわったという。
そのために「本物のベネチアはとても古い街で、そこにあるものの位置を変えられないので、良いアングルを確保するためにコントロール可能な屋敷を建設しました」と明かす。さらに「自然光を使うことを意識し本物のキャンドルの灯りを用いて、かなり低い光量で撮影しました。そうしなければ、素晴らしい演技を見逃してしまうからです。つまり、皆さんがご覧になるあの雰囲気が、実際の雰囲気だったのです」と、照明設備も古典的なスタイルを貫いた。
ケネスも「この屋敷は、本作のキャラクターの一つでもあると言え、もしかしたら悪役の一人であるかもしれない」と語り、単なる一セット以上の“重要性”を持つことを強調している。
本作で、降霊会に参加する心に傷を負った医師フェリエを演じるジェイミー・ドーナンも「これまで一度もそのようなセットに入ったことがありません。奇妙なことが起こっている建物に実際に閉じ込められていると感じることができるのは、芝居にとても役に立ちました」と語り、閉ざされた空間で発生した謎の殺人事件に怯える登場人物の表情は、このセットだからこそ引き出すことができたという。
ポアロの旧友で、ミステリー作家でもあるアリアドニ・オリヴァを演じるティナ・フェイも「映画を作るとき、セットの中のドアを開けてもそこには何もないことが多いのですが、このセットでは本当に家全体を歩き回ることができました。それにとても暗かったし、ろうそくの灯りや炎があるセットも初めてでした」とかつてないセットでの撮影に驚いたことを語っている。
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2023/09/19