海外では「japan」と呼ばれることもある“漆(うるし)”。その中でも青森の伝統工芸・津軽塗がテーマの映画『バカ塗りの娘』(公開中)が、今月オランダで行われる「第18回カメラジャパン・フェスティバル」への出品に続き、今月28日からカナダで開催される「第42回バンクーバー国際映画祭」 パノラマ部門への出品も決定した。劇中と同様に、映画も世界へと羽ばたこうとしている。
漆は時代を問わず、工芸品、仏像、社寺建築、芸術品など日本の歴史と文化を象徴するものに使用され、世界中の人々を魅了している。耐久性があり、たとえ壊れてしまっても修理してまた使うことができる漆器は、昔から日本人にとって大切な日用品として私たちの暮らしに寄り添ってきた。
津軽塗は、時に“バカ塗り”とも言われ、“塗っては研ぐ”を繰り返し、手間暇かけて制作されることに由来する。そんな津軽塗職人の父を持つ主人公・美也子(堀田真由)が自身も津軽塗職人を目指し、寡黙な父・清史郎(小林薫)や漆と真摯(しんし)に向き合う姿を、四季折々の風景や、土地に根付く食材と料理、そこに生きる人々の魅力を織り交ぜ描く。監督は、初長編作『くじらのまち』でベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭などで高い評価を得たのち、西加奈子の小説『まく子』の映画化も手掛けた鶴岡慧子。
300年以上も変わることなく受け継がれてきた津軽塗だが、近年は若手職人を中心に、現代のニーズに合わせ、若い感性を活かし新たな可能性を広げる取り組みもされている。劇中でも美也子は、廃校になった小学校のピアノに津軽塗を施すという新しいことに挑戦する。今回、「津軽塗をやっていくことは簡単じゃない」と言う津軽塗職人の父の反対を押し切りながらも、既成概念にとらわれない新しい津軽塗に挑戦した美也子の姿と、出来上がった鮮やかなピアノをうれしそうに眺める兄・ユウ(坂東龍汰)とユウのパートナー・尚人(宮田俊哉)の姿を切り取った場面写真も解禁された。
ピアノにはカラフルな津軽塗の模様が施され、その美しく丁寧な仕上がりに思わず見入ってしまうほど。劇中で使用された津軽塗のピアノは、現在、弘前市立博物館にて展示中(18日まで)。
漆は時代を問わず、工芸品、仏像、社寺建築、芸術品など日本の歴史と文化を象徴するものに使用され、世界中の人々を魅了している。耐久性があり、たとえ壊れてしまっても修理してまた使うことができる漆器は、昔から日本人にとって大切な日用品として私たちの暮らしに寄り添ってきた。
津軽塗は、時に“バカ塗り”とも言われ、“塗っては研ぐ”を繰り返し、手間暇かけて制作されることに由来する。そんな津軽塗職人の父を持つ主人公・美也子(堀田真由)が自身も津軽塗職人を目指し、寡黙な父・清史郎(小林薫)や漆と真摯(しんし)に向き合う姿を、四季折々の風景や、土地に根付く食材と料理、そこに生きる人々の魅力を織り交ぜ描く。監督は、初長編作『くじらのまち』でベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭などで高い評価を得たのち、西加奈子の小説『まく子』の映画化も手掛けた鶴岡慧子。
300年以上も変わることなく受け継がれてきた津軽塗だが、近年は若手職人を中心に、現代のニーズに合わせ、若い感性を活かし新たな可能性を広げる取り組みもされている。劇中でも美也子は、廃校になった小学校のピアノに津軽塗を施すという新しいことに挑戦する。今回、「津軽塗をやっていくことは簡単じゃない」と言う津軽塗職人の父の反対を押し切りながらも、既成概念にとらわれない新しい津軽塗に挑戦した美也子の姿と、出来上がった鮮やかなピアノをうれしそうに眺める兄・ユウ(坂東龍汰)とユウのパートナー・尚人(宮田俊哉)の姿を切り取った場面写真も解禁された。
ピアノにはカラフルな津軽塗の模様が施され、その美しく丁寧な仕上がりに思わず見入ってしまうほど。劇中で使用された津軽塗のピアノは、現在、弘前市立博物館にて展示中(18日まで)。
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2023/09/09