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広い子ども部屋は必要ない? 2帖の家も…「寝ることができれば十分」「いつか巣立つ」住宅観の変化

 これまで、子ども部屋の平均的な広さは約6帖と言われ、間取りを考える際にもひとつの目安とされてきた。ところが近年は、「子ども部屋はコンパクトに」といった考えが定着しつつある。背景のひとつには、マイホームそのもののコンパクト化もあるが、価値観や住宅観の変化によるところも大きい。多くの家を見てきた設計士と“小さめの子ども部屋”を採用した住人に話を聞いた。

以前は勉強机にベッド、クローゼットのセットが一般的だった子ども部屋。近年はファミクロやリビング学習など、選択肢も豊富に。

以前は勉強机にベッド、クローゼットのセットが一般的だった子ども部屋。近年はファミクロやリビング学習など、選択肢も豊富に。

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■4.5帖の子ども部屋、アイデア次第で意外とちょうど良い空間に

 大手ハウスメーカーにて設計主任を務め、現在は、フリーランスの間取りデザイナー兼住宅相談を行う設計士として活動するはなこさん(@hana_madori_designer)。住まいを知り尽くした彼女も、「子ども部屋は小さくても大丈夫」と話す。

 もちろん、土地が十分にあったり、広い部屋で過ごして欲しいといった思いがある場合に、わざわざ小さくする必要はないが、近年、増加傾向にある“30坪未満”のコンパクトな住宅において、“コスパの良い間取り”を考えた時に、子ども部屋は「4.5帖以下でいい」という。

「絶対6帖ないといけないなんてことないです(笑)! 4.5帖以下と聞くと狭く感じるかもしれませんが、学習スペースをリビング側に計画したり、収納はファミクロを使うなどすると、意外とちょうどよい空間に。お子さんが2人以上なら、成長するまでは4.5帖の部屋を続き間にして広く利用するのもおススメです」(はなこさん@hana_madori_designer)

 実際、こだわりの注文住宅において、コンパクトな子ども部屋を採用している人々も多い。

 約3年前、29坪平屋のマイホームを建てた元ハウスメーカー勤務のカナマルさん(@kanamaru_house)宅の子ども部屋は4.5帖が二部屋。「家は大きさじゃなく間取り次第、いかに無駄を省いてシンプルにするかが大事」とカナマルさん。「子ども部屋は勉強して寝るだけ」と、子ども部屋の他、寝室や玄関など、用途が限られる空間を最小限におさえ、その分、家族が集まるLDKにゆとりをもたせた。

■LDKを広く、用途が限られる部屋は最小限に 

 28帖の大リビングに巨大すべり台とブランコを備える豪邸、unon.__さん(@unon.__)宅の子ども部屋も4.5帖だ。

「リビングに全力を注いだので、寝室も子ども部屋も狭めで、子ども部屋は4つありますが、それぞれ4.5帖です」(unon.__さん@unon.__)

 建坪14坪(延床面積25坪)ながら「子ども部屋4つ」という驚きの間取りがInstagramで注目を集めたjujuさん(@juju_home35)宅に至っては、わずか2帖。

「家を建てる時の絶対条件が『子ども部屋×4』でした。子どもたちはだいぶ大きくなっていたので、プライベートが確保できれば問題なし! そこで、狭小住宅で可能なプランを設計士さんに相談して、2畳の子ども部屋を行き着きました。子どもはどこでも遊べますし、むしろ外で遊んで欲しいですし、いつか巣立っていきます。プライバシーが守れて寝ることができれば十分かな、と」(jujuさん@juju_home35)

 子ども部屋に対する意識が変わる今、それでも、最後に大事なのは「自分の価値観」と話す設計士・はなこさん。

「今ではSNSで色々な施工例や実例を見ることができるようになりました。また情報もたくさん飛び交う中、情報を選ぶ目も必要になってきているように感じます。ただSNSで取り上げられているお家は実はほんの一握りの特殊なお家のケースもとても多いのが事実です。『よそはよそ、うちはうち』という言葉が昔からありますが、まさに今必要な言葉かな、と思います。かけている予算や建築条件も違う中でのお家なので、自分の価値観を大事に、他人が喜ぶのではなく自分が喜べる家づくりを目指してほしいです」(はなこさん@hana_madori_designer)

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