俳優の若村麻由美が主演を務めるフジテレビ木曜劇場『この素晴らしき世界』（毎週木曜　後10：00）の第8話（7日放送）に、椎名桔平が出演することが決定した。同局連続ドラマ作品への出演は6年ぶりとなる椎名が、暴力団幹部･刃月恭介（はづき･きょうすけ）として登場する。

【写真】その他の写真を見る

　同作は、平凡な生活を送る“主婦”・浜岡妙子（はまおか・たえこ／若村）が、ひょんなことから芸能界で活躍する“大女優”・若菜絹代（わかな・きぬよ／若村）になりすましながら二重生活を強いられてしまう“なりすましコメディー”。若村は主婦と大物女優という真逆な性格＆生活を送る一人二役を演じる。

　今回椎名が演じるのは、暴力団幹部･刃月恭介。若菜が海外へ失踪する原因となった5年前の不倫スキャンダルの相手で、妙子が“なりすまし生活”を強いられるきっかけを作った男になる。劇中では第1話で週刊誌記事の写真として姿を見せてはいたものの、サングラス姿だったため若菜の不倫相手が何者なのか気になる存在となっていた。

　そして今回、満を持して“動く刃月”が初登場する。まだまだ現時点では謎に包まれている刃月という男…5年前、なぜ若菜と密会していたのか、そしてなぜ今このタイミングで妙子や莉湖（木村佳乃）、夏雄（沢村一樹）の前に現れたのか。さらに、妙子が物語序盤から連絡を取り合っている謎の人物・“Mr.Summr time”とも関係があるよう。刃月やストーリーに関わる数々の謎がついに明かされていく。

　6年ぶりにフジ連ドラ出演となる椎名は、映画『時計 Adieu l'Hiver』（1986年）で俳優デビュー後、舞台、映画、ドラマ作品、CMに立て続けに出演。映画『金融腐食列島　呪縛』（1999年）で「第23回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞」を受賞したほか、『アウトレイジ』（2010年）では「第20回東京スポーツ映画大賞 助演男優賞」を受賞するなど、出演作で確実に爪痕を残す。

　近年も映画『Darc』（2018年）で海外映画デビュー、映画『沈黙のパレード』（2022年）をはじめとする話題作に連続して参加しており、俳優人生37年目となる今もなお多彩な作品で幅広い役柄を柔軟にこなす俳優として地位を確立している。なお、フジ連ドラとしては『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』（2017年、フジテレビ系）以来の出演となる。

■椎名桔平コメント
「若村さんが二役を演じ分けると聞き、“それは大変だ！少しでもチカラになれれば”と思って参加させていただきました。今作は脚本が秀逸で、（自分の）出番は少ないのですが、とても重要な役割だと心得て撮影に臨みました」